
企業の社長になるには、平均24年かかると言われています。
そんな中、わずか10年ほどで社長になる人もいます。
また社長になるどころか、ほとんどの人が役職を経験せずに、定年退職を迎えます。
年功序列が根深い日本の企業において、
出世できる人と出世できない人
出世に時間のかかる人とそうではない人
この違いは、何なのか?

上の他人から気に入られているかどうかじゃないの?

そういう意見もあるが、そうとも限らない。一番いい方法は、普段から敵に回したくないと思わせつつ、いつでも出世できる準備を整えておくことだ。
上層部から気に入られただけで出世してしまうと、管理職としての能力が未熟なまま仕事と責任を背負いこむことになります。
こうなると、
部下を使えない
仲間もいない
と言うことになり、自分で動かないといけなくなります。
しかし仕事ができるわけではないので、作業量が減らず結果も出ないため、社内の評判が悪くなり、居心地も悪くなります。
そうならないためには、
人に任せる
できる部下を持つ
人がついてくる人間
になってから出世した方が、後々楽ができます。
この記事では、出世しやすい人の特徴と敵に回したくない一目置かれる存在になる方法について解説をします。
トップに上り詰める人の特徴
企業のトップに上り詰める人で、一直線にトップに上り詰める人はいません。
成功をしている社長の多くは、社長になる道程の中で回り道をしたり、挫折を経験したりしています。
トップに上り詰める人の特徴は、以下の3つです。
小さなプロジェクトを手がける
仕事に多様性を求める
早めに修羅場を経験する
小さなプロジェクトを手がける
多くの会社員は、大きなプロジェクトや会社の花形とも言える仕事をしたがります。
結果が出やすく、目立つからです。
社長になる人は、最初からみんながやりたがるような目立つ仕事をしません。
会社の業務とは、あまり関係のないような小さなプロジェクトの担当をしたりします。
たとえば、会社のIT担当みたいなものです。
よくわからないけど、やらないといけないこと。
しかし、誰もやりたがらないような仕事です。
社内の誰も知らない仕事をすることで、新しい能力を身につけることができ、ずっと同じ仕事や似たような仕事ばかりをしている同僚との差を広げます。
仕事に多様性を求める
仕事の多様性とは、今している仕事の負担を増やすのではなく、これまで関わったことのない別の仕事に首を突っ込むことです。
会社には色々な側面があり、
営業
経理
企画
と一言で言っても、その中身の仕事は多種多様です。
社長になる人は、そうした部門の垣根を超えて、関わったことのない仕事にも積極的に関わりを持とうとします。
そうすることで会社のことがよくわかり、仲間や支持者を部門以外にも作ることができるからです。
また、仕事は基本的に暇そうな人に振られることが多いため、多様な仕事に着手していると上司や他人から無駄な仕事を振られることがありません。
自分からやりたいことに率先して関わっていくことで、周囲から忙しい人と思われ、仕事の幅を広くすることができます。
早めに修羅場を経験する
自著伝などを出版する社長が多いことからわかる通り、社長になる人は波乱万丈の人生を歩んでいます。
非常に困難なプロジェクトや危機的な状況を乗り越えた人もいます。
社長になる人が苦難を味わっている理由は、
現在の苦難と当時の苦難を比べられる
ピンチは能力を示すチャンス
と考えているからです。
つまり、人生の早い時点で苦難を味わっていると後の人生が楽になり、ピンチをチャンスに変えることができれば、周囲の評価を一変させられるからです。
こうした経験をして、普通の会社員でもトップに上り詰めることができるようになります。
周りに敵に回したくないと思われる人の特徴
出世はしたくないければ、損な役回りを押し付けら得るのが嫌な人は、敵に回したくないと思わせることが大切です。
敵に回したくないと思われることで、周囲から一目置かれ、面倒な仕事を割り振られないようにするためです。
敵に回したくないと思われる人には、以下の特徴があります
批判的な意見をはっきり言う
批判的な意見をはっきり言うことで、
「この人は頭がいい」
と、人は思うようになります。
心理学では「批判者の知性」と呼ばれるもので、YESマンより批判的な意見をはっきり言うことのできる人ほど、「主体性がある」ように見られます。
簡単に言うと、自分の意見をしっかりもって行動しているように見えると言うことです。
相手を批判するときの注意点
相手の意見や会社の決定に批判だけを言うだけでは、単なる「愚痴の多い人」となります。
批判的な発言が知性があると思われるためには、以下の点を抑える必要があります。
人格を否定しない
根拠を示す
一貫性を保つ
個人的な見解で相手の人格を否定したり、なんとなく気に入らないと言う理由だけで批判をすると、
愚痴の多い人
頭が悪そう
に見られます。
こうなると中途半端な人と見られ、どっちつかずの意見を言う人として反対に批判されます。
批判をするときに大切なのは、意見に一貫性を保ち、その人の人格を否定するのではなく、しっかり根拠を持って自分の意見を否定的に述べることです。
批判的な発言をすることに自信を持てるようになれば、発言に影響力が乗っかり、上からも敵に回したくないと思われ、重宝されるようになります。
出世するには、上司にプレゼンが必要
上司や会社から評価される人が、部下の立場から見ると
「どうしようもない人を評価している」
と思うのは、上司も会社も誰が信用できて、仕事のできる人か知らないからです。
日本の会社員の多くは、真面目で誠実な人が多いため、上司の見えないところで頑張っています。
しかも、その頑張りをアピールすることがあまりありません。
しかし、出世する人は頑張りをアピールしているため、その頑張りを評価されたりします。
たとえその頑張りがその人の能力ではないとしても、それ以外に頑張っている人を上司も会社も知らないため、評価ができません。
もし、あなたが本当に評価されて
出世したい
それに値する能力を持っている
と考えているならば、上司や会社に対してしっかりアピールできるように、成果を残した仕事や頑張りをアピールしましょう。
本当に優秀な人が評価されていないのは、その人のアピール不足です。
縁の下の力持ちではなく、堂々と表に出てプレゼンをしましょう。
まとめ
- 出世するには時間がかかる
- 小さなプロジェクトから始める
- 他の部門と一緒に、多様な人と仕事をする
- 若いときに苦労をしておく
- 批判を上手に使い、敵に回したくないと思わせる
- 出世するには亜プールが必要