
日本の航空大手JALとANAの2つのうち、ANAホールディングスの株を試しに買ってみました。
ANAは、2020年10月に今年度の最終損益が、過去最大の赤字5,100億円になる見通しを発表したばかりです。
いつ倒産するのかわからないANAですが、金融機関からの借入金を確保したため、1年間の運転資金の目処がつきました。
一方のJALは、新株発行と株式売り出しを決議し、この厳しい局面を乗り切ろうとしています。
とりあえず、JALに関しては新株がどういう風な動きをするのかわからないので、来年のオリンピック需要も期待してANAだけ仕込んでみました。
今回は、そんなANA株は本当に買いだったのか?を検証してみます。
今回購入した株
まずは、今回購入したANA株の基本情報と購入株数です。
市場 | 東京証券取引所(東証1部) |
---|---|
証券コード | 9202 |
商号 | ANAホールディングス(株) |
決算期 | 3月末日 |
業種 | 空輸業 |
単元数 | 100株 |
購入株数 | 400株 |
平均取得価格 | 2557.60円 |
コロナウイルスの影響により最大37%ほど下落していた株価が、事前審査プログラムの開始をしたことによる期待で、2020年11月の株価は上向き傾向です。

基本情報
ANA株の現時点での基本情報です。
発行済株式総数 | 348,498,361株 |
---|---|
PBR | 0.96倍 |
PER | 0倍 |
株主優待 | |
配当 | 0円 |
コロナ感染拡大以降、PBRは1倍を割り込み、PERは赤字経営が続いているため0倍です。
配当も2020年3月には無配を発表しており、継続中です。
これだけを見ると、買う意味のないヤバイ株だなという感じです。
ANAホールディングスの事業内容
- 人材・ビジネスサポート
- 調査研究・シンクタンク
- IT
- 総合商社
- 不動産・保険・ビルメンテナンス
- コンタクトセンター
- 車両整備
- 航空機整備
- 航空機操縦士養成
- 貨物・物流
- フライトケータリング
- 航空運送
- セールス&マーケティング
- 航空地上支援
JALとANAの経営の違いは、航空事業中心のJALに対し、ANAは航空以外の事業にも多く参加しています。
ANAといえば株主優待!JALとどっちがお得?
航空株といえば、国内旅行の運賃が半分になる株主優待券が人気です。
新型コロナウイルスが猛威を奮っている最中なので、今のところ需要はなさそうな株主優待ですが、一応まとめてみました。
航空会社の株主優待の目玉は、運賃の株主割引!
ANAホールディングスの株主優待は2種類あります。
- 株主優待番号案内書
- ANAグループ各社・提携ホテル優待券
株主優待番号案内書
ANAが営業する国内の路線運賃が50%割引となる割引券です。
Go Toキャンペーンの影響で金券ショップでの価格も下がり気味ですが、Go To後の消費も見越して、割安の今うちに買っておいて損はない株主優待です。
ANAグループ各社・提携ホテル優待券
- IHG・ANA・ホテルズグループジャパンが経営するホテルで利用できる宿泊割引券やレストラン飲食割引券など
- 国内海パッケージツアー割引券
- 空港内売店・免税店でのお買い物割引券
- ゴルフプレー料金割引券
ゴルフ料金の割引券を除けば、旅行や何かのイベント事と縁がある優待内容ばかりです。
なお、この割引券は、連泊も可能です。
他の割引サービスとの併用はできませんが、長期滞在で効果を発揮します。
まとめ:急いで買わなくてもよかったかも!?
航空株が上向き傾向を示してきたとはいえ、ニュースや投資家の人たちの情報を見る限り買いと売りの傾向はいまだ真っ二つに分かれています。
長期保有するにしても目新しい事業がないため、株主優待以外はそれほど魅力的な株ではなかったなぁという感じです。
そもそも旅行しないし。。。
もう少し様子を見て、株価が2,200円ぐらいまでもう一度下がるまで待ってもよかったように思います。
とりあえず、短中期の保有を目処に来年夏まで保有する考えです。