【本の要約】「脳を鍛えるには運動しかない」1日30分の運動で勉強の効率が上がる!
YoshinoriYoshinori

ハーバード大学医学部の教授ジョン・レイティ先生が書いた「脳を鍛えるには運動しかない」を独自の解釈でサラッと解説します。

こんな人におすすめ

  1. 勉強や仕事に集中できない
  2. 毎日憂鬱だ
  3. 仕事でミスが増えた

本書の内容はこんな感じです。

  • 運動は精神だけでなく脳にもいい
  • 運動をしないと脳が劣化する
  • 週に4回以上は有酸素運動をする
アシのMちゃんアシのMちゃん

運動って体だけじゃなくて、脳にもいいんだね。

YoshinoriYoshinori

そうだな。文武両道という言葉があるが、あれは普通のことだ。

人間は体にいいから運動をするのではなく、勉強したら運動したくなり、運動をしたら勉強をしたくなるようにできています。

元アップルのCEOであるスティーブ・ジョブス氏は重要な話をするときや考えをまとめるときには、よく公園や道路を散歩していたと言われています。

作家の村上春樹先生も毎日10キロ走り、フルマラソンにも参加するランナーです。

つまり、頭のいい人たちほど運動をしているということです。

この本を読めば、あなたもきっと運動がしたくてウズウズするようになります。

では、解説をはじめます。

運動は精神だけでなく脳にもいい

1つ目のポイントは、「運動は精神だけでなく脳にもいい」です。

なんとなくイメージできることですが、運動は精神だけでなく脳にもいいとされています。

実は、運動が体にいいというのはおまけで、運動による効果はむしろ精神や脳の方に良い影響を与えます。

なぜなら、運動をしないと「筋肉と同じように脳が萎縮指定しまう」からです。

アシのMちゃんアシのMちゃん

怖っ!運動をしないだけで脳って萎縮する?

YoshinoriYoshinori

するぞ。人間は運動をしなければ、うつ病になるし、年をとったらボケる。

なぜ、運動は精神と脳にいいのか?

運動をすると脳内にセロトニンと呼ばれる物質が分泌されます。

セロトニンが分泌されると、不安が薄れ、精神が安定することがわかっています。

セロトニンによる調査は数多くされており、これまでの検証により以下のことに効果を発揮するとされています。

  • ストレス
  • パニック障害
  • ADHD
  • 依存症
  • 社会不安障害

うつ病などの精神疾患に悩んでいる人は、だいたいが運動不足です。

精神的に病んでいるから運動をしたくなくなるのか?
運動をしないから精神を病むのか?

理由はさまざまですが、うつ病の人に運動させた結果、薬よりも運動の方が精神を安定させる効果の高いことが証明されています。

気分が落ち込んだときは、室内でゆっくりするより外に出て運動をすることをお勧めします。

YoshinoriYoshinori

セロトニンは誰かと一緒にいるだけでも分泌される物質なので、運動するときは誰かと一緒にする方が効果的だ。

運動をしないと脳が劣化する

2つ目のポイントは、「運動をしないと脳が劣化する」です。

脳は以下の3つの要因によって劣化させられます。

  1. 運動不足
  2. 加齢
  3. ストレス

1.運動不足

運動をすると、ボクたちの脳にはBDNF(脳由来神経栄養因子)と呼ばれる物質がたくさん分泌されます。

BDNFは、脳の海馬という部位に多く存在している物質で、BDNFが多く分泌されることでニューロンを新しく作り出し、シナプスの伝達効率を上げるため、記憶力や学習能力が向上します。

アシのMちゃんアシのMちゃん

よくわからないけど、やる気が分泌されるって感じ?

YoshinoriYoshinori

そうだな。BDNFは脳にとっての栄養みたいなもので、BNDFがしっかり脳に分泌されていれば、集中力が高まり、アイデアも出やすくなる。

また、BDNFがどばどば脳に分泌されることで、鬱やパニック障害などのメンタル疾患にもなりにくく、ストレスも解消され、脳が最高にいい状態になります。

アシのMちゃんアシのMちゃん

BDNFすげぇ。

2.加齢

年を重ねると物忘れが激しくなったり、認知症やアルツハイマーになってしまうのは、BDNFの減少に関係があるといわれています。

とくに40歳を超えるとBDNFの減少が激しくなるため、運動をしないと将来ボケる確率が上がります。

老後に仕事をしない人がボケるのは、毎日の通勤などによる運動をしなくなったことと加齢によるBDNFの減少が脳を劣化させてしまった結果です。

認知症の研究では週に2回以上運動をすると、ボケる確率が50%も低下すると発表されています。

年齢を重ねたら、積極的に運動を行い、体と脳の両方の劣化を食い止めましょう。

3.ストレス

ストレスを受けると、脳内ではコルチゾールという物質が出ます。

コルチゾールにはBDNFを減少させる効果があります。

アシのMちゃんアシのMちゃん

なにぃ!なんてことするんだ。ストレスめ!

うつ病の初期症状として、物忘れやうっかりミスが増えるのはストレスによってBDNFが減少しているためです。

ストレスや不安を感じたときは、何度でもいうことですが「運動をする」ことです。

運動をすることによってBDNFをドバドバ出し、不安を解消し、ストレスをなくせば、仕事でのミスが減ったり、認知症の予防にもなります。

週に4回以上は有酸素運動をする

3つ目のポイントは、「週4回以上は有酸素運動をする」です。

一言に運動といっても、いろいろな運動があります。

本書では、その中から「有酸素運動」をすることを推奨しています。

有酸素運動とは、以下のような少し息の切れる運動です。

  • ランニング
  • ウォーキング
  • エアロバイク
  • 水泳
  • ダンス

これらの運動を30〜60分続けて行うことで、BDNFがドバドバ出ます。

うつ病の人や60歳以上の高齢者は、4回と言わず毎日運動した方が効率的です。

ただし、ひざや腰を痛めていたりする人が無理をすると脳より体に悪いので、いきなり長時間ウォーキングをするのではなく、「少し息が上がったな」ぐらいのゆっくり目の運動から始めましょう。

そうすると、運動をすることが気持ち良くなり、もっと運動しようという気分になります。

YoshinoriYoshinori

1日30分以上の運動をしないと、仕事のミスが増えたり、勉強にとって非効率なこともあるので、なるべく体を動かそう。

まとめ

  • 運動は精神だけでなく脳にもいい
  • 運動をしないと脳が劣化する
  • 週に4回以上は有酸素運動をする