
こんな人におすすめ記事
- 新興国株投資に興味がある
- 新興国株投資のメリット・デメリットを知りたい
- 新興国の過去のパフォーマンスを知りたい

米国株ETFが高値すぎて、これ以上買うのが怖いんですけど。。。

長期投資の他に余っているお金があれば、米国以外の先進国か、新興国株投資を考えてみたらどうだろう?

世界分散投資ですね。

そう。特にこの10年間は米国株のリターンが大きかったけど、今後も米国株のリターンが大きいとは限らない。だから、米国株が買えないと思ったら、新興国株投資など他の国の株式について、改めて考えてみるのは大切だよ。
新興国株投資とは?
新興国とは、欧米や日本以外などの先進国とは別に、中国をはじめ今後の経済活動で高い成長性が見込まれている国々のことです。
世界最大の投資運用会社「バンガード社」の運用する新興国ETF「VWO」が構成している国別の構成比率は以下の通りです。
国別 | 構成比率 |
---|---|
中国 | 43.9% |
台湾 | 16.1% |
インド | 5.6% |
ブラジル | 5.6% |
南アフリカ | 3.9% |
サウジアラビア | 3.1% |
タイ | 2.8% |
ロシア | 2.6% |
マレーシア | 2.2% |
メキシコ | 2.1% |
インドネシア | 1.6% |
フィリピン | 1.0% |
カタール | 0.9% |
アラブ首長国連邦 | 0.7% |
チリ | 0.6% |
トルコ | 0.6% |
クウェート | 0.6% |
ギリシャ | 0.3% |
コロンビア | 0.3% |
ハンガリー | 0.2% |
エジプト | 0.1% |
チェコ共和国 | 0.1% | パキスタン | 0.1% |

新興国株投資と言っても、そのほとんどは中国が占めているんですね。

世界分散投資の場合では、国の好き嫌いなど個人的な感情もあるだろうから、そう言った場合はVWOなどのETFで一本で分散投資をしようとするんじゃなくて、国ごとにETFを購入する方法もあるよ。
新興国株投資のメリット・デメリット
新興国株投資のメリット
新興国株投資の魅力は、以下の2つです。
- 今後の経済成長に伴う高いリターン
- PERの低い割安株を購入できる
ここで1つ注意点があります。
PERの低さは、株の割安さを示していますが、新興国株は2010年以降割安であると判断されています。
そのため、今後もずっと割安であった場合、そのPERは割安ではなく正常な価格であると判断されるため、割安ではなくなります。
新興国株投資では、PERが低いからと言って無闇に飛びつくのはやめましょう。
新興国株投資のデメリット
新興国株には、先進国とは異なるリスクが存在します。
- カントリーリスク
- 成長の罠
- 不安定な情勢
カントリーリスク
新興国のリスク最も懸念すべき事案が、カントリーリスクです。
カントリーリスクとは、戦争や内戦・汚職による政権交代など、政治や国に関するリスクのことです。
また、突然法律が変更され、為替などで大きな損害を被ることも考えられます。
成長の罠
成長の罠とは、株式投資のリターンは実際の利益率の伸びよりも期待に対する伸びにかかっているというものです。
新興国株投資の場合、すでに市場の成長期待分が株価に反映されている言われており、今後はそれほど成長しないと考えられています。
そのため、新興国株投資でリターンを大きく得るには、市場の期待するリターンを超える必要があります。
不安定な情勢
新興国株投資が先進国への投資と比べてリスクが高い理由は、経済の情勢が不安定な点が挙げられます。
今年の収益がよくても、それが2年・3年、5年、10年と安定して右肩上がりに収益を上げられるほど、社会と経済基盤が固まっていません。
そのため、長期での収支を見た場合、毎年のリターンにブレが生じるため、時間をかけて投資をしたにも関わらず、思っていたような収益にならない可能性があります。
新興国株投資の過去のリターン
2010年からの10年間における米国の成長率は、10%を超えており、米国株投資はまさに絶好調でした。
こうした流れの中、米国株投資だけをしていれば大丈夫という風潮が多く見受けられます。
しかし、2000年代から2010年までの10年間だけを切り取ると、新興国株は米国株を大きくアウトプットしており、米国株より新興国株への人気が大変高い時期もありました。
現在は、コロナショックによるFRBの量的緩和政策により。米ドルが市場に大量に流出し、強かった米ドルの力に陰りが見え始めました。
また、近年稀にいる米国株の高値により、お金の流れは徐々に米国株からかつての新興国株に市場は流動しつつあります。
まとめ
お金が流れ始めた新興国株投資について解説をしました。
コロナショックにより、世界経済と情勢の不透明さが増している中、市場も徐々に動き始めています。
今後、米国株バブルが到来する可能性もあり、そうした状況でもリスクを分散できるように米国以外の先進国株や新興国株へ分散投資を考え始める時期です。
今後くるリスクに今から備えておきましょう。