ドル円

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アシのMちゃんアシのMちゃん

円高のニュースを最近よく見かけるんですけど、円高は資産運用に何か影響しますか?

ツクルカツクルカ

超長期的な運用では影響しないよ。でも、為替相場(FX)やコモディディみたいなドルを分母にしている金融商品の短中期運用では影響するかもね。

アシのMちゃんアシのMちゃん

ドルを分母ってどういう意味ですか?

ツクルカツクルカ

基準通貨がドルになっているという意味だけど、このあたりは為替相場における通貨の基礎知識だから覚えておいた方がいいよ。

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為替相場とは?

そもそも為替相場とは何かというと、異なる通貨を交換する取引相場のことです。

世界には、ドルや円、ユーロ、ポンドなどさまざまな通貨が流通しています。

これらの異なる通貨を取引するのが為替相場です。

為替相場では、ドルや円を交換する「ドル円相場」やユーロや円を交換する「ユーロ円相場」、ユーロとドルを交換する「ユーロドル相場」などいくつかの相場があります。

それら相場で日々取引が行われ、為替レートは国の経済力(通貨の強さ)などを反映して決まります

為替市場の主な通貨コード

為替市場で取引されている通貨には、それぞれ国際標準化機構(ISO)3文字のコードが決められており、取引画面にはそれらのコードがズラリと並びます。

ここでは為替市場で取引される通貨とそのコードを8つご紹介します。

通貨名通過コード
米国米ドルUSD
ユーロユーロEUR
日本JPY
ポンド英国GBP
オーストラリアオーストラリアドルAUD
ニュージーランドニュージーランドドルNZD
カナダカナダドルCAD
スイススイスフランCHF
中国人民元CHY
香港香港ドルHKD
ツクルカツクルカ

それぞれ国と通貨は、円の場合は「JaPanYen→JPY」といった具合で、それぞれアルファベットを組み合わせて表記されているよ。

通貨ペアの見方

通貨コードがわかったあとは、通貨ペアについて確認をします。

通貨ペアとは、売買取引をする通貨の組み合わせです。

例えば、米ドルと円を取引する場合は「ドル/円(USD/JPY)」、ユーロとドルを取引する場合は「ユーロ/ドル(EUR/USD)」という風に、組み合わせする通貨を「/」で区切って並べます。

通貨ペアの表記は、左側(前)に主軸となる基軸通貨を記載し、右側(後ろ)に決済する決済通貨を記載します。

これは通貨の価値をレートで表した際に、基軸通貨に対して、決済通貨がいくらなのかをわかるようにするため記載方法が決められています。

たとえば、1ドル100円のときのレートの見方は、基軸通貨ドルの1ドルに対する決済通貨円の価格が100円ということになります。

為替市場では、「ドル円を買う=米ドルを買って円を売る」、反対に「ドル円を売る=米ドルを売って円を買う」こと意味します。

ツクルカツクルカ

円を主軸として考えがちな日本人には難しいかもしれないけど、「ドルから見た円はどうなのか?」とドルを中心にして考える癖をつよう。

通貨ペアでは分母はドル

国際通貨の中でも中心的な地位を占めている基軸通貨には、ドル建てのものが多く、取引量も圧倒的な多さを誇っています。

そのため、為替市場でも基軸通貨にはドルを用いることが多く、円相場の円のレートも「1ドル100円」という風に、ドルに対する円の価値として表現されます。

分母のドルが「ドル/円」と円の前に表記されるため算数的に迷いがちですが、通貨ペアで表現する際の基軸(分母)は決済する通貨の前にきます。

そして、基軸通貨としてはドル建てでレートが表されます。

ドルの影響力が弱まっている?

コロナショックによる経済危機を回避するために、アメリカの中央銀行(FRB)は金融緩和政策として「量的緩和」を打ち出しました。

これにより、市場には「ドル」が大量に溢れ返る事態となっています。

市場の価値は需要と供給のバランスによって決まるため、基軸通貨のドルが市場に溢れかえると、ドルの影響力が弱まります。

すると、市場では「ドル円を売る→やすいドルを売って高い円を持っておく」という現象がおこったり、FXなどの為替市場やコモディディ、仮想通貨などへの関心も高まりつつあります。

ツクルカツクルカ

ドルの影響力を知ることで、今後の株価の下落や市場のモメンタム(相場の勢いや方向性)を予測できるようになるよ。

まとめ

為替相場の基礎知識として、ドル円など通貨の基礎知識について解説をしました。

国際市場ではたくさんのお金が流通していますが、とりわけドルの影響力が強く、ドルを中心に相場の価格が決まっています。

日本人には馴染みの薄い貨幣なのでいまいちピンとこないときもありますが、先にも記したようにコロナショックによる影響で各国の中央銀行が打ち出す量的緩和のため、通貨の価値が変わってきています。

今後の市場の動向を把握して、危機を回避したり、反対にチャンスを掴んだりするためには基軸通貨を意識することは非常に大切です。
市場で成果を残すために、世界基準でものごとを見る目を養いましょう。

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