
投資信託を購入する際の手数料がかからないノーロード・インデックスファンドとして人気のeMAXISシリーズ。
低コストのインデックスファンドの中でも際立って高い成長を遂げている「eMAXISシリーズ」ではあるが、シリーズの数も多く、いまいちその違いがわからない人も多いはず。
今回は、投資信託で人気を集めるeMAXISシリーズの中から、eMAXISとeMAXIS slimシリーズの違いについて解説します。
記事の最後には、投資信託を1本だけ持っておくとしたらeMAXISシリーズの中からどの商品をおすすめするのか?おすすめの商品1本をご紹介します。
eMAXISシリーズとは?
eMAXISシリーズは、三菱UFJ国際投信株式会社が運用するインデックス・ファンドシリーズです。
シリーズの特徴と運用方針を自社ホームページでは、以下のように紹介しています。
「幅広い品揃え」
自分自身で投資を考え、実践する投資家のみなさまに本当に必要なものは何か?
私たちが考えた答えがここにあります。
eMAXISシリーズは、三菱UFJ国際投信が、投資家のみなさまにお届けするノーロード・インデックス・ファンド・シリーズです。
インデックスファンド と、バランスファンドをラインナップ。
ご自身の投資スタイルに応じて、使い方は自由自在です。引用元: eMAXISシリーズとは?
このシリーズの特徴は、「ノーロード・インデックス」にあります。
通常、投資信託を購入する場合は販売手数料がかかりますが、ノーロード・インデックスファンドのeMAXISシリーズはシリーズを通して販売手数料がかかりません。
ちなみに、投資信託の販売手数料のことを「ロード」と呼び、ノーロードとは、投資信託の販売手数料がかからないことを意味しています。
このためeMAXISシリーズは、気軽に投資を始められるインデックス・ファンドとして、投資家から人気を博しています。
eMAXISシリーズ一覧
eMAXISには、投資スタイルに合わせていくつか種類があります。
- eMAXIS
- eMAXISプラス
- eMAXIS Neo
- eMAXIS Slim
シリーズごとに、以下のような特徴があります。
- eMAXIS・・・主要資産の投資先として、ベーシックなプランを揃えたファンド
- eMAXISプラス・・・「コモディティ」を組み合わせることでより高い効果を発揮するハイリスクな商品を揃えたファンド
- eMAXIS NEO・・・今後成長が期待されるテーマとして、宇宙開発やロボット、自動運転などに低い予算で投資できるファンド
- eMAXIS Slim・・・業界最低水準のコストを目標に作られたファンド
ここでは、特徴の違いがわかりにくいeMAXISシリーズとeMAXIS Slimシリーズの違いについて解説します。
eMAXIS Slimの方が運用コスト(信託報酬)が安い
eMAXISシリーズとeMAXIS Slimシリーズは、信託報酬などの手数料に違いがあります。
投資信託には販売時にかかる手数料のほかに、商品を購入してから売却するまでの期間にかかる報酬信託という管理手数料がかかります。
商品を保有している期間は、この信託報酬が自動的に差し引かれます。
手数料の割合はファンドごとに異なり、高いものでは3%ほど差し引かれます。
eMAXISとeMAXIS Slimシリーズをバランス8資産均等型で比べた場合、eMAXISの信託報酬が年率0.55%なのに対し、eMAXIS Slimの年率0.154%です。
同じ指数に投資を行う場合、信託報酬の差はそのままリターンの差となります。
eMAXIS Slimのコストが安い理由
eMAXISシリーズとeMAXIS Slimシリーズの信託報酬の違いは、販売チャンネルにあります。
銀行などの窓口で購入するeMAXISに対し、eMAXIS Slimはネット証券で購入します。
投資信託などの金融商品は、基本的に店舗で購入する商品の方がコストが高くなる傾向にあります。
店舗のスタッフの人件費や店舗の維持費にコストがかかるためです。
eMAXISシリーズに限らず、金融商品は銀行などの窓口ではなくインターネット上で売買する方がコストが安くなり、リターンが大きくなります。
eMAXISシリーズのおすすめの1本
最後に、eMAXISシリーズで1本だけ保有するとした場合のおすすめ商品をご紹介します。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
先にも紹介したeMAXIS Slimを代表する投資信託です。
その特徴は、日本を含む先進国および新興国の株式市場の値動きに連動する投資成果をめざしているファンドです。
つまり、これ1本あれば世界中の主要な株式会社に分散投資をすることができます。
投資初心者には難しいポートフォリオを組む必要がなく、商品の入れ替えも必要ありません。
資産の増減により1年に一度は投資額の見直しを行うぐらいで、他にやることはありません。
まさに、ほったらかしで資産を増やすことができる最強の1本です。
まとめ:これから投資を始めるならeMAXIS Slimがおすすめ
人気のインデックス・ファンドeMAXISシリーズの中でも違いが分かりにくい、eMAXISシリーズとeMAXIS Slimシリーズの違いについて解説をしました。
シリーズ全体を通して、低コストかつ気軽に投資をしやすい商品が揃っている三菱UFJ国際投信株式会社が運用するeMAXISシリーズ。
その中でも業界最低水準を目指して作られたeMAXIS Slimは、2020年9月には純資産額5,000億円を突破しています。
販売している金融機関がeMAXISシリーズの105社(銀行と証券会社)に対し、17社と少ないもののつみたてNISA向けの商品も充実しているため、投資初心者には投資の最適解とも言えます。
これから投資をはじめる投資初心者の方で、まだNISA口座を持っていない人はeMAXIS Slim
シリーズで投資生活を始めるといいと思います。