
ケンカをしたときに、とりあえず謝っても許してはもらえません。
謝って許されるのは、話し合いの席に同席することだけです。
相手の怒りがおさまったと勘違いして、すぐに言い訳やケンカの原因を話し出す人もいますが、これはNGです。
火に油を注ぐか、相手の気持ちが冷めて縁を切られるだけです。

いきなり言い訳されると、相手のことがどうでもよくなっちゃうよね。

仲直りをするにも順序があるからな。
しかし、人はネガティブな状況から早く脱出して楽になりたい生き物です。
そのため、相手の話を聞かずに、言い訳ばかりをしてしまいます。
仲直りをしようにも、これでは仲直りができません。
この記事では、ケンカをした人との仲直りの方法を解説します。
この方法を実践することで、ケンカする前より仲良くなれます。
ケンカをする前より仲良くなる人の特徴
人間関係の良好な人は、日頃から感謝の言葉を多く使います。
上司や取引先だけでなく、結婚したパートナーや友人など大切な人ほど感謝の言葉をきちんと伝えています。
そのため、ケンカをしたときでもただ謝るだけでなく、謝罪と感謝をセットで使います。
こうなると、相手も怒りを抑えないといけなくなります。
感謝をしている人を攻撃しづらいからです。
反対に、謝罪だけをする人は攻撃できます。
謝ればいいと思っている
謝るのが遅い
など、火に油を注ぐこともあります。

ひたすら謝っている人もいるけど、そういう人ほどめちゃくちゃ怒られている印象があるよね。

謝罪だけをされると、こちらが悪者に見えるからイラつくんだよ。「悪いのはお前だろ」って。
謝罪をするときは、相手の立場や周囲からの目も気にする必要があります。
悪いのは謝罪する側なので、相手が悪者に見えないように、感謝を伝えておだやかに話せる雰囲気を作りましょう。
そうすることで、相手をいかに大切に思っているかを相手に伝えることができるので、ケンカをする前より仲良くなれることもあります。
感謝の効果
感謝は相手の怒りの感情などを抑えるだけでなく、不安や緊張を解く効果もあります。
相手と会話をする前に、その場に同席できたことだけでも伝えることができれば、不思議と余裕が生まれます。
余裕が生まれると、自信が生まれ、焦って言い訳をすることもなく、相手の話を素直に聞くことができます。
相手の言いたいことを存分に聞いた後、こちらの話をすることができるため、相手も冷静にこちらの話を聞いてくれます。
人には、「返報性の原理」というものがあります。
返報性の原理とは、相手から受けた好意などは返さなければいけないと感じる心理状態のことです。

言いすぎたかもって思うときは、聞いてあげなきゃなって思うよね。

そのためには、早く楽になりたい気持ちを抑えて、緊張と不安を解くために感謝を伝えるのがいい。
謝罪の場を作ってくれたことに感謝をして、怒る人はそんなにいません。
感謝をして怒る人は、話し合いの席を用意しないからです。
ケンカをした人と仲直りをする方法
ケンカをした人と仲直りをするには、まず謝罪をするのではなく緊張と不安を解きましょう。
早く楽になりたいと思いすぎて、言い訳ばかりをしてしまうからです。
そのためには、まず相手への感謝を伝えましょう。
謝罪の場を用意してくれたことへの感謝
誰のおかげでこの場にいれるのか
誰にアシストしてもらったのか
状況や周囲を見渡して、感謝できることを3つほど伝えれば大丈夫です。
そうすることで不安や緊張が解け、焦りがなくなります。
焦りと不安と解いた後に、謝罪です。
そして謝罪した後に、相手が怒っている理由や悲しんでいる気持ちを聞きましょう。
相手の気持ちを受け止めることができて初めて、相手も緊張や不安から解放されてあなたを許してくれる気持ちになります。

言い訳や理由っていらいなよね?

怒っている人は、相手の事情を知りたいわけではないからな。知ったところで、「それじゃ仕方ないね」とはならない。
どんなに事情があるかは分かりませんが、相手にとってその事情は許す理由にはなりません。
大切なことは、お互いに相手の気持ちに寄り添うことです。
寄り添うためのきっかけとして、謝罪と感謝をセットに伝えることで、お互いがお互いに大切に思っていることを認識することができます。
仲直りをするときは、謝罪だけでなく相手への感謝をまず伝えましょう。
まとめ
- とりあえず謝っても許してもらえない
- 許されるのは、話し合いの席を設けることだけ
- 早く楽になりたいと焦って、先に謝ってしまう
- 謝罪より前に、感謝を伝える
- 感謝を伝えると心に余裕が生まれる
- 余裕が生まれると、相手の気持ちに寄り添い話が聞ける
- 話を聞くと、こちらの話も聞いてもらえる
- 言い訳とケンカの原因はどうでもいい