

他人の仕事を手伝うばかりで、だれも私を助けてくれません。労力や時間を搾取されているような気がします。それでも他人のためにがんばり続けるべきですか?
こんな人のための記事です。
「与えよ。さらば与えられん」
という名言がありますが、人にお金や時間を与えてもなんの見返りもなく、搾取され続けて身を滅ぼす人がいます。
一方で、人のために尽くしたことが何倍にも返ってきて幸せになる人もいます。
この違いってなんなの?
そう思ったことはありませんか?
この違いは、与えるときに見返りを求めず、お互いが得になるようなことを考えて行動しているか、行動していないかの違いです。
この記事では、人にお金や時間を与えて得をする人と損をしている人の違いについて解説し、長期的には与え続けると得をするよという内容をお届けします。
人には3種類の属性がある
アダム・グランドの著書「GIVE&TAKE「与える人」成功する時代」では、人間は3種類の属性があると紹介されています。
- ギバー:人に何かをしてあげようと与える人
- テイカー:人に何かをしてもらおうと考える奪う人
- マッチャー:何かをしてもらったら返し、何もしてくれないなら返さない。損得のバランスを取る人。
人はこのうちのどれかに属するわけではなく、相手や状況によってギバーにもなればテイカーにもなります。
ちなみに、本書では職場などに限定して調査を行った結果を以下のように記載しています。
- ギバー:25%
- テイカー:19%
- マッチャー:56%
ほとんどの人が「マッチャー」で、何かをしてもらったら何かをしようと考えています。
ちなみに、どの属性が職場や人間関係で一番得をして損をするのかというと、両方ともに「ギバー」です。
テイカーは、短期的には得をしますが、マッチャーが存在するため将来的に大損をします。
マッチャーは、バランスを取る人なので得も損もとるため大きく成果を上げることはありません。
一方のギバーは、搾取され続けて損をする人もいれば、成果を何倍にも上げて得をする人がいます。
この違いは何か?
どうすれば、人から搾取されずに、ボクたちは成功するのか?
それぞれの特徴をご紹介します。
損をするギバーの特徴
テイカーにGIVEをする
職場でギバーになっている人が、最も注意すべき存在はテイカーです。
テイカーは基本的に「何かをしたもらう」ことを考え、あなたから奪うことを当たり前としています。
そのため、テイカーに対してGIVEをしても「ラッキー」や「頼んだらやってくれるから、これもやってもらおう」と終わりがありません。
あなたの周りに「ありがとう」と表面上のお礼はいうけど、本当はそんなこと思っていなさそうな人はいませんか?
その人はテイカーの可能性があるので、その人からの依頼は必要です。
自分を犠牲にするGIVEをする
損をするギバーの中でもっとも多いと思うのが、自己犠牲型のギバーです。
このタイプの特徴は、真面目でやさしい人です。
最終的に自分が頑張ればなんとなると思い、能力以上のことや必要以上にお金や時間をかけて、誰かのためや会社のために頑張る人たちです。
残念なことにこのタイプのギバーは、テイカーやマッチャーを含めて一番成績の悪い損をするギバーになります。
理由は、自分を犠牲にしているため消耗して潰れていくからです。
あなたの身の回りにもいませんか?
嫌な仕事を引き受けさせられる人や都合よく使われるだけの人。
そういった状況でもこのタイプは、自分でなんとかカバーしようと努力をしてしまうため、採取的に鬱になったり、仕事をやめてしまったりします。
得をするギバーの特徴
他人のことも考えて、自分のことも大切にする
他人にまず与えることを喜びとしているが、自分の目的や成長をきちんと意識できている人は得をするギバーになります。
つまり、win-winの関係を築けるように、みんなが得をすることや成長することを考える人のことです。
この人たちは、たとえば多くの利益を得て儲けたとしても、その中で自分より多くを人に与えるのはいいと考えます。
損をする人は、儲けてもいないのに、人に分け与えようとしてしまいます。
人に分け与えるには、まずは与えるだけの余力が必要です。
得をするギバーは、人に与えられる範囲ものを与えようします。
大切なのは、自分を第一に大事にして、その上で協力してくれる相手も大事と考えることです。
自分も得をして相手も得ができるよう協力できれば、大きな成果をあげることができます。
そうしたときに初めて、自分より先に人に与えて、喜びを分かち合いましょう。
自分を犠牲にすることや時間を削ってまで、相手に与える必要はありません。
損をしないギブアンドテイクの方法
損をしないギバーになるためには、いくつか注意点が必要です。
以下では、職場で搾取されて疲れてるなと感じることの多いボクが実践している、損をしないギブアンドテイクの方法をご紹介します。
5分で出来ることはやってみる
「GIVE&TAKE「与える人」成功する時代」にも記載されていますが、5分程度でできる人助けはまずやってみるようにしています。
職場では、話を聞いてあげたり、簡単な依頼のメールや作業をしてあげたりしています。
そうしてあげたときの相手の反応やこちらが困っているときに助けてくれるか、くれないかなどを相対的に考え、協力してもお互いに得をしないと感じる人とはあまり関わらないようにしています。
職場では、どうしても与えるだけや奪うだけになりがちです。
その人が良い悪いではなく、「会社とはそういうシステムなんだろう」ぐらいに考えてます。
とはいえ、テイカーから搾取され続けて疲弊することは避けたいので、テイカーの見極めをすることをおすすめします。
自分にできる範囲のことをする
人はできることはできるし、できないことは逆立してもできません。
ボクはできないことを抱えすぎて悩むより、出来る人に依頼をしたり、出来るようなシステムを構築したりするなど、自分にできる範囲のことに集中するようにしています。
お金のことにしても、無理をしてお金を支払ったりしません。
スタッフにご飯をご馳走するより、缶ジュース一本とお礼でいいと思っています。
ケチくさいと思われるかもしれませんが、それの方がお互いの時間やお金を奪わない方法だと考えています。
なので、ボクは見返りを求めない範囲で自分にできることをするようにしています。
お互いが成長できる目的や方法を考える
社内や協力会社の人と仕事をするときに、常に考えているのはお互いに得をする方法についてです。
ボクは人は自分のためよりも人のために考える方が、良いアイデアが出ると考えています。
しかし、不思議なことに相手のことだけを考えるとうまくいきません。
当然、自分たちの利益だけを考えてもうまくいきません。
このバランスを取るために、お互いに得になるようなことを考えます。
そうすることで良いアイデアが思い浮かび、良い仕事ができ、成果も上がれば万々歳です。
ときに失敗もしますが、失敗したとしてもお互い素直に頭を下げて、次に繋げていくことができるので、改善し続ければいつかうまくいくと思っています。
まとめ
人にお金や時間を与えて、損をする人と得をする人の違いについて解説をしました。
損をする人は、相手に与えることだけを優先してしまい、自分のことを疎かにしている自己犠牲型のギバーです。
得をする人は、自分を第一に考えて、相手も同じように大切に考えるwin-winの人間関係を築けるギバーです。
ギバーは長期的に考えると、テイカーやマッチャーより成功する確率が高いので、あなたがギバーだと思うのであれば、他人への付き合い方や仕事への向き合い方を変えることで人生を大きくよくできると思います。
参考になればうれしいです。