グロース株とは?

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今回はお金を大きく増やしたい人に向けて、グロース株とその探し方について解説します。

グロース株とは?

グロース株とは、これから株価の値上がりに期待できる株式のことです。

米国株では、GAFAM(Google・Amazon・Facebook・Apple・Microsoft)を代表とする銘柄がグロース株に当てはまります。

その特徴は、投資家に配当金を出さずひたすら事業への再投資を行うことで、株価の値上がりで投資家に還元する方針を持っている成長企業であるという点です。

グロース株に投資するメリット

資産を最大化しやすい

グロース株投資(成長株投資)の最大のメリットは、キャピタルゲインが大きくなる可能性があるという点です。

成長す株が長期的な上昇トレンドに乗ると、株価が大きく成長します。

買付した株価が2倍以上になることも多く、場合によっては数倍まで跳ね上がることもあります。

一気に資産を増やしたい投資家には、魅力のある投資手法です。

短期・長期投資に向いている

値動きの激しいグロース株は、短期投資にも長期投資にも向いています。

企業の財務状況や決算報告などに目を通しながら、今後の成長性を見極めて短期的なトレンドに乗るのか、長期的なトレンドに乗るのか見極めることが大切です。

基本的には4半期ごとの決算を確認しつつ、長期的なトレンドに乗れそうなら乗っかるぐらいの気持ちでOKです。

成長するグロース株は決算報告の内容が良いと一気に価格を上げる特徴を持っています。

決算時期には目をつけているグロース株の決算書に目を通すようにしましょう。

グロース株に投資するデメリット

配当金が少ない、もしくはゼロ

グロース株に投資する際の最大のデメリットは、配当金の低さです。

GAFAMのように配当金が全く出ない銘柄も数多くあります。

事業から発生した収益を配当ではなく、再投資することで事業の拡大を望んでいる成長企業であるため、インカムゲインを狙っている投資家には向かない投資手法になります。

インカムゲインを狙うのであれば、バリュー株(高配当株)に投資することをおすすめします。

割高な銘柄が多い

グロース株の対象銘柄は人気が高いものが多く、株価が割高になる場合があります。

そのため、実態以上に株価が評価されていることもあるため、思わぬ暴落に巻き込まれることもあります。

グロース株に投資する場合は、企業の実態とマーケットの評価の乖離を調査するなど、リスク管理と企業分析が大切になります。

グロース株の探し方

グロース株は、証券会社が無料で提供している「スクリーニング line-yellow」を使って探すことができます。

スクリーニングは、銘柄をふるいにかける機能で、様々な条件をもとに銘柄を抽出することができます。

ここでは、スクリーニングでグロース株を抽出ための5つの指標をご紹介します。

ROE(自己資本利益率)

ROEとは、持っている資産に対してどれぐらい効率よく利益が出ているかを示す指標です。

ROEの値が高い企業ほど、少ない資本で多くの利益を上げることができます。

成長企業はこのROEが高い傾向にあり、ROEの目安は10%以上の銘柄です。

ただし、業界によっては標準的なROEが異なるため、業界ごとにもROEを調査した方が良い場合もあります。

売上高成長率

売上高成長率は、1年間でどれくらい売上を伸ばしているかを判断する指標です。

判断する指標は、1年ごとの成長率を見るのではなく、過去5年程度の成長率を見ることが大切です。

こうすることで、たまたまこの1年売り上げが高かった企業などを省くことができます。

スクリーニングする際は、CAGR(年平均成長率)が10%以上、もしくは20%以上が目安となります。

時価総額

時価総額は、企業価値や企業の規模を表す指標です。

「株価×発行済株式数」で算出できる時価総額は、企業の規模が大きくなるほどにその額は大きくなる傾向にあります。

これから成長する企業に投資したい場合は、まだ大企業になっていない時価総額小さめの企業を狙うことで大きなキャピタルゲインを獲得することができます。

自己資本率

自己資本率は、会社が持つ総資産のうち自己資本を占める割合のことを指します。

自己資本ではなく、返済が必要な他人資本が多い企業は倒産リスクが高くなる傾向にあるため、長期投資を行う場合は、自己資本率の調査が大切になります。

グロース株の自己資本率は、おおよそ20%~50%以上を目安にします。

株価売上高倍率(PSR)

株価売上高倍率は、時価総額を年間の売上で割ることで算出される株価水準を判断する指標です。

時価総額が同じ企業が2つある場合は売上の高い企業の株価の方が割安だと判断ができます。

ただし、売上高が増えやすい業種もあるため、注意も必要です。

PSRでふるいにかけて、PERで絞り込むなど1つの指標に頼らず複数の指標を用いて割安の銘柄を探しましょう。

まとめ

株価の値上がりによるキャピタルゲインが魅力のグロース株について、解説をしました。

グロース株は、短期間に大きな値上がりが期待できる一方で、値動きが激しく、割高な株をつかみやすいリスクの高い金融商品です。

一つの企業に集中投資するのではなく、ポートフォリオを組んでリスクを分散させつつ、大きな収益をあげられるよう綿密な計画を練りましょう。