
わたし達の日常は、習慣的な行動に彩られています。
- 朝起きたら歯を磨く
- 出社したらメールを開く
- 昼食後はコーヒーを飲む
- 家に戻ったらTVを見る
- 就寝前はスマホをいじる
つまり、後悔の少ない人生を送りたければ、日常に良い習慣を取り入れなければいけません。

良い習慣が必要なのはわかるんですけど、勉強とかダイエットって続かないんですよねぇ。どうすればいいですか?
新しい習慣を身につけるためには、およそ8週間続ける必要があると言われています。
しかし、8週間も新しい習慣を続けられる人はほとんどいません。

習慣が身につく前に、みんな諦める。
どうすれば、良い習慣が身につけられるのか?
良い習慣は、悪い習慣とセットで見直さなければいけません。
つまり、いまの悪い習慣を良い習慣に置き換えることで、良い習慣を続けることができるようになります。
この記事では、毎日の悪い習慣を見直し、人生にとってプラスになる行動を続けるための方法について解説をします。

人生の最後に後悔したくなければ、悪い習慣を見直そう。
人生を後悔する7つの悪い習慣

悪い習慣が身につきやすいのは、以下の2つが原因です。
- 未来よりいまの欲求を重要視している
- やってはいけないことは、やらなければいけないことの1.5倍やりたくなる
間食がいけないと思いつつ、おやつを食べてしまうのは、
- 太った未来の姿より甘いものが食べたいという現在の欲求の方が強い
- 食べてはいけないと思えば思うほど、甘いもののことを考えてしまう
というように、人は悪い習慣が身につきやすいようにできています。
このような悪い習慣から逃れるためには、悪い習慣を認識しなければいけません。
悪い習慣を認識しなければ、無意識のうちに悪い習慣を繰り返してしまうからです。
以下では、人生で後悔しやすい代表的な悪い習慣を7つご紹介します。
悪い習慣その1 浪費・無駄遣い
だれでも経験をし事のある悪い習慣は、「浪費」と「無駄遣い」です。
わたし達は衝動買いや自分へのご褒美など、後悔するとわかっていても無駄遣いをやめられません。
浪費や無駄遣いをする原因の一つは、ストレスです。
ストレスが溜まると脳の活動が低下します。
脳の活動が低下すると、正しい判断ができなくなり、浪費や無駄遣い、食べ過ぎといった普段はコントロールできることもできなくなります。
最近、衝動買いをして後悔をした人の中で、
- ストレスの溜まるような経験はありませんでしたか?
- 何かにイラついて食べることを止められない経験はありませんでしたか?
それはストレスにより脳の活動が低下したことにより、自己コントロール感を失ってしまったことによる結果です。
つまり、浪費や無駄遣い、食べ過ぎの原因は、ストレスであるということです。
浪費や無駄遣い、食べ過ぎなどを改善したいときは、悪い習慣以外でのストレス発散法を知っておくことが大切です。
悪い習慣その2 先延ばし
仕事や副業、勉強など人生にとってインパクトの大きいものほど、なかなか手をつけられない人も多いのではないでしょうか?
やった方がいいことなのに、なかなか手をつけられないのは、脳が現実逃避をしているからです。
人は、失敗や未知のものに避けて通りたい生き物です。
そうしなければ、種として存続できなかったらです。
しかし、現代は太古のむかしと異なり、未知の挑戦に失敗したとしても死ぬことはありません。
そのため成功を納めるためには、あえて失敗を承知で他人と異なる行動(リスク)を取る必要があります。
- 勉強していれば・・・
- 起業していれば・・・
- 告白していれば・・・
成功に近づくための近道は、失敗を重ねることです。
人生で後悔したくなければ、失敗しての問題のない未知のものに挑戦しましょう。
悪い習慣その3 嘘をつく
人は見栄や外聞を保つために、嘘をついたり、他人の評価を下げたりします。
嘘をつくのは人道的にもよくありませんが、そもそも嘘をつくとストレスがたまります。
また、自分をよく見せるためについた嘘は自己肯定感を低くする恐れがあります。
ある研究では、自分のキャラクターを偽って周囲とコミュニケーションを取る人とそうでない人の仕事におけるパフォーマンスを比べた研究結果があります。
その結果、ありのままの自分を周囲に見せた人の方がストレス値が低く、仕事におけるパフォーマンスも高いという研究結果が出しました。
このように、嘘をついたり、自分を偽ることはストレスの増加や自己肯定感を低くする恐れがあります。
自らストレスを抱えたり、自信を無くすような行為は控えることをおすすめします
悪い習慣その4 時間の無駄遣い(ダラダラ過ごす)
気がつくとSNSやネットフリックスなどの動画を見て、無駄に時間を消費する人がいます。
悪い習慣はそのトリガー(きっかけ)に気づかなければ、悪い習慣から逃れることができません。
無意識のうちに、時間だけが食い潰されてしまいます。
わたし達の行動は、習慣によって支配されています。
SNSを見るという行動は、何かしらのきっかけによる結果に過ぎません。
- スマホの着信音が鳴った
- スマホが目に入った
- 暇なのでスマホを触ってしまった
など、SNSを見るという行動の前にきっかけがあります。
時間を食い潰さないためには、無駄遣いする行動の前のきっかけを知ることが大切です。
自分がどんなときにどのような行動を取るのか?
まずは、自分の行動履歴を調べたり、身の回りのものに注意を払いましょう。
どこかに悪い習慣をするきっかけが転がっているかもしれません。
悪い習慣その5 欲求と欲望のままに行動する
悪い習慣の中で一番強力なきっかけは、「欲求」と「欲望」です。
悪い習慣は、欲求と行動がセットになって行われる悪癖です。
- おやつを食べたいから食べる
- SNSを見たいからスマホを触る
欲求と行動がセットになることで、悪い習慣は生まれます。
欲求や欲望のうち喫煙や飲酒、ギャンブルなど身の破滅を導くものから、不倫や暴飲暴食など倫理観や生活レベルに支障をきたすものがあります。
欲求や欲望に根ざした悪癖を見直すのは非常に困難です。
なぜなら、やってはいけないものほど人はやりたくなるからです。
切実に改善したい人は、専門的な機関に相談することをおすすめします。
症状が軽い場合は、欲求や欲望から目を背けたり、目に入らないように情報を遠ざけるようにしましょう。
そうすることで、悪癖を回避することができるようになります。
ポイントは、悪癖を無理やり抑えようとしないことです。
悪癖は抑えようとすればするほど、欲求や欲望は高まってしまいます。
くれぐれも注意して、自分の中の欲求と欲望に向き合うようにしてください。
悪い習慣その6 感情の暴発(怒り)
感情を抑えられずに、夫婦関係や職場の人間関係に亀裂を作る人がいます。
このように感情のコントロールができずに相手を傷つける行為も悪い習慣の一つです。
人生の満足度は、付き合う人や周囲の人との関わりによって変わってきます。
感情を抑えられず一時の感情に身を任せては、良い人間関係は作れません。
また、仕事でも良いパフォーマンスを発揮できない可能性も高いため、怒りなどの感情コントロールをできる術を身につける必要があります。
悪い習慣その7 自分を大切しない
自分のことを二の次にして、他人に尽くしすぎる人がいます。
他人に尽くすことは素晴らしいことですが、自分の生活を犠牲にしてまで他人に尽くすのは問題です。
無理な残業や行きたくない飲み会など、自分にとってプラスにならないことまで引き受ける必要はありません。
ストレスが増えて、自己肯定感も下がるからです。
先述したように、ストレスが増えて自己肯定感が下がると悪い習慣につながります。
他人に尽くしすぎる人は、他人に優しくするように自分にも優しくしてあげましょう。
人は自分に優しくすることで、はじめて他人にも優しくできる余裕が生まれます。
まずは、自分ファーストで物事を考える癖をつけましょう。
悪い習慣の原因
ここまで代表的な悪い習慣7つをご紹介しました。
悪い習慣の原因は、概ね以下の通りです。
- ストレス
- 無意識
- 欲望
- 自己肯定感の低下
そして悪い習慣は、これら欲求と行動がセットになった悪癖です。
悪い習慣から逃れるためには、上記の原因(欲求)と行動を切り離す必要があります。
以下では、悪い習慣から逃れる方法を4つのステップでご紹介しています。
悪い習慣から逃れる4つのステップ

ステップその1 認識する
悪い習慣から逃れるためには、「これから行う習慣が悪い」ということを認識する必要があります。
- 無駄なものを買う
- SNSを見る
- 喫煙をする
習慣は無意識による行動です。
認識できなければ、悪い習慣から逃れることはできません。
悪い習慣を認識するためには、行動を言葉にして認識しましょう。
- これからお菓子を買う
- Twitterで情報を探す
- 食後に一服する
いわゆる独り言として言葉にすることで、自分がこれからする行動を認識することができます。
しかし、ただ単に言葉を発しただけでは「悪い行動」と認識できません。
それらの行動が本当に必要かどうか、さまざまな角度から欲求と行動を見つめましょう。
- なぜお菓子が必要なのか?買う必要があるのか?
- なぜSNSを見るのか?いま見なければいけないことなのか?
- 食後の一服は必要なのか?将来病気などにならないか?
ポイントは、肯定も否定もしないということです。
自分の習慣的な行動を見つめるだけでOKです。
そうするだけでも無駄遣いや時間の無駄遣いを減らすことができます。
まずは、自分の習慣的な行動を言葉にして、その行動を見つめるところからはじめましょう。
ステップその2 受け入れる
人は、否定されると反感を抱きます。
親から「勉強しろ」と言われた途端にやる気がなくなるのはそのためです。
悪い習慣を認識したときは、自分の中にそうした欲求があることを受け入れましょう。
少なくとのやめようと思ったり、抗ったり、否定していけません。
人はやってはいけないことほどやりたくなる生き物です。
- お菓子が食べたい
- SNSを見たい
- タバコが吸いたい
そうしたものを欲する心が、「自分の中にある」とだけ認識して受け入れましょう。
ステップその3 観察する(モニタリング)
欲求を見つめた後は、「なぜそれが必要なのか?」を自分に問いかけるように欲求を観察しましょう。
- なぜお菓子が必要なのか?
- Twitterを見なければいけないのか?
- 喫煙しなければいけないのか?
欲求に好奇心を持って観察することで、自分の中の欲求がどのレベルのものなのかを知ることができます。
- どうしても必要なものなのか?
- それをしなければ、いけない理由があるのか?
- どうしても我慢できないことなのか?
欲求のレベルを測ることで、欲望と行動を切り離すことができるようになります。
- いまお菓子は必要ない
- Twitterを見る必要がない
- 喫煙する量を控えよう
というように、悪い習慣から一歩距離を置くことができるようになります。
ステップその4 別のことに集中する
喫煙や飲酒、ギャンブルなど本能に訴えかけるような欲望は、上記のやり方だけでは直すことが難しい悪癖です。
本能に訴えかけるような欲望は、情報を遮断したり、物理的に距離を開けるなど、何か別のものに意識を移す必要があります。
どうしても意識を逸らすことができない人は、専門機関にご相談ください。
悪い習慣を身につけない方法

上記のステップ4までの方法で、大抵の悪い習慣からは逃れることができます。
ここからは、悪い習慣を身につけないための事前策を3つご紹介します。
環境を整える
人の行動は、他人の行動と環境に依存します。
喫煙する人の周りには喫煙する人が増え、反対に身体に良いことをする人の周りは健康に気を使う人が増えます。
悪い習慣を身につけないようにするためには、環境を整えることが大事です。
仮に、自分の周囲に悪い習慣をしている人がいる場合は、いまの環境をガラリと変えてしまうことをおすすめします。
環境を変えることで、その環境に見合った行動を取るようになります。
自ら悪を為す
悪癖は自らルール化することで、習慣にならなくなります。
毎日おやつを食べてしまうという人は、「毎日15時にチョコレートを3つ食べる」というルールを作って実行してみてください。
そうすると、毎日チョコレートを3つ食べられなくなります。
たとえ欲望にもとづいた行動であっても、毎日決まった時間に同じ行動をすることは難しいというものです。
悪癖は、あくまでも欲求と行動がセットになって行われる行為です。
そのため欲求の伴わない悪癖は、行動に繋がらず習慣にもなりません。
断ち切りたい悪癖は、自らルールを作ることで改善できる可能性があります。
どうしても直せない習慣があるときにお試しください。
記録する
歯を磨くという行為を意識して行っていないように、習慣的な行動は無意識で行われています。
そのため習慣を見直すためには、自分の行動を記録するところから始める必要があります。
いつどんな場面でどのような行動を取るのか?
自分の行動履歴を1時間ごとに記録するようにしましょう。
そうすることで、自分が良い行動や悪い行動をするときのきっかけに気づくことができるようになります。
きっかけを見つけることで、悪い習慣を断ち切る準備に移ることができます。
良い習慣を続ける方法

最後に、良い習慣を続ける方法について簡単に解説をします。
仕事や副業、勉強などで良い習慣を身につけたいときは、悪い習慣を良い習慣に入れ替えることをおすすめします。
- おやつが食べたくなったら、ブドウ糖を摂取する
- Twitterが見たくなったら、参考書を見る
- 喫煙がしたくなったら、ガムを噛む
入れ替える習慣は、なんでもOKです。
悪い習慣が起きる前兆をキャッチしたら、意識的に良い習慣に入れ替えるように行動をしましょう。
悪い習慣を良い習慣に入れ替えることで、続けることが困難な良い習慣も続けることができるようになります。
たとえ良い習慣が身につかなくても、悪い習慣を少しでも見直すことができれば、人生の後悔も少なくなるはずです。
まとめ
人生で後悔する悪い習慣と悪い習慣から逃れる方法について解説しました。
悪い習慣の代表例は、以下の通りです。
- 浪費
- 先延ばし
- 嘘
- 時間の無駄遣い
- 欲望
- 怒り
- 他人ファースト
こうした悪い習慣は、欲求と行動がセットになって行われた結果です。
悪い習慣を断ち切るためには、欲求と行動を切り離す必要があります。
欲望と行動を切り離すことではじめて、習慣を客観視することができ、良い行動に切り替えることができるようになります。
- 悪い習慣がやめられない
- 良い習慣が続かない
上記のような悩みのある人の参考になれば幸いです。