今更聞けないインフレとデフレの基礎知識!株価への影響は?

インフレやデフレだけでは、株価に影響を与えません。

株価は、金利の緩和や引き締めによって上下するからです。

株式投資において警戒が必要なのは、あくまでも金利の値動きです。

しかし、金利はインフレとデフレの影響を受けるため、経済の状態を把握するは非常に大切です。

アシのMちゃんアシのMちゃん

インフレとかデフレってよく聞くけど、実際はよくわからないんだよね。

ほどよしisほどよしis

日本はずっとデフレだからな。インフレとの違いを意識しにくいんだよ。

インフレとデフレは物価の変動を表しています。

日本の物価は、ここ20年は消費税の増税以外に、インフレが起きていません。

つまり、「インフレが起きていないならいいのでは?」と思う人もいますが、そうとばかり言えないのが経済のむずかしいところです。

この記事では、今更聞けないインフレとデフレの基礎知識について解説し、インフレとデフレの危険性と株価に及ぼす影響についてご紹介します。

インフレとデフレの違い

インフレとデフレは、物の価値=物価の変動を表す言葉です。

インフレーション(インフレ)は、物の価値が上がること。
デフレーション(デフレ)は、物の価値が下がること。

物の価値が下がるインフレでは、お金の価値が下がるとも言われています。

100円で買えていたりんごが、インフレになると120円に値上がりします。

このとき、100円の価値だったりんごが120円の価値となったため、物としての価値が上がったことになります。

反対に、100円で買えていたりんごが120円ないと買えないようになってしまったため、物に対してお金の価値は下がったことになります。

これがインフレです。
そして、これの反対がデフレです。

アシのMちゃんアシのMちゃん

物価が上がらないなら、デフレの方がありがたいよね。

ほどよしisほどよしis

一見するとデフレの方が優しい世界に思うかもしれないが、デフレに偏るとヤバいぞ。

経済がデフレになると、不景気になります。

デフレになるとどうなる?

お金の価値が上がるデフレでは、物価が下がります。

物やサービスが安くなるので、悪くない気がしますが、デフレ経済になると不景気になります。

物の値段が安くなり、企業の業績が下がるため、会社員の給料が減るからです。

企業の業績が下がり続けると、リストラされる会社員多くなり、失業者が増えます。

ほどよしisほどよしis

「欲しいものが安く手に入ってラッキー」では済まないのが、デフレ経済だ。

アシのMちゃんアシのMちゃん

物価も上がらないし、給料も増えないんじゃ救いようがないね。

ちなみに日本は、バブル経済が崩壊して以降ずっと緩やかなデフレ状態が続いています。

失われた30年と言われるのは、デフレ経済を脱出できなかった結果です。

インフレになるとどうなる?

インフレになると物の値段が上がりますが、企業の利益額も大きくなるため、会社員の給料も増えます。

そのため、意外とデフレよりインフレの方が一般庶民の生活には良かったりします。

しかし、実はインフレは多くの人を苦しめています。

特に困るのが、現預金をたくさん持っている人です。
つまり、銀行にたくさん預金をしている人たちです。

アシのMちゃんアシのMちゃん

給料が増えて、貯金も増えるならいいことじゃないの?

ほどよしisほどよしis

インフレになるとお金の価値が下がる。銀行に預けても増えない預金の価値はどんどん下がることになる。

インフレになると、去年100円で買えていたりんごが今年は120円ないと買えなくなります。

つまり、りんごを買うために預金していた100円では、今年のりんごは買えなくなるということです。

一生懸命に貯めてきたお金の価値がどんどん下がるため、現預金しかしていない人は急なインフレになると非常に困ることになります。

お金持ちはインフレ対策をしている

とはいえ、不景気になるデフレより緩やかなインフレ状態の方が良いのは、間違いありません。

そして、(日本を除く)世界経済は緩やかにインフレの傾向を示しています。

アシのMちゃんアシのMちゃん

でも、お金の価値は下がるんでしょ。どうしたらいいの?

ほどよしisほどよしis

お金を価値が維持される物に変えておくんだよ。

基本的にお金は持っているだけでは増えません

それどころかインフレになると、お金の価値は年々下がることになります。

お金の価値を減らさないためには、お金を価値が維持される物=株や不動産に変換する必要があります。

株や不動産は市場で変動するため、場合によっては購入したときの金額より増えて手元に返ってきます。

そのためインフレ対策として、多くの投資家がお金を株や債券、不動産に変えてお金の価値が下がることを抑制しています。

インフレとデフレの株価への影響について

インフレ率が2%を超えると金利は引き締められ、金利の価格は上昇し、株価が下落します。

インフレ=物価が上がり続けることにも問題があるからです。

物価は、需要と供給のバランスで決まります。

需要が増え、供給が追いつかないと物の価値が上がるため急激なインフレになります。

昨日100円で買えていた物が、10万円持っていないと買えないような世界は困ります。

そのため、各国政府はインフレ率を2%ぐらいに抑えたいと考えています。

インフレ率が限りなく0%に近いときは、インフレになるように金利を緩和して、金利を引き下げます。

反対にインフレ率が2%を超えるようになってくると、これを抑えるために金利を引き締めて金利を下げます。

前者のとき株価は上昇し、後者のとき株価は下落します。

コロナショック後のテーパリングに警戒

コロナショック後、各国の中央銀行は経済を回復させるために、大規模な金融緩和政策を打ち出しました。

そのため、実体経済が停滞するなか株式市場の株価は暴騰しました。

しかし、コロナワクチンの普及により、実体経済が回復しはじめ、インフレ率が2%を大きく上回り始めています。

そのため、中央銀行による金融緩和政策が打ち切られ、金利が引き締められるテーパリングが行われることを多くの投資家が懸念しています。

テーパリングが行われると、金利が引き上げられることにより株価が暴落する可能性があるからです。

インフレ率と金利の関係をよく知ることで、これから先のコロナ経済後の株式市場の荒波を超えていくことができます。

まとめ

  • インフレとデフレだけでは、株価に影響しない
  • 株価は金利に影響される
  • デフレは不景気の始まり
  • 世界は緩やかなインフレを目指している
  • 急激なインフレ率の上昇によるテーパリングに注目が集まっている