

「面接で受かるには、話す内容以外にも気をつけることがある」ということを200社以上の会社を面接したボクが、独自の経験を元にサラッと解説します。
こんな人におすすめ
- 面接に受からない人
- 面接で失敗したくない人
- 入社したい会社のある人
面接には受かるためのテクニックがある

1つ目のポイントは、「面接には受かるためのテクニックがある」です。
転職理由や志望動機、身だしなみなど転職における面接では、最低限準備をしないといけないことがあります。
しかし、これらを意識するだけではあなたは面接に受かりません。

面接の最後で、逆質問でアピールするとか?

それも必要だが、自分が何を話すのかだけを一生懸命考えていてはダメという話だ。
面接を受ける人の多くは、面接官に聞かれることや自分の質問する内容を準備して、面接に挑みます。
志望動機や転職理由を話し、会社や業務内容を聞くことがそれにあたります。
しかし話すことだけを考えていても、その内容はほとんど面接官には伝わりません。
なぜなら面接官が気にしているのは、「一緒に仕事をしていけるか?」「会社で活躍してくれるか?」「すぐに辞めたりしないか?」の3つだけであるため、話す内容より見た目や表情、声のトーンの方を大事にしているからです。
話す内容に関しては、面接官が違和感を覚えないような内容であれば、正直なんでも大丈夫です。
面接における優先順位は、以下の通りです。
- 視覚情報・・・見た目・表情
- 聴覚情報・・・声の大きさやトーン、話すスピード
- 言語情報・・・会話の内容・言葉づかい
表情で相手の印象を良くする

2つ目のポイントは、「表情で相手の印象を良くする」です。
面接は相手に与える印象で合否が決まります。
そのため志望動機や転職理由などの会話の内容といった言語情報より、見た目や表情といった視覚情報の方がよほど相手への印象をよくすることができます。

どんな表情が面接では効果的なの?

笑顔だよ。相手の目をしっかり見て、広角をあげてればいい。
面接では「事前に用意した内容を話さないといけない」という想いから、緊張のあまり笑顔を忘れて捲し立ててしまうことがあります。
こうなると会話の内容がどれほど素晴らしくても、面接には受かりません。

頭は良いけど内定の取れない学生は、これが原因だ。
人生経験の浅い新卒面接と異なり、転職の面接ではある程度社会経験を積んだ社会人としてジャッジされるため、余裕が足りていないと間違いなく面接に落ちます。
余裕以外にも、疲れた顔や無表情もダメです。
面接に訪れた求職者が、疲れた顔や無表情で登場されて喜ぶ面接官はいません。
共に忙しい時間の合間に面接をするので、面接ではお互いに気分が良くなるように笑顔で話すことを意識しましょう。
話すスピードを意識する

3つ目のポイントは、「話すスピードを意識する」です。
面接で緊張すると「笑顔を忘れる人がいる」と解説しましたが、その他にも一生懸命に話すあまり普段より「早口になってしまう人」もいます。
早口で話すと、面接官から「余裕がない」「話が聞き取りづらい」など悪印象を与える可能性があります。

わかる。わたしも人前で話すときに早口になっちゃう!?

そうだろう。
緊張したときは早口ではなく、なるべくゆっくり話すことを意識した方が良い印象を持たれます。
スピードとしては、普段の0.7倍〜0.8倍ぐらいゆっくり話しても大丈夫です。
余裕がある方は、自分の話すスピードではなく、面接官の話すスピードや声のトーンに合わせて話すとより会話をスムーズに盛り上げることができます。
人は自分と同じ人間に好印象を持つため、相手の動作と同じ動作をすると好印象を持たれやすくなります。
面接で余裕があれば、試してみてください。
話を盛らない

4つ目のポイントは、「話を盛らない」です。
自分をPRする必要のある面接では、「できる人」を演じたくなります。
しかし、その演技は面接官にバレています。
なぜなら、自分が活躍した以上のことを話したり、やってもいないことを話したりしても、辻褄の合わない内容が出てくるため、結局バレます。

嘘をついちゃダメだね。

そうだな。話を盛る必要はない。事実をベースに話せ。
面接官は何もあなたのすごい成果を聞きたいわけではありません。
その仕事を通じて、あなたがどのように考えて、どのように行動したのか?など、あなたの仕事に対する考えやお人柄を、苦労したことや努力・工夫したことを通じで知りたいだけです。
面接では自分を大きく見せず、等身大の自分を伝えましょう。
仮に思わず嘘をついてしまったときは、その後の話で事実を多めに話し、会話の流れを事実ベースで行えるよう誘導しよう。
自信を持って肯定系で話す

5つ目のポイントは、「自信を持って肯定系で話す」です。
経験の浅いうちに転職活動をすると、自信が無いため否定系で話してしまいがちです。
例えば、エンジニア採用などで「JAVAをどこまでできますか?」という質問に対し、「開発会社の方にほとんど依頼をしていたため、自分ではソースを少し触るぐらいしかできません」と答えると、「自信がなそう」「どこまでできるのかわからない」と面接官も判断に迷います。
こういった自身の無い質問にも、「こういった部分は自分一人やりました」や「基本的なことは一通りできます」など、自分のやってきたことを肯定して自信を持って答えましょう。
転職の面接官は現場の上司にあたる方である場合が多いので、それだであなたの大体のスキルは伝わります。
できないことをできると言ってはいけませんが、自信なさげに話しても良いことは何一つありません。

事実を話しても、「良い人そう」とは決して思われないので、嘘のない範囲で自信を持って話そう。
転職の面接は、受かることだけが目的ではありません。
やってきたことが評価されないのであれば、スキル的にもその会社はあなたに合わない会社です。
行く必要のない会社に、不採用通知を突きつけられても気にする必要はありません。
お祈りされた活躍を他の会社でしっかりしましょう。
丁寧語でゆったり話す

6つ目のポイントは、「丁寧語でゆったり話す」です。
面接では言葉づかいも大切です。
しかし敬語には、尊敬語や謙譲語などむずかしい表現が多々あります。
普段使い慣れていない尊敬語や謙譲語を使って話そうとすると、緊張のあまりチグハグな敬語を話してしまい、「こいつ敬語が使えないな」と面接官に思われてしまいます。

敬語が使えないからと言って、面接に落ちることはないが、変な敬語を使われると気になることもあるので、無理に使う必要はない。

デスマス調だけで良いってこと?

そうだな。話していて違和感がなければいい。
会話をスムーズに違和感なくするには、丁寧語が一番効果的です。
デスマス調で丁寧に話せればOKです。
そのほかには先にも伝えた通り、ゆっくり話すことが大切です。
そうすることであなたが誠実な人であることが相手にも伝わります。
はじめと終わりを繰り返す

7つ目のポイントは、「はじめと終わりを繰り返す」です。
質問された内容が想定外だった場合、話す内容が途中で何を話しているかわからなくなったり、話の最後がしりつぼみになることがあります。
そうすると面接官も話が終わったのかどうかすらわからないため、面接の場が凍りついてしまいます。

空気が凍りつくって、面接で一番嫌なシーンだね。

面接が滞ると、間違いなく落ちる。要注意だ。
こんな状況に陥らないようにするには、冒頭と結末に質問内容を繰り返すことです。
たとえば、「以前の業務で一番大変だったことは?」という質問に対しては、「これまでの業務で一番大変だったのことは・・・」と話し始め、「・・・ということが、これまで一番大変な思いをした業務です」と締めくくれば大丈夫です。
こうすることで、多少話の内容が質問の意図に沿っていなかったとしても、面接官は話が終わったことを理解して、気になる部分をさらに深掘りして会話を続けてくれます。
質問の意図に答えられなかったとしても、続けられる会話の中で十分に挽回できるので、気にせず誠実に回答を続けましょう。
まとめ
- 転職には受かるためのテクニックがある
- 相手へ印象は見た目がすべて
- ゆっくり話して余裕を見せる
- 話を盛ってもバレる
- 嘘はダメだが、自信は持て
- デスマス調で誠実に話す
- 質問のはじめと終わりのことがを繰り返す