
お金を安全に持っておきたい、でも少しは増やし人向けの記事です。
個人向け日本国債は元本割れしない!?
資産運用の世界で「守りの資産」としての代表格が、個人向け国債です。
個人向け国債って何?
個人向け国債とは、国が個人向けに発行する債券です。
つまり、個人で国にお金を貸し、その証明として発行される証文が「個人向け国債」ということになります。
国にお金を貸すということなので、国は利子をつけて保証した元本とともに、お金を返してくれます。
この利子が、貸す側の“儲け”となります。
国債のタイプは3種類
国債には満期の違いによる商品が、3種類あります。
- 固定3(固定金利3年満期)
- 固定5(固定金利5年満期)
- 固定10(固定金利10年満期)
固定金利の「固定3」「固定5」と半年ごと見直される変動金利の「固定10」に分かれています。
どの商品も1万円から購入でき、1年以上経過すればいつでも換金可能です。
中途換金によるペナルティーの支払いには、直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれます。
しかし、購入から1年以上経過していれば元本割れすることはありません。
気になる金利は?
個人向け国債の金利設定は以下の通りです。
- 固定3:基準金利-0.03%
- 固定5:基準金利-0.05%
- 固定10:基準金利×0.66
しかし、実勢金利が下落した場合でも0.05%(年率)を保証されています。
なので、金利は年利0.05%と覚えて大丈夫です。
お金が返ってこない場合もある?
通常、賭けたリスクに対してリターンを得る株や不動産などの投資では、元本を保証されていません。
しかし、同じ投資であっても国に投資をする国債は元本割れしません。
財務省のホームページでは、国債が元本割れしない理由を以下のように解説しています。
満期時の元本のお返しも、半年毎の利子の支払いも、国が責任を持って行います。また、経済環境等により実勢金利が変動しても、元本部分の価格は変動しません。
財務省
どういうことかというと、「国が元本を保証しているので元本割れしません」という話です。
しかし、国がお金を返してくれない危険はもちろんあります。
- 戦争で他国に占領される
- 日本が財政破綻する
危ないじゃないか!?
と、思う方もいるかもしれませんが、仮にこういった状況になった場合、僕もあなたも貯金を心配している場合ではなくなります。
「図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」では、国債を以下のように説明しています。
「国債というのは、財政破綻とか、戦争に負けるとか、ものすごく悪いことが起きるっていう、まず起きないことのリスクを負う代わりに、ちょっとだけ利息をあげるよってことなの。だから、まずそんなことは起きないだろうと考えて、みんな日本の国債を買ってる。逆に政情不安な新興国の国債は安全ではない」
図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
個人向け国債の買い手のほとんどは、日本国民であるため、仮に国が借金でお金を返せなくなっても、国がお金をたくさん刷って返せばいいだけと本書では語っています。
日本経済が破綻するとしても、それはかなり先のことなので国債を買うことに対するリスクはほぼありません。
まとめ:銀行預金をするなら国債の方が全然いい!
国債についての理由と元本割れしない理由について解説をしました。
国債の年利は0.05%なので、銀行の平均利回り0.01%より断然マシです。
1億円預けて2万円返ってくるぐらいのものなので、大したことではありませんが、やらないよりやった方が全然マシです。
何より、国が破綻するよりも先に銀行が破綻する確率が高いため、銀行預金より国債の方が安心でもあります。
資産運用を始めている人には「暴落時の守りの資産」として、資産運用をしていない人には「お金を増やす守りの資産」として、活用することをおすすめします。