
論破とは、論理的誤謬を使って相手を説得する話し方のテクニックです。
論破のテクニックが使えるようになると、論理が破綻しているのに、
なぜか納得してしまう
NOと言いづらい
モヤモヤするけど反論の余地がない
という状況を作り出し、相手を説得することができます。

論破って、面倒くさい人が使ってくるイメージだよね。あまり関わり合いになりたくないな。

論破されると確かにウザいが、嫌だからと言って目を逸らすのは良くない。相手の戦術を理解しなければ、これをやり返すこともスルーすることもできなくなる。

大切なことは、相手の戦術を理解して、正しい反応を返して、少しでも嫌な思いをしないように対応することだ。
この記事では、日常のコミュニケーションで優位に立てる論破のテクニックについて解説をします。
循環論法
循環論法は、根拠を結論として話し、結論と根拠を循環させる論破のテクニックです。
結論を根拠としているため、話が延々に循環することが特徴で、どんな鋭いツッコミが来ても根拠で打ち返すことができるため、反論が苦手な人には有効な論破術です。
否定できない前置き
前置きに反論できないことを掲げると、その後の本題も否定ができなくなります。
例えば、
「他人には優しくしなければいけない」
という、多くの人が正しいと思っていることを前置きで述べ、
「だから、ボランティアをすることが正しい」
という、本論を持ってくると否定しづらくなります。
人は、前置きが否定できないと反論をすることができません。
逆に、前置きを否定できると本論も否定できます。
否定をされたくなければ、必ず前置きに否定されない事柄を持ってくることです。
世論を味方につける
多くの人が支持していることは否定ができません。
つまり、長いものには巻かれるということです。
また、自分の意見が世の中に広く受け入れられていることを匂わせるだけでも、1対多数の不利な状況でも相手を論破することができます。
人は周りが知っていることを自分が知らないという状況に、恐れを抱くからです。
会議の場で、自分一人がわからないときに質問をすることができないのはそのためです。
世論を味方につけて、相手の無知につけいることができれば、無難にやり過ごすことができます。
専門用語で煙に巻く
場の空気に流されやすく面倒な人を相手にするときは、専門用語を散りばめると煙に巻くことができます。
ただし、横文字の専門用語は使いすぎると「バカっぽく」見られます。
バカっぽく見られないためには、話す内容をわかりやすく構成しましょう。
結論→理由→具体例→結論
などのように、話の流れをわかりやすくすることでバカっぽさをなくし、専門用語を使えば、頭が良さそうに聞こえます。
安全地帯を確保する
どんなに悪人でも道徳的で、正義の人でありたいと思っています。
社会的な弱者や法律や秩序など、簡単には否定できないもの=安全地帯と自分をむ結びつけることで、相手が反論する余地をなくすことができます。
仮に、相手が反論してきたとしても、弱者を強者が叩くと悪になってしまうため、議論に勝てなかったとしても損をすることはありません。
まとめ
- 論破とは、論理的な誤謬
- 同じ根拠を繰り返し話すと否定を打ち返せる
- 前置きを否定できないと本論も否定できない
- 多くの人が支持している事柄は、否定しづらい
- 専門用語を使うときは、話の構成を論理的にわかりやすくする
- 否定しづらい安全地帯は、他人を悪人にする