【お金の基礎知識】今の100万円と10年後の100万円の違い!?

突然ですが、みなさんの手元にある100万円があるとします。

その100万円は、10年後の100万円と比べて価値があるでしょうか?ないでしょうか?

こういう質問をされて即答できる方は、金融リテラシーが高い人です。

お金持ちになれる可能性を秘めている方たちです。

一方、「今も昔も100万円は100万円だよ」と思った方は注意が必要です。

お金には「現在価値」と「将来価値」という2つの考え方があり、お金を価格としてだけ捉えていると、場合によってはお金を増やすチャンスを逃したり、損をしたりすることがあります。

今回は、みなさんがお金を増やすチャンスを逃す、または損をしないために、お金の「現在価値」と「将来価値」について解説をします。

この記事を読めば、お金が増える理由やお金で損をしない方法を学べます。

今ある100万円の方が、価値が高い!?

先ほどの質問に対する回答は、「今ある100万円の方が価値が高い」です。

その理由を説明します。

例えば、みなさんの手元にある100万円を年利5%で資産運用をしたとします。

1年後、その100万円は当然105万円になります。

100万(円)×1.05(年利)=105万(円)

つまり、今の100万円は1年後の将来には105万円に増える可能性がある価値がある。つまり、「将来価値が高い」という判断ができ、今の100万円は1年後の100万円より価値が高いと言えます。

しかも、将来価値は年利でかけていくことができるので、これを1年・2年・3年と複利でかけ続けていくと10年後には・・・およそ162万8,891円になります。

日本の預金切りは超低金利!?

今のお金が価値が高いということは解説しました。

しかし、1996年以降日本国内の金利は1%を下回っており、超低金利が続いています。

預金の金利が5%を上回っていたのは、バブルの時代の話です。

そのため、今の時代は個人で資産運用をする必要があります。

その方法としては、運用手数料の低い投資信託や米国株投資など、年利5%で資産運用ができる可能性のある商品を購入し、長期で運用し続けることですが、これはまた別の機会に話します。

今ある100万円の価値はいくら?

今ある100万円が、将来約162万円の価値に相当する可能性(年利5%で資産運用した場合)があることは解説しました。

では、仮に友人から10年後に100万円を返却すると約束された時、みなさんならいくら友人にお金を貸しますか?

もちろん、1万円や2万円を返しても100万円は返却されません。適切な金額の融資が必要です。

ここで必要となってくるのが、10年後の100万円の現在価値を知るということです。

友人が返却する10年後の100万円は、現在価値でいくらになるのかを考える必要があります。

現在の100万円の価値は、10年後162万円になる将来価値があります。

では、将来100万円を現在価値になおすといくらになるのか?

100万÷(1+5%)の10乗=約61万3,913円

みなさんが友人に貸せるお金の上限は、約61万3,913円となります。

タンス貯金は目減りする

感の良い方は気付いたかもしれませんが、タンスにしまっているだけのお金を「現在価値」で計算するとどれだけお金の価値が目減りするのかがわかります。

上記の友人に貸せるお金の金額はつまり、10年間何もしないでタンスにしまったままになった100万円の価値を表しています。

つまり、タンスにしまっているだけのお金は、将来61万円の価値にしかならず、また162万円に増えるチャンスを逃したお金とも言えます。

まとめ

お金を増やすための基礎知識として、お金の現在価値と将来価値について解説をしました。

現在の日本国の金利は超低金利が続いています。

緩やかなインフレのもとお金の価値は下がり続け、物の価値が上がっています。

そのため、今の時代にお金を増やすには、資産運用をするしか方法がありません。

むしろ、資産運用をしていないお金持ちがいません。

当然、僕たち貧乏人が貧乏から脱出するためには資産運用が必要です。

しかし、必要だからと言って預貯金全てをいきなり投資に回すのは危険です。

自分のリスク許容度を知り、適切な金額を資産運用に回し、効率的にお金を増やしていきましょう。