
人間の性格は遺伝半分、付き合う人や環境が半分といわれています。
しかしお金に対する考え方は、幼い頃の環境でほぼ決まってしまいます。
親のお金の使い方や考え方を見て、成長するからです。
また、日本の社会ではお金について話すことを忌避する傾向が強いため、一度間違ったお金に対する価値観を持ってしまうと、学校でも教えてくれないため、親のお金に関する考え方を受け継いだまま成長してしまいます。

お金持ちの子供はお金持ちになるし、貧乏人の子は貧乏にしかならない。

ええ〜。そんなのどうしようもないじゃん。

だから、大人になってからでもいいから、お金について学ぶことは、すごく大切なことなんだ。
お金についての価値観を正しくしておかなければ、
働きに対して十分な報酬を得られなかったり
お金を使い過ぎてしまったり
現状に満足できず職を転々としたり
など、お金に関することで人生を狂わせる可能性があります。
この記事では、お金を搾取されたり、無駄に使い過ぎたり、人生の選択を間違えないためのお金の価値観について解説をします。
お金があれば幸せ
お金があれば、悩みが解決すると多くの人が考えています。
お金がないから、
嫌な仕事を辞められない
自由に好きなものが買えない
贅沢できない
離婚できない
など、お金がないために我慢しなければならず、お金があれば幸せになれると考えています。
しかし、収入の低い人ほどお金がおればいいと考えがちで、貯蓄額も低くなります。
お金を稼ぐことは悪だ!
人は嫌儲バイアスを持っています。
お金儲けをしている人のことを忌み嫌う心理現象です。
嫌儲バイアスをもっている人は、お金儲けをしていない自分を正当化するため、お金=悪と思い込もうとします。
しかしお金儲けを否定すると、お金を稼ぐことが出来なくなります。
否定しているお金儲けをできないからです。
お金を稼ぐためには、すでに成功している他人幸せを喜び、その考え方を学ぶことの方が重要です。
働き以上のお金をもらっている
労働以上の金額をもらっていると考える人がいます。
真面目にコツコツ頑張っている人たちです。
真面目にコツコツ頑張っているにもかかわらず、自尊心が低く自信がないため、このような考えに陥ります。
当然ですが、働き以上のお金をもらっていると考えるようになると、自己主張をしないため、実際の能力や成果より稼ぎは低くなります。
また、お金に対する意思決定も低くなるため、他人に薦められるまま無駄なお金を使ってしまう傾向もあります。
このような考え方を持っている人は、自分の能力や成果を客観視できる力や自尊心を高めるためのメンタルトレーニングが必要です。
お金はあるうちに使ってしまう方がいい
破産を経験した人に多い考え方の一つが、お金はあるときに使わなければいけないという思考です。
お金はいつか無くなるもの
誰かに奪われる可能性がある
と思い込んでいるため、「奪われる前に使ってしまおう!」と考えます。
お金にトラウマを持っているため、お金に対する考え方や付き合う人間関係を見直す必要があります。
お金はいくらあっても足りない
人生の全ての時間をお金と換算してしまう考え方です。
貧しい環境でお金で我慢してきた人に多い考え方で、常に不安と恐怖感に取り憑かれてしまいます。
家族との時間を犠牲にして働いてしまったり、空き時間や休日にも副業をしたりします。
こういう人は幾ら稼いだら幸せかを自分で、自分の稼ぐ力の限界を設定する人が大切です。
お金に困ることはない
資産家に多い考え方の一つで、無計画にお金を使い、気がついたときにはお金がなくなり極貧状態になる可能性があります。
お金に困らないようにするためには、稼ぎと収入のバランスを考えることが大切です。
そのためには、収入レベルが下がっても耐えられるように、あまり生活レベルをあげ過ぎないようにしましょう。
お金は重要ではない
人を助ける仕事をしていると、お金に対する重要度が下がってしまいます。
お金で愛や幸福は買えないという考え方で、お金より大切なものがあると考え、お金に執着しなくなります。
お金より大切なものがあるのは確かですが、家族や自分を守るためにもお金も大切なものです。
お金で大切なことはバランス感覚です。
お金に執着しすぎるのも良くありませんが、軽んじるのもよくありません。
特にこの考え方を持つ人は、重要な経済的意思決定をするときにミスをしやすい傾向もあるので、注意しましょう。
お金を稼げば人生が変わる
お金を手に入れると人生が変わると、人は思いがちです。
しかしお金を手に入れただけでは、人生は変わりません。
お金を稼ぐ過程での人との繋がりやさまざまな経験を通して人生は変わり、人は幸せになります。
そのため、お金を稼ぐことだけに執着して人間関係やそのときの体験などを無視し続けるとお金持ちになった後に現実を見ることになり、地獄を見ます。
せっかくお金持ちになれたにもかかわらず満たされない人生を歩むケースが多いので、変化と成長している目の前のことにも注目しましょう。
お金の話は下品!
日本人に多い考え方の一つで、投資やお金の使い方を学んだことのない人が抱くお金に対するイメージです。
年収やお金を稼ぐ手段を話すことは、特に下品なものではありません。
正当な金額を受け取っているか確認しなければ、不当な扱いを受けていることにも気づけないからです。
将来お金に困る可能性を下げるには、子供にはできるだけ早い段階でお金にか買わせることが大切です。
人に親切をするとお金に困らない
真面目で人格者であれば、お金に困らないという思考です。
清貧は良いように思いますが、世の中にはテイカーと呼ばれる人から搾取することだけを考える人もいます。
そういった人から自分や周りの家族を守るためには、無用に搾取されないように善人でも賢くある必要があります。
良い人であるが故の後悔をしないように、ときには大事なものを守れる強さと賢さを身につけましょう。
まとめ
- お金に対する考えは、幼少時に決まる
- お金があれば幸せ
- お金を稼ぐことは悪
- 十分なお金を手に入れている
- お金は使ってしまう方がいい
- お金は幾らあっても困らない
- お金は無くならない
- お金が一番大切ではない
- お金があれば人生が変わる
- お金の話は下品
- 良い人はお金に困らない