
投資をはじめるといろいろな言葉が出てきます。
インデックス投資?
ボラティリティ?
今回は、キャピタルゲインとインカムゲインの意味と違いを解説をしていきます。
この2つの意味と違いを理解ができると、投資家の投資スタイルを判断することができ、投資セミナーの講師がどちらの立場で投資について語っているのかわかるようになります。
また、自分にあった投資スタイルもわかるようになります。
キャピタルゲインとインカムゲインの意味
SMBC日興証券の用語解説集では、キャピタルゲインとインカムゲインを以下のように説明しています。
キャピタルゲインとは、株式や債券など、保有している資産を売却することによって得られる売買差益のことです。
SMBC日興証券 初めてでもわかりやすい用語集
インカムゲインとは、株式や債券などの資産を保有中に得られる収益のことです。
SMBC日興証券 初めてでもわかりやすい用語集
つまり、キャピタルゲインとインカムゲインでは収益性に大きな違いがあるということです。
キャピタルゲインとインカムゲインの違いとメリット
出口戦略
収益性が異なるキャピタルゲインとインカムゲインでは、出口戦略にも違いがあります。
短期間で高値で売り捌く
売ることを目的に株や債権を購入すキャピタルゲインは、金融商品の保有期間が短くなりがちです。
安値をつけた商品を安く手に入れ、元手より高く値をつけた瞬間に商品を売り捌きます。
そのため、商品の保有期間が短く、時には大きな利益を獲得できるチャンスに恵まれることもあります。
長く持ちづけて利益を得る
企業の業績などによる配当を得ることを目的としているインカムゲインは、キャピタルゲインとは異なり、金融商品を長く保有しがちです。
そもそも株や債権、不動産などを保有することを目的としているインカムゲインは、その配当収入で収益を図るため、株式市場が暴落してもその株を基本的に売ることはありません。
それどころか暴落時にも配当収入にあるため、これらの金の生る木をしっかり育てることで、不況下でも給与の他に収入の柱を作ることができ、余裕のある生活を送るができます。
キャピタルゲインのデメリット
リスクが高く、投資初心者には難しい
売買益を目的とするキャピタルゲインは、売るタイミングを見定める為に株式市場などのチャートを常にチェックする必要があります。
また、人間は未来を見通せないため、売るタイミングだけでなくこれから価値の上がる株を買い続けるということはほぼ不可能です。
インデックス投資の名著「ウォール街のランダム・ウォーク―株式投資の不滅の真理」の中でも、プロのファンドマネージャーが行うアクティブ投資より、投資の素人が市場全体を定期的に決まった金額を買い続けるインデックス投資の方が投資成績が上という結果が出ています。
インカムゲインのデメリット
利回りが小さく、減益・減配の恐れがある
安定した収入を長期に保有することを目的としたインカムゲインですが、その利回りは小さく配当収入も小額になりがちです。
そのためインカムゲインで十分な配当収入を得るためには、大きな資金を必要とするケースが多く、大きな収入を得るために必要以上の時間がかかってしまうことがあります。
また、企業の業務成績により株の配当が減配される恐れがあります。
2009年のリーマン・ショックや2020年のコロナによる不況では、VYMやHDV、SPYDなど名だたるETFも減配を余儀なくされ、多くの投資家たちが涙することとなりました。
まとめ:投資初心者にはインカムゲインがおすすめ
キャピタルゲインとインカムゲインのどちらを選んだ方が良いのか?
結論は、売ることを目的としないインカムゲインで高配当株投資を行うことです。
米国株では優れた高配当ETF(投資信託)があるので、おすすめです。
株は自己責任です。
自分にあった投資スタイルを見つけて、大切なお金を育てるお金のなる気を育てましょう。