
こんな人におすすめ記事
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- 高い金利で預金したい
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日本の証券会社で買えないETFってあるんですか?

たくさんあるよ。むしろ日本の証券会社で買えるETFは、世界のETFのごく一部だけだね。

どうしたら買えるようになりますか?

海外の銀行・証券口座を持つと買えるようになるよ。
海外口座とは?
海外口座とは、日本国外に本店を置く銀行や証券会社で開設する口座です。
海外口座を作る目的は、主に2つです。
- 海外移住や赴任、留学など現地で暮らすための生活用の銀行口座
- 日本の証券会社で取り扱っていない金融商品を取引するための証券口座

日本の財政破綻や為替リスクのヘッジとして、銀行口座で外貨を国外に保有するお金持ちもいるよ。
意外と少ない?日本で買えるETF
米国株ETFの数は、およそ2,000以上あります。
それに対し、日本の主要な証券会社が取り扱っているETFの数は平均300銘柄ほどで、全体の約2割も満たしていません。
マイナーな銘柄や新興国株などに投資を行い場合は、現地もしくは取り扱いのある海外口座が必要になります。

海外ETFの取り扱いが最も多いのは、楽天証券の364銘柄だよ。(2020年12月)
海外口座を開設するのは難しくなった
海外の口座開設を取り巻く環境は、年々厳しくなってきています。
以前までであれば、インターネットや郵送といった簡単な手続きだけで、日本人であればすぐに口座を開ける時代もありました。
しかし、HSBC(香港上海銀行)やバークレイズ銀行など世界の大手銀行が、マネーロンダリングや犯罪資金の送金に利用されたことにより経済制裁を受けたことにより、その国に在住していない非居住者への引き締めが国際的に厳しくなりました。
海外口座を作るには?
今回は、米国株を中心に行う際の証券口座の開設についてご説明します・
日本人が現地に居住することなく、米国市場取引を行う証券口座を開設するには、「Firstrade証券」か「IB証券」のほぼ2択です。
Firstrade証券
Firstrade証券は、アメリカ(米国)のオンライン証券会社です。
米国の上場株式に全てアクセス可能で、日本の証券会社ではサクソバンクでしか対応していないオプション取引も行うことができます。
Firstrade証券で口座開設をするメリットは、コストの安さです。
海外口座では普通の口座維持費と取引手数料が無料です。
一方、Firstrade証券のデメリットは、言語問題と特定口座未対応の2点です。
日本語対応をしていないため、最低限の英語能力が必須となり、特定口座未対応であるため確定申告の必要があります。
IB(Interactive Brokers)証券
IB証券はアメリカの証券会社です。
Firstrade証券に比べて、中・上級者向けの証券会社と言われるIB証券の特徴は、日本語対応している数少ない海外金融機関である点です。
日本語対応しているにもかかわらず、なぜ中・上級者向けの証券会社なのかというと、Firstrade証券では無料であった口座維持費と取引手数料が無料ではないからです。
取引手数料:最低1ドル(約110円)
口座維持費:毎月最低10ドル(約1,100円)
売買と口座の維持に費用がかかるため、投資初心者にはIB証券はあまりおすすめできません。
IB証券で口座を開いても結局、維持費と手数料のかからないFirstrade証券に移行する投資家は多くいます。
海外口座で投資をする際の注意点
海外口座を開設すると日本の証券会社より多くの株やETFに投資を行うことができます。
より多くの商品に投資を行うことができますが、それはハイリスク・ハイリターンの危険な商品をトレードできるということでもあります。
海外口座で投資を行う際は、最低限の英語スキルや投資スキルを磨いてから行うよう注意しましょう。