投資信託の為替リスクについて!S&P500と楽天VTIもドル建て資産!

こんな人におすすめ記事

  1. 為替リスクがピンとこない
  2. ドル建ての投資信託に投資している
  3. つみたてNISAで資産運用をしている
アシのMちゃんアシのMちゃん

投資信託の楽天VTIを毎月買っているんですけど、楽天VTIって円高とかの為替リスクはあるんですか?

ヨシノリヨシノリ

結論から言うと、楽天VTIはドル建てのETFを投資対象としているから、円高などの為替リスクをうけるよ。

アシのMちゃんアシのMちゃん

円建てで買っているのに、資産はドル建てになっちゃうんですか?

ヨシノリヨシノリ

勘違いしている人もいるけど、投資信託を円で購入しているだけで、証券会社が投資対象のETFをドル建てで購入しているんだよ。

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円建て?ドル建て?の違い

円建てとは、資産価値や取引価格を円で表示し、支払い取引も円で行うことです。

ドル建ては、円建てと異なり資産価値と取引価格をドルで表示し、支払い取引もドルで行います。

こうしたことから、円建ての楽天VTIやS&P500などの米国株インデックスファンドを購入している人は、資産も円建てだと勘違いし、為替リスクは発生しないものと考えている人がいます。

しかし、楽天VTIなどの米ドル建てETFを投資対象としている投資信託は、証券会社がドル転してからETFを買付しているためその資産はドル建てとなります。

そのため、基準価格の主な変動要因には、ETFの価格変動のほかにドル/円の為替リスクも含まれることになります。

ヨシノリヨシノリ

普段見ている投資信託の時価評価額は、為替リスクを考慮した後の金額だよ。

投資信託?ETF?どっちを買ったらいい?

アシのMちゃんアシのMちゃん

コロナショックの影響で、徐々に円高になっていますけど、今から買うなら投資信託の方いいですか?ETFの方がいいですか?

ヨシノリヨシノリ

投資信託とETFならどちらでもいいけど、金とかを買う時はドル建てで買った方がいいかもね。

楽天VTIなどの米国株のETFを投資対象としている投資信託は、結局ところドル建てて購入しているため、運用に関してはETFと比較してそれほど大きな差はありません。

ただし、為替リスクを考慮する必要があるため、投資信託とETFのどちらでもアウトパフォーマンスには大きな差が出てくる可能性があるので注意が必要です。

米国株以外の投資は、ドル建てがいい?

アシのMちゃんアシのMちゃん

円高の時に気をつけることはほかにありますか?

ヨシノリヨシノリ

これまではずっとドルの影響力が強かったけど、ドルの力が弱まりつつある今は、ドル建てて資産運用を考えた方がいいかもね。

コロナショックにより、アメリカの中央銀行(FRB)が量的緩和によりドルを市場に大量に流通させています。

その影響で日本でも少しずつ円高の動きが加速しつつあります。

これは円の価値が少しずつ、為替市場で強くなっている=価値が高くなってきていることを意味します。

今後予想される円高の世界では、価値の高い円で投資をするより、円を安いドルに変えてドル建てて投資をする方が得になる可能性もあります。

つまり、1ドル90円の円高の世界では価値の高い円で金などのコモディディを買うよりもドルで買った方がより多くの金を買うことができ、得ができるということになります。

こうした為替リスクを考慮した資産運用を心がけましょう。

まとめ

円建てとドル建てについて、解説をしました。

現在人気の米国株へ投資できる投資信託は、円建て決済ですが資産はドル建てのため為替リスクを回避できません。

時価評価額も円建てで表示されるため、いまいち為替リスクを意識しにくいですが、しっかりとその影響を受けています。

これから長期投資を始める方でどちらを購入したらいいか迷っている方には、ドル建てのETFをおすすめしますが、すでに投資信託を購入している人や資産運用をしたくない人には投資信託をおすすめします。

これから始めるかもしれないドルの弱い円高の時代では、これまで米ドル一強の時代から大きく資金の流れが変わる可能性があります。

楽天VTIやS&P500の一つだけの投資を行うのではなく、投資対象を分散し、通貨なども為替リスクを考えて運用できるよう心がけましょう。

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