損益勘定・損益振替の会計処理!費用と収益の勘定科目をゼロにする【簿記3級レベル】
アシのMちゃんアシのMちゃん

帳簿の締め切りって具体的に何をするんですか?

こんな人のための記事です。

簿記では、当期と次期の記入を区別する決まりがあるため、当期の記入を整理して締め切り、時期への記入に備えなくてはいけません。

これを「帳簿の締め切り」といいます。

決算整理が終わった仕訳帳や総勘定元帳には、当期の取引すべて(減価償却や未収入・未払金、繰越商品・仕入など)が決算整理仕訳に記帳されています。

決算整理仕訳をした後は、これら費用と収益の勘定科目がゼロベースに振り替え、次期に繰り越す利益(繰越利益要預金)を出して、次の期に備えます。

ほどよしほどよし

ここまで終われば、決算整理仕訳は完了です!

ということで、この記事では

  • 収益・費用の全ての損益勘定への振り替える

について、まとめていきます。

最後の決算整理仕訳

帳簿を締め切るための利益の会計処理を行います。

利益の会計処理とは、利益(儲けた?損をした?)を決算整理仕訳で求めることです。

つまり、収益から費用を差し引くことを仕訳で表現することです。

利益の会計処理は最後に行う決算整理仕訳で、減価償却や未収入・未払金、繰越商品・仕入など全ての決算整理仕訳が終わった状態になります。

試算表はこんな感じになっています。

当座預金300買掛金200
売掛金500前受収益100
繰越商品200備品減価償却累計額100
備品600資本金200
仕入800売上2,000
給料300受取利息200
旅費交通費200受取配当金300
減価償却費100
減価償却費100
減価償却費100
支払家賃90
支払利息10
合計3,100合計3,100

利益の会計処理のステップ

利益の会計処理は以下の3ステップにて行います。

  • 収益の全てを損益勘定へ振り替え(損益振替)
  • 費用の全てを損益勘定へ振り替え(損益振替)
  • 損益勘定をゼロにして繰越利益剰余金勘定に振り替える

1.収益の勘定科目を損益勘定科目へ振り替える(例)

上記の試算表をもとに、収益の勘定科目を損益の勘定科目に振り替える仕訳をします。

(借)売上2,000(貸)損益2,500
(借)受取利息200
(借)受取配当金300

収益の勘定科目を「損益」という勘定科目にまとめました。

これで収益の勘定科目の残高がゼロになります。

ゼロになるとどうなるのか?

収益が損益勘定科目に集約されます。

このまま、費用の勘定科目も上記と同じように損益の勘定科目に振替ます。

2.費用の勘定科目を損益勘定科目へ振り替える(例)

(借)損益1,500(貸)仕入800

       (貸)給料300

       (貸)旅費交通費200

       (貸)減価償却費100

       (貸)支払家賃90

       (貸)支払利息10

費用も収益と同じように、損益という勘定科目に振り替えが完了しました。

これで費用の勘定科目の残高もゼロとなります。

3.損益勘定をゼロにして繰越利益剰余金勘定に振り替える

先の収益の勘定の仕訳により、貸方には2,500が集約されています。

そして費用の勘定科目は借方に振り替えるたので、借方には1,500が集約されています。

現在の損益勘定科目の状態

(借)損益1,500(貸)2,500

損益という勘定科目には貸方に2,500あり、借方に1,500があります。

この差額(残高)の1,000が借方に入り、これが利益になります。

また利益の勘定科目は「純資産」に分類され、勘定科目には「繰越利益剰余金」となるため、まとめると以下のような仕訳になります。

(借)損益1,000(貸)繰越利益剰余金1,000

これで損益計算書の数値は、すべてゼロになります。

増えた繰越利益剰余金は、貸借対照表に加えられます。

まとめ

決算整理仕訳に関する損益勘定と損益の振り替えについて解説をしました。

決算整理仕訳の最後では、次期への記帳に備え、当期の記帳を締め切る必要があります。

そのためには収益と費用を損益勘定を用いてゼロにして、その差額を純資産の繰越利益剰余金に振り替える必要があります。

こうして損益計算書の数値はゼロになり、貸借対照表という企業の財務状態のSTOCKを表す表に繰越金を移すことができるようになります。

言葉で理解することが難しいと思うので、試験対策用の過去問題集などで決算整理仕訳の締めの流れを理解していきましょう。