新年や新生活のはじまりを機に、「目標を立てよう!」と考えたことはありませんか?
- ダイエットで◯◯キロ痩せる
- 副業を始めて、収入を増やす
- 人脈を増やしてビジネスの幅を広げる
など、目標や達成したいゴールは人それぞれです。
しかし多くの人が目標を達成できず、「今年も何もできずに終わってしまった・・・」と、一年の最後に後悔をしています。
目標を達成できないのは、立てた目標を忘れてしまうことが原因。
せっかく立てた目標も意識して行動に移さなければ、日が過ぎれば忘れてしまいます。
目標を忘れないようにするには、定期的に目標を再確認する必要があります。
忘れるというより、目標を立てときのモチベーションが続かないんですけど・・・
三日坊主で目標を達成できないなどの他に理由のある人は、挫折しやすいパターンにハマっている可能性があります。
目標を達成するためには、
- 失敗パターンを知る
- 挫折しない目標を立てる
など、目標達成をするための工夫が必要です。
この記事では、目標達成率を高めるための挫折ポイントや挫折しない目標の立て方について解説をします。
未来を変えるために、挫折しない行動計画を立てよう。
挫折する3つのパターン
挫折しやすい目標には、以下の3つの特徴があります。
挫折パターン1 無茶な計画を立てる
人は自分の能力を過大評価しています。
「そんなことないよ」と思っている人もいるかもしれません。
しかし、多くの人は自分の能力を「平均より少し上」ぐらいに思っています。
みなさんは、学校や職場で自分の能力はどれくらいだと思っていますか?
多くの人は、
- 優秀ではないけど、無能ではない
- 自分より能力の劣っている人はたくさんいる
と、思っています。
つまり、多くの人は自分の能力を「平均より少し上」と認識しています。
当然ですが、すべての人の能力が「平均より少し上」ということはあり得ません。
にもかかわらず、多くの人が自分の能力を「平均より少し上」と思っているため、立てる計画の見積もりが甘くなり、結果的に目標を達成できずにいます。
毎日1時間くらい勉強できると思い、「毎日1時間勉強する」という目標を立てても、毎日30分すら勉強できないのはそのためです。
「意思が弱いから目標を達成できない」のではなく、毎日1時間勉強する環境や習慣が整っていないためです。
つまり、自分の置かれている環境や生活習慣を甘く見積もった結果、目標を達成できずにいます。
そして目標を達成できない状況が続くと、できなかったことを取り戻そうとし、無茶な計画を立て失敗します。
自分の能力を平均より少し上と思っていたり、無茶な計画を立てがちな人は、目標の難易度を下げる工夫をしましょう。
人は思っているより、目標を高く設定する傾向にあります。
目標は「少し低すぎるかも?」ぐらいが丁度いい高さの目標になります。
挫折パターン2 自分に期待しすぎている
新年や新生活で新たに目標を立てたくなるのは、人が生まれ変わりによる幻想を抱きやすいからです。
新しく物事が始まるときは、これまでの自分とは違う、なにか別のことができる・起きるような気がするのはそのためです。
しかし、今日の自分は昨日の自分。明日の自分は今日の自分とつながっています。
つまり、新年が明けたり、新生活がはじまっても、いまのあなたは過去のあなたとつながっています。過去の行いや能力が、変わったり新しくなったりするわけではありません。
そのため期待した通りの結果は出ず、モチベーションの低下を招く可能性が高くなります。
一般的な5月病の原因は、上記のような期待外れによるモチベーションの低下です。
いまよりも明日が良くなる、もしくは期待以上の成果を出せる人は、これまでもこれからも頑張り続けた人だけです。
大切なことは自分に期待するのではなく、目の前のことに注力して行動を続けることです。
そうすることで、これから先の未来を少し良くすることができるようになります。
挫折パターン3 結果を急ぐ
目標を掲げても、すぐに結果が出るわけではありません。
成果を出すにはひと月や1年、または数年かかることもあります。
しかし、多くの人は「途中経過でもいいから、目標に近づいた結果」を確認したくなります。
人は、前に進んでいる感覚がないと行動に飽きるからです。
特に、SNSが普及した現代では、自分と他人を簡単に比較できてしまいます。
そのため、現代人は努力による結果を急ぎがちになります。
- ブログを始めて1ヶ月で収益化
- 副業1ヶ月で○万円稼げるようになった
- 株式投資で億り人に
など、SNSに流れてくる情報を鵜呑みにすると、人の心は簡単に乱れてしまいます。
結果、目標に対する結果を求め過ぎるあまり無茶な計画を立てて失敗してしまいます。
人生は、階段を登るようにしか見える景色は変わりません。
空を飛べるスーパーマンに、人はなれないからです。
結果を求め過ぎて焦ると失敗します。
他人と比較せず、焦らず一段一段登ることで変わる景色を楽しむことができなければ、目標に到達することはできません。
挫折回避テクニック
目標が達成できずに、挫折するパターンを解説しました。
以下では、そうした挫折ポイントを回避するための方法を3つご紹介します。
挫折回避テクニック1 簡単な習慣を身につける
目標を達成するためには、環境と習慣を整えることから始めましょう。
人は環境を変えることで、行動を変えることができ、行動を変えることで毎日の習慣が変わるからです。
これまで勉強をしてこなかった人が、いきなり毎日1時間の勉強はできません。
毎日1時間勉強するためには、
- 勉強する環境を作る
- 毎日5分机に座り参考書を開く
など、勉強するための環境づくりと習慣を身につけることから始めましょう。
そうすることで、勉強することへの抵抗感が減り、毎日1時間勉強を続けることができるようになります。
挫折回避テクニック2 バディを作る(モチベーション維持)
モチベーションを維持するためのもっとも効果的な方法は、他人を巻き込むことです。
人は他人の目があると、不正をしずらくなるからです。
目標を立てるときは、
- 周囲に目標を宣言する
- 誰かと競争する
- 第三者を巻き込んで一緒に行う
こうすることで、目標の達成率を上げることができます。
挫折回避テクニック3 記録を取る
目標を達成する上で大切なのは、結果ではなくプロセスに注目することです。
結果だけに注目しすぎると、焦りや諦めから計画が倒れる可能性が高くなるからです。
プロセスに目を向けるためには、自分の努力を可視化する必要があります。
カレンダーにチェックを入れたり、日記などの記録をつけることで、自分の努力を振り返ることができます。
努力を振り返れるようにすることで、
- 挫折しながらも頑張っている自分
- 自分が挫折しやすいポイント
などを、知ることができます。
努力を可視化することでモチベーションアップを図り、挫折ポイントを改善することで、計画を倒れにくくすることができます。
新年の抱負が挫折する理由
新年の目標は、時が経つごとに大きくなります。
1月に立てた目標は、夏や秋を過ぎると達成できない焦りから無茶な計画へと変容します。
新年の目標を「副業で100万円稼ぐ」としてしまうと、8月を過ぎたあたりには「1ヶ月に20万円稼ぐ」と、目標が大きくなってしまいます。
目標が大きくならないようにするためには、1月の目標を小さく設定する必要があります。
- 副業の準備を始める
- ブログ記事を投稿する
- Googleのアドセンス審査に合格する
など、目標を小さくすることで、結果の出ないことに対する焦りや飽きを回避し、目標に向かって行動している自分に自信を持てるようになります。
自分に自信が持てるようになれば、さらに行動を続けることができます。
そうした結果「副業で100万円稼ぐ」という目標に、少しずつ近づいていきます。
挫折しない目標の立て方
新年の抱負や目標を達成するには、目標に対する視点や達成するための方法を工夫する必要があります。
挫折しない目標の立て方1 スモールスタート
新年の抱負や目標は、最終ゴールだけを掲げる傾向にあります。
目標に対する結果だけを明確にすると、目標に至るまでの道のりが不透明になってしまうため、計画倒れになる可能性が高くなってしまいます。
計画倒れを回避するためには、目標を小さくしてスタートすることです。
目標は小さくすることにより、行動を具体的にすることができます。
「ダイエットで○○キロ痩せる」より、「毎日完食を控える」という目標にする方が、簡単で行動も具体的になります。
また、目標達成までの期間も短いため、結果が出るまでの飽きや焦りを感じにくくなります。
スモールスタートのポイントは、抵抗感のある目標を立てないことです。
目標を達成するためには、毎日の習慣を改善する必要があります。
しかし、習慣などの日常を大きく変えることに、人は大きな抵抗を覚えます。
抵抗感を覚えると不安を感じるようになり、行動を先送りしがちになります。
また、人は理性より感情に流される生き物です。
毎日の感触を控えるというダイエットのために必要な理性的な行動も、目の前にある甘いものが食べたいという感情に勝てません。
「完食をやめる」ではなく、「甘いものを食べない」など抵抗を感じない目標に変えることで、気楽に行動を変えることができます。
このように生活習慣を変えながら、階段を登るように大きな目標に一段一段近づくことが大切です。
挫折しない目標の立て方2 計画が倒れたときの目標を設定
そもそも目標や計画は、失敗=倒れるものです。
目標のために立てた計画通りの人生を歩める人はいません。
しかし、世の中には成功する人と成功しない人の2種類に分けられます。
成功する人は、失敗したときのリカバリーを考えて行動を開始しています。
- ブログの収益が伸びないときは、ツイートして記事を紹介する
- 副業で失敗したときは、別のアイデアを実践する
- ダイエットが続かないときは、ダイエット方法を変える
など、計画が倒れたときのリカバリー策を事前に考えておくことで、諦めずに行動を続けることができます。
目標は、紆余曲折を繰り返した先にゴールに辿り着きます。
人それぞれに道のりがあり、思いもかけない方法や手段でゴールに到達できます。
ポイントは、「目標達成のために何が必要なのか?」を定期的に考えることです。
定期的に考えることで、いま進んでいる道の誤りや別の道に気づくことができます。
考える時間と心に余裕を持ち、ゴールまでの道のりを楽しみましょう。
挫折しない目標の立て方3 乗り越える障害・対策を考える
先に記した通り、目標は計画通りに進みません。
目標や計画には、必ずそれらを邪魔する障害があるからです。
- 残業
- 人付き合い
- 誘惑
など、乗り越えにくい障害はたくさんあります。
そうした障害に邪魔をされないようにするためには、事前に障害をシミュレーションすることが大切です。
- 残業しないように、計画的に仕事を終わらせる
- 無駄な飲み会に誘われないように、予定を入れておく
- ネットフリックスは解約する
など、目標達成の障害になるものを先に想定することで、それらを回避する対策を用意することができます。
目標は邪魔が入ることを想定した上で、対策も考えておきましょう。
挫折しない目標の立て方4 環境を変える
人の行動は、環境によって変わります。
目標達成できない人は、目標が達成できない環境に囲まれています。
ダイエットしたい人の部屋にお菓子があれば、ダイエットはできません。
反対に、家の中にお菓子がなければ完食をせずに済みます。
人の行動は環境の影響を受けます。
目標を達成したければ、まずは環境づくりから始めましょう。
新年の抱負を達成するコツ
新年の抱負を達成するには、上記の挫折しない目標の作り方に加えて以下を意識すると目標達成率を上げることができます。
去年達成できなかった目標を今年の抱負にする
去年達成できなかった目標は、実は今年達成しやすい確率の高い目標です。
なぜなら達成できなかった理由を知っている可能性が高いからです。
- 毎日1時間勉強をできなかった理由
- ダイエットできなかった理由
- ブログを収益化できなかった理由
目標は失敗を繰り返しながら、ゴールに辿り着くことができます。
昨年失敗を繰り返しているのなら、新しい目標よりもゴールに近い可能性があります。
新年の抱負は毎年違う目標を立てるのではなく、昨年失敗した抱負を継続してチャレンジするようにしましょう。
そうすることで、ゴールに辿り着きやすい目標を立てることができます。
まとめ
新年や新生活を始めたときに掲げた目標が達成できない理由と達成するためのコツについて解説をしました。
目標が達成できずに挫折する原因は、以下の3つです。
- 目標が高い
- 見積もりが甘い
- 結果を急ぐ
こうした状況を回避するには、
- 簡単なことからスタート
- 一緒に頑張る同志を作る
- 記録をとって自分の行動を振り返る
などが、有効な打開策です。
また、目標を達成するには、
- スモールスタート
- 倒れたときの計画も考える
など、目標を達成するための工夫をすることが大切です。
そうしたことを乗り越えて、初めてゴールに到達することができます。
小さなことからスタートし、失敗を繰り返しながら、焦らず目標を達成できるようにゴールまでの道を楽しみましょう。