

古代ローマの哲学者セネカが残した「人生の短さ」を独自の解釈てサラッと解説します。
本書はこんな感じの内容です。
こんな人におすすめ
- 時間を無駄にしていると感じている人
- 死ぬときに後悔したくない人
- 時間の有用性について知りたい人
- 人生=時間
- 無駄なことに時間を使いすぎ!
- 相手の時間を尊重する
- 先延ばしするな!
- 忙しすぎるのは良くない
- 意味のあることに集中せよ!
古代ローマの哲学者セネカは、哲学者であるとともに政治家でもあった人で、より良い生き方をするための実践的な話をたくさん残しましまた。
その中の一つに「人生の短さ」について書いており、本書は約2000年前から読み継がれてきた名著です。

2000年って凄いね。

そうだな。
本書を読めば、お金持ちやビジネスで成功している人が参考にしている「時間の使い方についてのエッセンス」を手に入れることができます。
では、解説を始めます。
人生=時間

1つ目のポイントは、「人生=時間」です。
20歳を過ぎるくらいまでは、人生はとても長いと感じるかもしれませんが、年を重ねるごとにみんな人生の短さを実感していきます。
気がついたら40歳を過ぎていて、「もう人生の半分かぁ」となんとなく焦り始めます。
と気づいても、何もしない人がほとんどです。
人生は短い。
しかし、人生は使い方次第で長くなります。
古代の哲学者セネカは言っています。
「人の一生は短いが、偉大な仕事を成し遂げるのに十分な時間が与えられている」と。
この不公平な世の中で、唯一平等に与えられているのは「時間」です。
お金持ちの時間も偉人の時間も、あなたの時間も与えられている時間はほとんど変わりません。

違いがあるとすれば、時間をうまく使えるかどうかだ。
ふと人生を振り返ったときに、嫌な仕事ばかりをしていたり、通勤に2時間以上の時間をかけていたりすると、時間だけを無駄に浪費し続けているため、人生は短いと感じてしまいます。
そして、死ぬ間際になって時間の大切さに気づくことなります。
今日1日を自分のために有効に使えたか?
昼過ぎに起きて、なにもせずにボーっと過ごしていなかったか?
もし、ボーッとして何もしないでいたのなら、寿命が1000年あってもあなたは人生を短く感じます。
ボクたちに残されている時間は思っているより短い。
そのことをまずは意識しよう。
無駄なことに時間を使いすぎ!

2つ目のポイントは、「無駄なことに時間を使いすぎ!」です。
あなたは人から頼まれた仕事ばかりをしていませんか?
少しくらいならいいかなと思い、断る気まずさから他人の頼みを断れないでいると、あなたの大切な時間はどんどん失われていきます。

とは言っても、断りづらいよね。

だめだ。断れ。
もしあなたの寿命が1ヶ月しか残されていないとき、無駄に仕事をさせようとする上司の頼み事を聞くだろうか?つまらない男の誘いに乗って、食事に付き合うだろうか?
それよりも大切な人と過ごす時間ややりたかったことに挑戦するのではないだろうか。
人生は短いにもかかわらず、ボクたちは時間を永遠にあるものと勘違いして、軽視しがちです。
ほとんどの人が、死を目前にして初めて時間の大切さを知ります。
この限られた時間をいかに自分のために大切に使うかを、ボクたちはもっと真剣に考えなければいけません。
会社の付き合いで飲みに行っている場合じゃない。
ゲームばかりして、親に怒られている場合じゃない。
パチンコで負けて、自己嫌悪している場合じゃない。
エロサイトを見てニヤけている場合じゃない
不注意で病気や怪我をして、行動を制限されている場合じゃない
自分に都合のいい夢ばかりを見ている場合じゃない。
自分が何をしたいのか。自問自答を繰り返して、まずは行動しよう。
何も行動せずボーっとしている場合じゃない。
相手の時間を尊重する

3つ目のポイントは、「相手の時間を尊重する」です。
自分のできることを無駄に頼み事をしていませんか?
とりあえず食事に誘っていませんか?
無駄に会いたいと相手を困らせていませんか?

お誘いを断ると、「二度とお前を誘わない」とか「少しぐらいいいだろ!」って怒る人がいるんだよね。

そんな奴の付き合いは切ってしまえ。その人はお前の時間を軽視してるロクデナシだ。本当の意味でお前を大事にしてくれないぞ。
自分の時間を大切に扱って欲しいのであれば、まず相手の時間を尊重する必要があります。
時間には形がなく、目にも見えません。
気がついたら時計の針が進んでいるだけです。
だから、人は時間を惜しげもなく使うし、まるで無料ガチャのように相手にも使わせようとします。
相手に時間を使わせるときは、それが自分の時間と交換できるほど価値のあるのことなのか?をよく考える必要があります。
人生は、思いもよらないところで終わりを迎えます。
今日明日死ぬとしたら、無駄な誘いに乗るだろうか?
ほとんどの人はお金には厳しいが、時間には甘い。
時間を無駄なことに使っているし、相手にも使わせようとします。
使わないと怒ります。
いまやろうとしていることは、本当にやりたいことなのか?
アップルの創業者スティーブ・ジョブズのように、自分に語りかけてみよう。
自分の時間と交換できる価値のあるものは、それほどないことがわかります。
先延ばしするな!

4つ目のポイントは、「先延ばしするな!」です。
ボクたちは夢ばかりを見ている場合ではなく、時間を有効に使って限られた時間の中で成果を残さなければいけません。
そのためにできることは、先延ばしをやめることです。

耳が痛い話だけど、いろいろ忙しくて準備が整わないんだよ。

大丈夫だ。お前の準備は永遠に整わない。整うより早く人生が終わる。いますぐ行動しろ。
ボクたちは長生きすることを前提に生きていますが、そもそも長生きする保証はどこにもありません。
タイミング合えば
お金が貯まったら
20歳を過ぎたら
タイミングを見計らうのは、愚か者のすることです。

わかってはいるんだけど、どうして先延ばしってしたくなるんだろうね?

先延ばしの原因が、未来に対する期待と恐怖だからだ。
もうちょっと安くなったら買おうとか
お金が貯まったら海外旅行に行こうとか
デートの誘いを断られたどうしようとか
人は不確実な未来に対して、「期待」と「恐怖」を抱いています。
よくわからないものに期待と恐怖を感じるため、人は決定や行動を先延ばししてしまいます。
セネカはこうも言っています。
「現在を疎かにし、未来を恐る人たちの生涯は極めて短く、不安に満ちている」
結局のところ、恐れていても何も解決はしないし、世の中はやってみなければわからないことだらけです。
今日やるべきことややりたいことは、先延ばしせずに挑戦してみよう。
人生は短いが、取り返す時間はあります。
まずは、行動してから考えよう。
忙しすぎるのは良くない

5つ目のポイントは、「忙しすぎるのは良くない」です。
セネカは、多忙もよくないと言っています。
毎日忙しく働いて、自分の将来を考える時間を持てない人は、かえって人生を浪費します。
忙し過ぎると注意が散漫になり、深く集中することができなくなります。
特に他人のために時間を使っている人は、一度スケジュールを確認して、自分がいかに他人のための人生を歩んでいるのかを理解できます。
他人のために時間を使うと、人生の行先を他人に決められて走り続けるようなものです。
賢い人は、時間をすべて自分のためだけに使います。
大切な人と過ごし、自分のために意味のある仕事をし、決して働き過ぎるということもありません。
そのため賢い人の人生は長く充実しています。
自分が本当にしたいことは何か?
いましていることは、本当に必要なのか?
もう一度自分に問いかけてみよう。
意味のあることに集中せよ!

6つ目のポイントは、「意味のあることに集中せよ!」です。
多忙は良くありませんが、何もしないのはただのニートです。
セネカは、「本を読んで、自分にとって意味のある仕事をしなさい」と言っています。

意味のある仕事ってなんだろうね?

自分が本来なすべきことや自分のためになることに時間を使うことだ。
自分がやりたことがわからない人は、自分自身を知るために考える時間が必要です。
決して他人のために忙しく働いてはいけません。
人は多忙の中では、生きていくことはできません。
そのためには、まずは本を読もう。
本は過去の偉人や哲人の知恵を学ぶことができます。
たくさんの知恵を学び、知識を蓄えることで人生を長く充実したものになるとセネカは考えています。
世の中には、ボクたちが学ばなければいけないことが学校の勉強以外にもたくさんあります。
お金持ちのなり方
人間関係の悩みを解決する方法
健康を維持する方法
人生をより豊かに充実させる方法
人生で成功するための方法も本ですべて学べます。
そうして学んだ知恵をもとに、あなたでなくてもできる仕事はすぐに辞めて、あなたならできる仕事ややりたい仕事に従事するようにしよう。
まとめ
- 人生とは時間である
- 人生は思っているよりも短い
- 無駄なことに時間を使い過ぎている
- 自分も相手の時間も大切に扱う
- 先延ばしは、未来に対する期待と恐怖
- 多忙に逃げるな!
- 本を読み、意味のある仕事をせよ