

部屋を片付けたいんですけど、物を捨てるのが苦手です。どうすればいいですか?
こんな問題を解決します。
部屋の中が物で溢れていると、探し物や掃除に時間がかかり、やりたいことに時間を割けなくなります。
時間を無駄にしないためには、必要な物以外は捨てなければいけません。
しかし、多くの人は物を捨てることが苦手です。
脳のリソースには限界があるからです。
「これは必要」や「将来使うかも」など、捨てるときに一つ一つ判断を下すと、無意識に選択肢が増えて物を捨てられなくなるときがあります。
これは脳のリソースが足りなくなり、正しい価値判断を下せなくなった結果です。

物を捨てるには、脳の負担を軽くする必要がある
物を捨てるためには、脳のリソースを節約するための事前準備や残す物の価値基準を明確にしておく必要があります。
この記事では、スッキリした生活を送りたい人に向けて、正しい断捨離をするためのマインドの作り方について解説します。
物を減らすと人は幸せになる!?
断捨離のコツを解説する前に、断捨離をするメリットをご紹介します。
断捨離のメリット
- 片付けや掃除が楽になる
- 探す手間が省ける
- 節約になる
- 無駄な物を買わなくなる
- 気持ちがスッキリする
- コーディネートなどに悩まなくなる
- 時間が増える
多くの人は、物に溢れた生活を送ると幸せになれると考えています。
そのため、たくさんお金が欲しいと考えていますが、必要のない物に囲まれても人は幸せになりません。
むしろ、物を減らすことで自由な時間を増えたり、浪費癖を無くしたりすることで、人は幸せになることができます。
しかし、先述したように多くの人は物を捨てることを苦手と感じています。
以下では、断捨離できるようになる7つのマインドについてをご紹介します。
断捨離マインド1 事前準備:価値基準を明確にする
断捨離をするときは、脳のリソースを節約する必要があります。
リソースを節約するためには、価値判断を助ける明確な基準を作っておくことをおすすめします。
何が自分を幸せにしてくれるのか?
物がたくさんあると色々なことができるような気がします。
しかし、それは錯覚です。
実際は、持っている物が少ない方がストレスなく色々なことを行いやすくなります。
これをするときにはこれ!
と決めた状態の方が、心と体を健全に保つことができるようになります。
断捨離をするということは、余計なことをしなくなる状態を作ることです。
そのためには、自分にとって何が必要なのか?
自分の価値観を明確にする必要があります。
断捨離をする前は、その価値観を明確にしましょう。
断捨離マインド2 何を捨てるかではなく、何ができるようになるかを考える
自分の価値観を明確にするときのポイントは、何を捨てるかではなく、それを捨てることによって何ができるようになるかを考えることです。
物を捨てるときに「必要」or「不必要」で考えると、途中で判断力が鈍くなったり、判断に迷いや狂いが生じたりします。
あれも大事・これも大切と次第に選択肢が増えていくからです。
選択肢を増やさないためには、何を捨てるかではなく、それを捨てることによって「何ができるようになるか?」を考えましょう。
服を捨てる=コーディネートに悩む時間が減り、朝の時間に余裕ができる
スマホからゲームアプリを削除する=スマホを見る時間が減り、読書時間が増える
このように、捨てることによってできることや増えることを考えると、捨てることに意味が出てきます。
捨てることに意味を見出せれば、物を捨てることに迷いがなくなります。
物を捨てるとは、迷いをなくすことです。
迷いをなくし、時間の無駄をなくすことで、スッキリした快適な毎日を暮らすことができるようになります。
物を捨てるときの価値基準を作るときは、「何を捨てるのか?」を考えるのではなく、捨てることによって「何ができるようになるのか?」という意味を考えるようにしましょう。
そうすれば、自分にとって必要な物の基準を見つけることができます。
断捨離マインド3 収納はいらない
掃除や片付けをするために、多くの人は棚やロッカーに物を収納しがちです。
物を収納すると一見、きれいに片付いた状態となり、気持ちがスッキリします。
しかし、収納にはあまり意味がありません。
物を片付けるときのポイントは、「どこに収納するか?」ではなく「どこにあるべきか?」を考えることだからです。
下着や寝巻きは、脱衣所にある方がいい
工具や文房具は、すぐに使える位置にある方がいい
収納のデメリットは、収納した場所を忘れることです。
使いたいときに、一番手元にある状態を作ることが大切です。
物をきれいに収納することに意味はありません。
ポイントは、その場所で自分が何をするのか?を考えることです。
使いたいときに一番簡単に使えるように、行動に関係のない物は捨てしまいましょう。
行動に必要な物だけを手の届く範囲に置くことで、日常を快適に送ることができるようになります。
掃除や片付けをするときは、物を収納することを考えるのではなく、手元に置いた物だけで生活を送れるように工夫をしましょう。
断捨離マインド4 使える物は他人にプレゼントする
「まだ使えるから」と言う理由で物を手元に置き続けると、物は増えます。
大切なことは、その物が自分の人生に価値を付加してくれるかどうかです。
自分の人生にプラスにならない物は、捨てるのがベストです。
しかし、使える物を捨てられない人もいます。
罪悪感を感じるからです。
そうした人は、必要のない物をプレゼントしてあげましょう。
自分にとって必要のない物も他人には必要なこともあります。
また、他人にプレゼントすると感謝をされます。
使わない物を手元に置いたり売ったりするより、他人に感謝され信頼を得ることの方が人生に価値を与えてくれます。
使えるけど必要のない物は、他人にプレゼントをして良好な人間関係を作るための道具としましょう。
断捨離マインド5 捨てるときは、「なぜ捨てることになったのか?」を考える
断捨離のいいところは、自分の価値観を見つめ直すことができることです。
物を捨てるときに捨てることに至った理由を考えると、無駄な買い物を減らすことができるようになります。
- ニット系の服は着ない
- 100均の物は使わない
- 健康器具はすぐ飽きる
など、無駄な物を買うポイントを知ることができます。
断捨離するときは、捨てることになった経緯を改めて考えましょう。
そうすることで、必要のない物の基準がわかるようになります。
断捨離マインド6 目標達成に必要な物とコレクション以外は捨てる
便利を追求しすぎると、物は増えてしまいます。
断捨離をするということは、目標やそれを達成するための「理想の一日」を過ごしやすくすることです。
つまり、理想の一日を送るために必要な物以外は必要のない物として捨てるということです。
やらなければいけないことを先送りして、いつまで経っても目標に辿り着けないのは、目標達成に必要のない物に囲まれているためです。
人生の目標を達成するためには、断捨離をして目標達成を妨げる物を捨てるようにしましょう。
そうすれば、理想の一日に近づくことができ、目標に一歩近づけるようになります。
断捨離マインド7 迷う理由について考える
断捨離をするときは、とにかく捨てる判断に迷います。
しかし、迷うということは使い方をよくわかっていないということを表しています。
使い方のわからない物は捨てても大丈夫な物です。
これから先も使うことがないからです。
また、迷いは人生に大きな意味をもたらしません。
断捨離をすることは、ちょっといい物を捨てて人生において意味をもたらす大事な物を手に入れることです。
迷ったときは捨てるときは捨てるのがベストです。
そうすることで、身の回りから物を少しずつ減らすことができるようになります。
まとめ
断捨離をするときのマインドの作り方について解説をしました。
判断することの多い物を捨てるという行為は、脳のリソースを大きく使ってしまいます。
そのため、断捨離するときは脳に負担をかけないように、あらかじめ捨てる基準を決めたり、捨てることの意味を考えたりすることが必要です。
そうすることで、自分の価値観を再発見したり、無駄な買い物をするポイントなど自分を見つめ直すことができるようになります。
無駄な物を捨てて、大切な時間を増やし、目標達成に必要な行動をできる環境を手に入れましょう。