ホワイト企業・ブラック企業の見つけ方【転職】【業界選び】
アシのMちゃんアシのMちゃん

ホワイト企業へ転職をしたいです。見分け方はありませんか?

こんな人のための記事です。

結論からいうと、あなたの理想とするホワイト企業はありません

理由を説明すると、以下のようなことがあげられます。

  • 人にはそれぞれの生活や考えに合った働き方がある
  • 理想的な職場に転職できても、人の悩みは無くならない

とはいっても、なにも考えずに転職先を決めると後悔する可能性も高いので、最低でも企業選びする際のポイントやホワイト企業の定義を知っておく必要があります。

この記事では、一般的にホワイト・ブラックとよばれる特徴のある企業に複数社つとめたことのあるボクが、ホワイト企業とブラック企業の見分け方について解説をします。

YoshinoriYoshinori

業務以外の仕事をさせる会社は警戒が必要!

ホワイト企業の定義

転職するなら今よりいい環境で仕事をしたいと思うのは、求職者すべてが考えることです。

しかし、どういう企業に転職するとあなたの転職は成功といえるのか?

その回答の一つがホワイト企業への転職だと思います。

では、どういう企業がホワイト企業なのか?
意外と明確に答えられる人は少ないと思います。

一般的にホワイト企業=優良企業とされる企業には、以下のような定義(イメージ)があります。

  • 残業時間が短い
  • 有給が取得しやすい
  • 福利厚生が充実している

反対に、避けるべきブラック企業には以下のような定義(イメージ)があります。

  • 深夜残業や休日出勤が常態化している
  • ハラスメント行為の横行
  • 給与が低い
  • 法令遵守されていない

こうしたブラック企業を避けて、ホワイト企業に転職するためにはどうしたらいいのか?

企業選びのポイントは、上記のような条件を見るのではなく、業界で選ぶことです。

ホワイト業界の選び方

ボクたちの仕事の内容や条件、環境は、会社というよりも働く業界によってその影響を大きく受けます。

転職する前に気を付けておくべきことは、仕事にはそもそも労働に対して、稼ぎやすい仕事と稼ぎにくい仕事があるということ。つまり業界選びの時点で、転職の成功や失敗は決まるといっても過言ではないということです。

以下のような業界が、ホワイト業界にあたります。

  • 化学業界
  • インフラ業界
  • サブスクリプション業界

これらホワイト業界には、以下のような特徴があります。

  • 参入障壁が高い
  • ニッチで世界的なシェアをほこる製造業
  • 受託ではなく自社プロダクト開発をしている

参入障壁が低い

ホワイト業界は、ベンチャー企業や外資系企業が、時代の流れや大量の資産(マネー)を背景に参入できないという特徴があります。

化学業界を例に挙げると、すでにニッチで世界的なシェアを誇っている大企業が多く、またすぐに真似をすることができない大規模な製造工場などの設備を備えています。

そのため、参入障壁が高くなっています。
また、化学製品を扱っている会社は、BtoC(一般顧客への売買)ではなくBtoB(企業相手の商売)をしているため、売り上げ単価や利益率も高い傾向にあります。

医薬品やタイヤ、電池、スマホの電子部品、化粧品、繊維業などはホワイト企業が集まっています。

インフラ業界

交通、電気や通信など社会の基盤となる事業もホワイト業界の一つです。

インフラ事業は、国営で運営されていた経緯があるため、先述のように参入障壁が高く、またボクたちの生活に欠かせないライフラインとなっているため、不況の影響もさほど受けません

そうした常にニーズにあるものを扱い、また安定性も大きな魅力の一つがインフラ業界にはあります。

ただし、インフラ業界は離職者が少なく、年功序列で着々と給料をUPさせるという、古い企業体質のところも多く、近年では電力の自由化など労働環境も厳しくなりつつあります。

そうした古い体質の業界でも大丈夫や同じ作業を続けることが得意という方は、インフラ業界への転職はおすすめです。

サブスクリプション業界

一言でサブスクリプションといってもさまざまですが、ここでは自社プロダクト開発をしているサブスクリプションを展開している業界(企業)とさせてください。

IT=長時間労働&薄給というブラック企業のイメージが強いですが、IT業界の中でもホワイトな企業はあります。

それが自社プロダクト開発をしているサブスクリプション業界です。

IT業界が長時間労働で薄給なのは、受託の仕事が多いためです。

毎月売上を0円から積み上げ、また仕事を受注しないと売り上げは見込めません。

また受注をしたとしても開発をしなければいけませんし、開発したものをメンテナンスし続ける必要があります。

一方、自社プロダクト開発でサブスクリプションを展開している会社は、毎月安定した収益を確保でき、その上で自社開発をしているため、自分たちのペースで仕事を進めることができます。

自社開発をしているので、当然スキルや経験も身につきます

これからの時代は、転職や副業が当たり前の世の中になる可能性が高いので、こうしたスキルやキャリアアップを見込める業界に転職することも大切です。

次のステップに繋がらない業界や企業に転職すると、あなたの人生は詰む可能性があるので、注意しましょう。

ブラック企業の見分け方

上記のようなホワイト業界の企業に転職できれば幸いですが、倍率も高いため入社できる可能性は極めて低いです。

企業を選びすぎても転職は失敗するので、現実的にはブラック企業を避けてグレーな会社への入社することぐらいを目標にすると良いと思います。

最後に、こういうブラック企業は危険というブラック企業の特徴をいかに紹介します。

業務以外の仕事が多い

ブラック企業の多くは、求人票に記載されている以外の仕事を強要してきます。

業務以外の仕事もしなければいけないため、必然的に残業は増えます。

そして、業務以外の仕事はやったとしても会社から評価されることはありません。

あなたが面接で、「業務以外の仕事もしてもらわないといけませんが、大丈夫ですか?」と聞かれたときはその会社が本当に大丈夫かどうか注意しましょう。

業界が傾いている(斜陽産業)

参入障壁が低くても、その産業が衰退している業界への転職はおすすめしません。

新しいことへの挑戦でもできず、業界や社員もあきらめムードが強いため、仕事へのモチベーションが著しく低い企業が多いのが特徴です。

また、そうした業界で働いても結果がなかなか残せないため、次に転職する際にアピールできることも少なくなるため、キャリアアップも望めません

ブラック企業は働く環境だけでなく、ホワイト業界と同様にブラック業界も意識する必要があります。

まとめ

ホワイト企業の選び方とブラック企業の見分け方について、解説をしました。

労働環境のよいホワイト企業は、そもそも業界によって決まります。

あなたがもし労働環境の良い企業に就職や転職をしたいと考えているなら、まず業界から選ぶことをおすすめします。

ただし、ホワイト企業だからすべての人に働く環境が合うわけではありません。

バリバリ働きたい人がゆるい雰囲気のホワイト企業では居心地の悪い思いをすることもあります。

会社選びは業界や会社の体質と自分が合うのかどうかを見極めてから行うようにしましょう。