
WordPressを勉強するには、学ぶ手順が大切です。
手順を間違うと、途中で壁にぶつかり挫折してしまうからです。
挫折しないようにするには、
WordPressで出来ることを知る
WordPressの概念を学び、仕組みを理解する
WordPressで実際にサイトを作ってみる
以上のような手順で学ぶことをおすすめします。

本を読んでいざ作ろうとするけど、何をどうしたらいいのかわからないんだよね。

参考書は内容が多いから、最初に概念を理解して、あとは手を動かしながらわからないところは調べながら進めたほうがいい。
WordPressを学ぶために参考書を読むのはおすすめですが、学ぶ内容が多いため全てを読んだ後に、サイトを作るのはおすすめしません。
WordPressは概念さえわかれば、誰にでも利用できるツールです。
そのため、概念を理解すれば、実際に作りながら学んだほうが理解できるようになります。
この記事では、WordPressを作りながら学ぶ前に、WordPressの基本的な概念について解説をします。
WordPressを学ぶ理由
WordPressはフリーランスを目指すウェブデザイナーには、必須のスキルです。
その理由は、
直案件を取りやすい
案件の幅が広がる
案件の単価が上がる
です。
フリーランスでウェブデザインの仕事を受けるときは、デザインのほかにコーディング作業も依頼されることがあります。
依頼を幅広く安定して獲得していくためには、コーディングの知識と経験は必須です。
その中でもCMSを構築する知識と経験があると、案件の単価が高くなる傾向にあるためおすすめです。
また、現在のインターネットにあるホームページの約6割が、CMSを用いて構築されています。中でもWordPressはその内の約4割を占めているため、CMSを学ぶのであれば、まずはWordPressから覚えるのが最適です。
WordPressで作れるサイト
元々ブログ記事を投稿するために開発されたWordPressは、オープンソースとして開発が進み、さまざまなサイトを構築できるようになっています。
コーポレートサイト(会社サイト)
ランディングページ
メディアサイト
などです。
WordPressにはHTMLやCSSなど、ウェブサイトを作る上で必要な知識がなくても更新できる機能があります。
そのため、Javascriptなどの難しいプログラミング言語を習得しなくても高機能なWordPressでサイトを作れるだけで、クリエイターとして幅広く活躍することができるようになります。
WordPressの基本概念
ウェブデザイナーなら身につけたほうがいいWordPressでのサイト作成には、覚えておかなければいけない基本的な概念が5つあります。
- テーマ変更(カスタマイズ)
- データベースとテンプレートタグ
- CMS機能(投稿と固定ページ)
- テンプレートファイル
- プラグイン
それぞれを順に解説します。
テーマ変更(カスタマイズ)
WordPressでサイトを作るサイトは、デザインやレイアウトごとにテーマを作成します。
WordPressのテーマには、トップページや固定ページごとにレイアウトが決められており、サイトの構成や内容に合わせて適切なファイル構成を組んでページを作成します。
自分にオリジナルテーマを作成しサイトを作成することもできれば、無料や有料で配られているテーマを元にして作成したりすることもできます。
サイトを作るにあたって、デフォルトのテーマをカスタマイズするか、無料・有料のテーマをカスタマイズするかを決めてからWordPressでサイトを構築するようにしましょう。
データベースとテンプレートタグ
WordPressはデータベースを用いて、登録しているデータをサイト上に出力します。
データベースから情報を引き出すためのトリガーとして、テンプレートタグと呼ばれる宣言をします。
テンプレートタグはデータベースに登録されている情報をどうやって出力するかを指示する宣言で、その記述は決まった形式で記述します。
記述するコードはたくさんあり、パラメータを用いることで詳細な情報を引き出すことも可能です。
パラメータのコード一覧はウェブサイト上で確認ができるので、そちらを参考ください。
CMS機能(投稿と固定ページ)
WordPressにはCMS機能と呼ばれるHTMLやCSSなどの専門知識がなくても、ウェブサイトを更新できる機能が備わっています。
投稿機能は、ブログのような記事を投稿する機能で、固定ページは会社概要やサービスなど更新頻度や情報を増やさないページを作成するときに使う機能です。
こうしたページをウェブデザイナーなどの専門家に更新を依頼するのではなく、ウェブの専門家ではない自社の社員を使って更新できることがCMSを使う最も一般的な利点です。
ウェブデザイナーはクラアインとの要望に応じて、投稿ページや固定ページをカスタマイズする必要があります。
そのためには、後述するテンプレートファイルなどの特性をきちんと理解しておく必要があるので、注意しましょう。
テンプレートファイル
WordPressは規定のファイルを元に構成されています。
これがテンプレートファイルです。
テンプレートファイルには、
front-page.php
page,php
single.php
archive.php
などがあります。
HTMLでサイトを構築する場合は、ページごとにHTMLファイルを準備する必要がありますが、WordPressではページの種類ごとに使うテンプレートファイルが決まっています。
固定ページで作った記事は、page.phpを使って出力されます。
WordPressでサイトを構築する際は、作成するページがどのテンプレートファイルを用いて出力されるかを理解した上で作成することが大切です。
その設定を疎かにしていると、サイトを構築途中でどのテンプレートファイルが読み込まれているのかなどがわからなくなり、無駄な工数を発生させることになります。
プラグイン
WordPressには、プラグインという拡張機能があります。
プラグインでWordPressを拡張することで、サイトに問い合わせフォームなどの機能を簡単に追加していくことができます。
プラグインを追加する際の注意点は以下の通りです。
- 最終更新日
- 使用中のWordPressとの互換性
- 有効インストール数
プラグインは使用しているWordPressのバージョンに適したプラグインを使用することをおすすめします。
そのため、プラグインが
頻繁にバージョンを更新しているか、
使用のWordPressとの互換性に問題がないか
インストールしている人が他にいるか
などをチェックする必要があります。
有名なプラグインを探し、安全性の担保されていると判断できるプラグインを使用するようにしましょう。
オリジナルテーマの作り方
WordPressの案件を受注する際は、基本的にオリジナルテーマを作成してサイトを構築します。
そのために必要な手順を簡単にご紹介します。
テンプレートファイルを作成する
まずは、WordPressでサイトを耕地するために必須のテンプレートファイルを用意します。
ブログ付きのウェブサイトを作る場合のテンプレート例
- front-page.php・・・トップページ
- page.php・・・固定ページ
- category.php・・・カテゴリー
- single.php・・・記事(投稿)ページ
- header.php・・・ヘッダー
- footer.php・・・フッター
- sidebar.php・・・サイドバー
- index.php
- style.css
※index.phpとstyle.cssは必須
style.cssにテーマ名を定義する
準備したテンプレートファイルをアップロードする前に、style.cssにテーマ名を記入します。
/*
Theme Name:◯◯◯
*/
このようにテーマ名を記入しておくことで、WordPressの管理画面でテーマ名を表示することができます。
テーマファイルをアップし、適用する
用意したテンプレートファイルは、FTPソフトを使用して、サーバー上にアップロードします。
アップロード後に、WordPressの管理画面左メニューから「外観」を選択し、アップロードしたテーマと選択し、有効化するとオリジナルテーマをWordPressに反映することができます。
まとめ
- デザインをテーマ化してWordPressに適用する
- テンプレートタグ・パラメータで情報を出力する
- CMS機能を使ってクライアントが自由に情報を編集できる
- ページの種類によって、雛形ファイルが変わる
- WordPressの機能を拡張できる
- プラグインを使って、お問い合わせフォームを簡単に作れる