プラモデルの中研ぎ入門!仕上がりをワンランクアップさせる基本テクニック

プラモデルを制作する際に、塗装面を滑らかに仕上げるための「中研ぎ」は、模型のクオリティを高める重要なステップです。
中研ぎをすることで、塗装面が均一になり、プロのような美しい仕上がりを実現できます。

今回は、初心者でも簡単にできる「中研ぎ」の方法とその効果について詳しく解説していきます。

中研ぎとは?

「中研ぎ」とは、プラモデルの塗装工程で行う研磨作業の一つです。

プラモデルを作る際、塗装後に表面に微細な凹凸やムラができることがあります。
中研ぎを行うことで、これらの凹凸を滑らかにし、塗装面をより均一にすることができます。

また、クリア塗装や艶消し塗装など、最終仕上げの質感を高めるためにも欠かせないステップです。

中研ぎの目的とメリット

塗装面の平滑化

中研ぎを行うことで、塗装後に発生する微細な凹凸や塗膜のムラを滑らかにします。

これにより、仕上がりが均一になり、塗装が美しく見えるようになります。

より均一な光沢や質感を実現

中研ぎは、特に光沢仕上げや艶消し仕上げにおいて、その効果が際立ちます。

光沢仕上げでは、鏡面のような美しい反射を得られ、艶消し仕上げでは、均一で落ち着いた質感が得られます。

パネルラインやディテールの強調

中研ぎを行うと、パネルラインやエッジ部分のシャープさが際立ち、模型全体がより精密に見えます。

中研ぎに必要な道具

中研ぎを行うためには、以下の道具を用意しておくと便利です。

サンドペーパー

番手(粒の粗さ)によって、研磨の度合いが異なります。

中研ぎには、800番~1500番のサンドペーパーが最適です。

塗装表面を均すために、まずは800番程度から始め、仕上げに1500番で仕上げると効果的です。

研ぎ板やスポンジやすり

平面や曲面に対応するために、硬い研ぎ板や柔軟性のあるスポンジやすりを使うと便利です。

水研ぎ用の水やブロック

水研ぎを行う際には、水を使うことでサンドペーパーの目詰まりを防ぎ、表面が滑らかに仕上がります。

コンパウンドや研磨クロス

中研ぎ後の仕上げに使用するアイテムです。細かい傷を消し、最終的な光沢を出すために使います。

中研ぎのステップバイステップガイド

ここでは、中研ぎの具体的な手順を紹介します。
初心者でも簡単にできる方法を詳しく説明していきます。

塗装前の準備

中研ぎは塗装後だけでなく、塗装前の準備段階でも効果的です。

サーフェイサー(下地塗装)の後に中研ぎを行うことで、塗装面が均一になり、塗料がしっかりと乗るようになります。

この段階で中研ぎを行っておくと、最終的な仕上がりに大きな違いが出ます。

 塗装後の中研ぎ

塗装が乾燥したら、塗装表面の凹凸を滑らかにするために中研ぎを行います。

塗装を剥がしすぎないよう、優しく研磨するのがポイントです。

光沢仕上げの場合は、クリア塗装を施した後に中研ぎを行うことで、表面がさらに滑らかになり、鏡面のような美しい光沢が得られます。

水研ぎのやり方

水研ぎとは、水を使って研磨を行う方法です。

水を使うことで、サンドペーパーの目詰まりを防ぎ、表面がより均一に研磨されます。

水を適度に使いながら、サンドペーパーで優しく研いでいきましょう。

再塗装と仕上げ

中研ぎを終えた後は、再度クリア塗装や仕上げ塗装を施します。

中研ぎで滑らかになった表面に塗装を重ねることで、最終的な仕上がりが格段に向上します。

中研ぎにおける注意点

塗装を削りすぎない

中研ぎの最大のリスクは、塗装を削りすぎることです。

サンドペーパーの使用には細心の注意を払い、軽く研磨するように心がけましょう。

研磨の方向と力加減

一方向に研ぐことで、表面がより滑らかに仕上がります

また、強く押しすぎないように力を調整することも重要です。

細かいパーツやエッジ部分

小さなパーツやエッジ部分は特に研磨に注意が必要です。

これらの部分は研ぎすぎると壊れやすいため、慎重に作業を進めましょう。

仕上がりの違いを比較してみよう

中研ぎを行ったモデルと行わなかったモデルを比較すると、その違いは一目瞭然です。

中研ぎを行った表面は滑らかで、光の反射が均一になり、全体が引き締まった印象を与えます。

艶あり塗装では、まるで鏡のような光沢が生まれ、艶消し塗装では均一でマットな質感が際立ちます。

よくある質問とトラブルシューティング

塗装が剥がれてしまった場合

もし中研ぎの最中に塗装が剥がれてしまった場合は、リタッチ用の塗料を使って再塗装しましょう。

部分的に塗料を塗り直し、表面を均すことができます。

細かい傷が残ってしまった場合

中研ぎ後に表面に細かい傷が残ってしまった場合は、コンパウンドを使用して研磨するか、再度薄く塗装を重ねることで修正が可能です。

まとめ:中研ぎで模型の仕上がりをワンランクアップ!

中研ぎは、プラモデル制作において仕上がりを大きく左右する重要なステップです。

塗装後の微細な凹凸を均し、塗装の質感やディテールを際立たせるために欠かせない技術です。

初心者でも簡単に取り組めるため、ぜひ次回の模型制作で中研ぎを試してみてください。

あなたの作品がワンランク上の仕上がりになること間違いありません!

中研ぎをマスターすることで、プラモデル制作の楽しさがさらに広がります。

少しずつ練習を積み重ね、理想の仕上がりを目指していきましょう。