ガンダムエアリアル

FULLMECHANICS ガンダムエアリアルをグラデーション塗装で製作。

本記事では使用した塗料から改修ポイント、失敗しやすいポイントなど、製作上の体験と完成品の感想をレビューします。

FULL MECHANICS 機動戦士ガンダム 水星の魔女 ガンダムエアリアル 1/100スケール

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1/100 FULLMECHANICS ガンダムエアリアルの製作ポイント

完成品を見ていく前に、製作ポイントと製作工程のまとめを紹介。

  • 製作期間:6ヶ月
  • 使用したキット:FULLMECHANICS ガンダムエアリアル
  • 改造箇所:二の腕のディテールを消して、ディテールアップパーツを追加
  • 塗装方法:グラデーション塗装
  • 製作ポイント:密度の高いディテールを活かした部分塗装
  • デカール:水性の魔女汎用水転写デカール(1/144)

ストーリーでは、主に決闘で活躍するエアリアル。受けたダメージはグラスレー寮で修復するため、汚れやダメージが蓄積しにくい・・・という想定で、格納状態のキレイ目な仕上がりを目指しました。

塗装は、立体感のあるグラデーション塗装。グラデーション塗装でウェザリング効果も出しつつ、FULLMECHANICSならではの密度の高いディテールを活かした工作(スジボリの彫り直し)と塗り分けで情報量を追加

水転写デカールが付属していないため、1/144用の水星の魔女汎用水転写デカールを流用。
1/100スケールに1/144のデカールを使うとどんな感じになるのか試してみました。

全身のプロポーションをレビュー

ルブリスより装甲を増強した太もものマッシブ感が目を惹く本キット。
キットの良さを伝えるため、今回はほぼ無改造で製作

フロントビュー

ガンダムエアリアル

二重構造の膝立ちを再現するため、膝下が大腿部より少し短くなっています(アニメの設定がも少し短い)が、それ以外は完璧なプロポーションをしています。

特徴的な形状をしている胸部と引き締まった腰、マッシブな太ももが女性らしい印象を与える仕上がりになっています。

頭部と肩部、胸、脚部、背面のランドセルの5箇所に配置された特徴的なシステムのシェルユニット。
パーメットスコア・シックスを表現するためにブルーに塗装しようか迷いましたが、本キット最大の特徴でもあるので手を加えず無塗装のまま仕上げました。

全体の色は、黒立ち上げの下地に白(ガイアノーツのピュアホワイト)を重ねて、塗装。
個人的には深い海も色とオレンジに近い黄色で色気のある機体にしたかったのですが、想定よりも発色が良くファーストガンダムに近いトリコロールカラーに仕上がってしまったのが反省点です。

色気よりヒーロー感の強い仕上がりになってしまいました。

このほかグラデーションの陰影も弱く、画像ではグラデーションによる陰影が見えづらいように思います。

リアビュー

ガンダムエアリアル

胸部の大きさとカラーが一体になっているバックパックが印象的なリアビュー。
秀逸なデザインに加え、脚部と共に近代的なデザインのスラスターも目を惹きます。

個人的には大腿部からふくらはぎにかけての筋肉質なラインが好み。
膝裏からチラリと覗く動力パイプもGood。
動力パイプの存在を強調したかったので、銀色で部分塗装しています。

本キットの合わせ目は全て段落ちモールドになっているので、後ろから見ても合わせ目が全く気になりません。

改修ポイント

ガンダムエアリアル

ほぼ無改造で製作した本キット。
唯一の回収ポイントは、二の腕の凸モールド

モールドに重なるようにパーティングラインが入っていたので、デフォルトのモールドをヤスリで削りパーツを追加しました。

プラユニットP124 角モールド

各部詳細をチェック

ガンダムエアリアル

それでは各部の出来栄えを紹介します。

頭部・センサー周り

ガンダムエアリアル

小さいながらも細かく分割されている頭部パーツ。

バルカンからツインアイ、後頭部のセンサー、フェイスパーツなど、全てのパーツが色分け再現されています。

普段なら筆で部分塗装するバルカンやツインアイ、目の周りの隈取もエアブラシで簡単に塗り分けることができました。

難点は、パーツ分割され過ぎている点。

一度に頭部全体を塗装することができないので、色味の統一が塗装初心者には難しいかもしれません。

今回はグラデーション塗装をしたので色味の統一が難しく、左右の頭部パーツの色が若干違う仕上がりになってしまいました。

左のフェイスパーツの色が少し暗い。。。

胸部・胴回り

ガンダムエアリアル

特徴的なデザインの胸部・胴回り。

ガンダムタイプらしく青と黄色、赤のトリコロールカラーでまとめました。
しかし冒頭でも述べた通り、想定通りのカラーではありません。

今回使用したカラー

クリアーを重ねたら暗くなるかと思いましたが、クリアで暗さを調整するのは難しいと途中で気づき、5回程度の塗り重ねで止めておきました。

塗装する前は、多少面倒でも色味テストは必要
次回からの教訓としておきます。

肩部・腕部

 ガンダムエアリアル

合わせ目の発生しないようにパーツ分割された腕部。

回収ポイントは二の腕の凸モールド。
「色分けすればよかったなぁ」と後悔したのは、クリアコートをした後。

ちなみに、色分けをしたのは二の腕の凸モールドではなく、肩と腕に入ったスリットと肘関節のライン、ビットを装備するための腕の穴の4箇所×2

色分けで使用したカラー

ビットを装備するための穴は、エナメルのシルバーを筆で塗装
肘のラインはマスキングをしてエアブラシで色分けしました。

肩と腕のスリットに使用したニュートラルグレーは、下地の影響を受けてグレーというより黄色い味を帯びた淡いグレーに仕上がりました。やっぱり色味テストは必要。

脚部

ガンダムエアリアル

シェルユニットの周りを覆う増強された脚部パーツ。
合わせ目が発生せず、FULLMECHANICSならではのディテールが入っています。

それらディテールを活かすために、一部パーツをニュートラルグレーで塗り分けました

特徴的なデザインをしているスラスターは、設定通り黄色に塗装。

ガンダムエアリアル

スミ入れ用にスジボリを追加したため、グレーのスミがキレイに入っています。

武器・武装類

ガンダムエアリアル

エアリアエルの武装は、ガンビットとビームライフル、ビームサーベルの3点。

エアリアルの代表的な武装のガンビットは集合すると、エスカッシャン(盾)になります。

ガンダムエアリアル

組み上げたエスカッシャンの大きさは、機体1/3を覆うほどの大きさになります。

色分けも完璧に再現されていますが、表と裏を全て塗装しないといけないため、いくつか塗装していないところがチラホラ見られます。

色分け再現が秀逸なバンダイのキットですが、細かくパーツ分けされているため、思わぬところに塗装していない面がひょっこり顔を出すことも。塗装前に仮組を行い、どの部分まで塗装するか事前にチェックが必要です。

塗り忘れた箇所を下手に塗装すると他のところと統一性が保てないので、今回はこの状態で完成としておきます。

ガンダムエアリアル

エスカッシャンを分解して、ガンビットを装備した姿。
個人的にはこちらのフォームの方が好みです。

ガンダムエアリアル

ビームライフルを武装した状態。

ビームライフは、ガイアノーツのメカサフを吹いただけの簡単仕上げです。
色分けしようかと思いましたが、良いデザイン案が浮かばなかったので説明書通りにデカールを貼るにとどめました。

ちなみに、ビームライフに貼った水星の魔女汎用デカールは、エアリエルのものではありません。
デカール貼りに失敗したため、適当なものを見繕って貼り直しました。

ガンダムエアリアル

ビームライフにエフェクトを取り付けた状態。

本来は、ライフル発射時のポージングを決める用のエフェクトですが、下手に動かすと塗装がはげてしまうので、ビームライフ所持の状態にエフェクトを取り付けただけの画像になってしまいました。

ガンダムエアリアル

ビームサーベルと構えた状態。

蛍光塗料で塗装すれば発光ギミックを作ることもできましたが、クレオスから蛍光ブルーが発売されていないため、今回はクレオスのクリアブルーをピュアホワイトの上に重ねて塗装しました。

まとめ

ガンダムエアリアル

機動戦士ガンダム 水星の魔女に登場する主人公機「ガンダムエアリアル」をグラデーション塗装で仕上げました。

1/100スケールという大きさだけあって、細かいディテールとシェルユニットの造形が目を惹くカッコいいガンダムエアリアル。

思っていたような色が出なかったり、色が塗れていなかったりと失敗の多かった今回の作例
テストピースを作ったり、入念な塗装計画を立てたり、模型は手を抜いてはいけないと改めて感じた一作でした。

グラデーション塗装に思いのほか時間を取られてしまっったので、製作スピードも今後の模型製作の課題として取り組んでいこうと思います。

FULL MECHANICS 機動戦士ガンダム 水星の魔女 ガンダムエアリアル 1/100スケール

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