
模型に立体感を加え、細部を際立たせる塗装テクニックのひとつが「ドライブラシ」です。
少量の塗料を筆に含ませ、余分な塗料を落としてから模型の表面をこすることで、凸部分に自然なハイライトを加えられます。
初心者でも手軽に取り入れやすく、ガンプラや戦車、フィギュアなど幅広いジャンルで活用可能。
本記事では、ドライブラシの基本手順やコツ、おすすめの道具について詳しく解説します。
簡単な工夫で模型の完成度をグッと高めましょう!
1. ドライブラシとは?
ドライブラシは、筆にほとんど塗料をつけない状態で模型の表面をこすり、凸部分を際立たせる塗装テクニックです。
この方法により、模型に立体感や陰影が加わり、リアルな仕上がりを簡単に演出できます。
初心者でも道具が少なくて済み、失敗しにくいので気軽に始められるのが魅力です。
ガンプラや戦車モデルなど、ジャンルを問わず幅広く応用できる技法として、多くのモデラーに愛されています。
2. 必要な道具と塗料の選び方
筆
固めの平筆や使い古した筆がおすすめです。
柔らかすぎる筆は効果が出にくく、固めのものの方が適しています。
塗料
アクリル塗料やエナメル塗料が使いやすいです。
選ぶ色は、ベース色より明るい色や、シルバー・ホワイトなどのアクセントカラーが効果的です。
その他道具
- パレット: 紙パレットやプラスチックパレットを使用します。
- ティッシュペーパー: 筆の余分な塗料を落とすために必須です。
これらの道具を用意すれば、すぐにドライブラシを試すことができます!
3. 基本のドライブラシ手順
- 筆に少量の塗料を取り、ティッシュや紙パレットで余分な塗料をしっかり落とします。塗料がほとんど付いていない状態が理想です。
- 模型の凸部分を軽くこするように筆を動かします。力を入れず、何度もなでるイメージで塗料をのせます。
- 色が薄すぎる場合は、塗料を少しずつ足して重ね塗りをします。
具体例
例えば、ガンプラのモールド部分やエッジに明るいグレーやシルバーを使うと、陰影が強調されて立体感が生まれます。
4. 成功させるためのコツ
ポイント1: 塗料の量を控えめに
塗りすぎを防ぐため、筆に塗料がほとんど残っていない状態で作業を開始しましょう。
ポイント2: 力を入れすぎない
筆に力を入れすぎると塗料がムラになったり、細部のモールドを潰してしまう可能性があります。軽くなでる程度でOKです。
ポイント3: 色を慎重に選ぶ
ベース色より明るい色を選ぶことで、自然なグラデーションを作り出すことができます。
5. 応用テクニックと作例
応用1: メタル表現
シルバーを使用し、金属の摩耗やキズをリアルに表現できます。
特にガンプラの武器やメカ部分におすすめです。
応用2: 汚し表現
ダークブラウンやブラックを使えば、ススや泥汚れを表現することができます。
AFV(戦車)模型やジオラマに最適です。
作例紹介
ガンプラの関節部分にシルバーで金属の擦れを再現。
戦車の装甲にブラックを使った汚れ表現でリアルさを強調。
6. よくある失敗例と対策
失敗例1: ムラになってしまう
対策: 筆の塗料をしっかり落としてから作業する。
失敗例2: 塗料が乾燥する前に塗ってしまう
対策: 塗料を少しずつ補充し、作業を丁寧に進める。
失敗例3: 色が濃すぎて浮いてしまう
対策: ベース色とのバランスを考え、薄い色から徐々に調整する。
7. まとめと次のステップ
ドライブラシは、初心者でも簡単に立体感や陰影を表現できる便利な技法です。
道具も少なく始めやすいので、ぜひ一度試してみてください。
さらに上達を目指す場合は、ウェザリングやエアブラシ塗装との組み合わせを試してみると、よりリアルな仕上がりが楽しめます。