【RGガンダムVer.2.0】リアルタイプ風 全塗装で仕上げる!

【RGガンダムVer.2.0】リアルタイプ風 全塗装で仕上げる!

今回は「RGガンダム Ver.2.0」を、リアルタイプガンダム風カラーで全塗装してみました。
もともと完成度の高いRGシリーズの中でも、Ver.2.0はバランスと可動が抜群。
そのため今回はあえて改修は行わず、塗装だけでリアル感を演出する方針にしました。

狙ったのは「ミリタリーテイスト」と「量産兵器感」。
成型色の鮮やかさを抑え、グラデーション塗装で陰影を強調することで、“実戦で使われているガンダム”をイメージしています。

カラーレシピと使用塗料

ラッカー塗料

使用した塗料を一覧にまとめました。
下地は黒サフ(ガイアノーツ)で統一し、全体のトーンを引き締めています。

RGはパネルが複雑に分割されているため、色のトーンを変えて情報を増やすことができますが、一体感が出るように各パネルごとのトーンは変えず、少ないカラーで塗装することにしてみました。

カラー使用カラーメーカー
サフエヴォ ブラックガイアノーツ
内部メカメカサフガイアノーツ
ピュアホワイトガイアノーツ
ブルーFA15044クレオス
あずき色(赤2号)キャラクターフレッシュ(2)クレオス
サンディブラウンレドームクレオス
グレーエクストラダークシーグレークレオス
グリーンFS34102ダックエッググリーンクレオス

デカールはハイキューパーツの水転写コーションデカールを使用。
仕上げはつや消しクリアコートで質感を統一し、金属的な印象を持たせました。

プロポーションチェック — Ver.2.0の完成度は圧巻

RGガンダムVer.2.0

まずは素立ちで全体バランスをチェック。

Ver.2.0のガンダムは、アニメ設定の“ヒーロー体型”と、実機的アレンジの“リアルメカデザイン”の中間を見事に両立しています。
改修をしなくても十分な完成度があり、特に脚部のラインや肩の角度など、どの角度から見ても絵になる仕上がりです。

今回のリアルタイプ風カラーでは、立体感を強調するため黒サフの影を残すグラデーション塗装で陰影を際立たせ仕上がりにしました。

各部のディテールアップポイント

頭部

RGらしく、クリアパーツの表現が素晴らしいです。
ツインアイ裏にはシルバーを仕込んで光の反射を強調。
発光していない状態でも存在感のある仕上がりになりました。

赤パーツは「あずき色+キャラクターフレッシュ」でトーンを上げ、“深みのある赤”を意識しています。リアルタイプらしい落ち着きのある印象に。

胸部・肩部

青部は「ブルーFA15044」をベースに、下地の黒サフをグラデーションで活かすことで、光の当たり方により濃淡が生まれる立体的な表情を作っています。

肩の装甲もブルー寄りに振ることで素材感の一体感を演出。実機メカのような“構造を感じる”塗り分けに仕上げています。

腕・腰・脚部

腕と腰、脚部は濃いグレーをベースに、グリーンをワンポイントで塗装。
単調にならないように、適度にグリーンを入れました。

背面・ランドセル

背面のランドセルは、内部塗装のメカサフのみ。
全体のトーンバランスを崩さず、リアルタイプらしい統一感をキープしています。

武器類の塗装

ビームライフル

ビームライフルもハンドパーツと一体感を出すため、メカサフで塗装。
エッジ部分をブラックでドライブラシ。
これだけで、無塗装では得られない“立体感”と“ミリタリー感”が生まれます。

バズーカー

バズーカーはメカサフと白で塗装。
色を変えることで情報量を増やし、“カッコ良さ”を追求してみました。

シールド

白部は頭部と同じピュアホワイトに、赤部は本体と同じトーンで塗装して統一感を演出。
表面の連邦軍のマークも胸部のイエローと同じカラーで塗装。

ビームサーベル

持ち手部分はピュアホワイトで塗装。
ビーム部はシルバーとクリアレッドで光沢感を演出。
ライティング撮影時に光を拾う美しい仕上がりにしました。

武装状態

全武装を装着すると、全体の重厚感がぐっと増します。
Ver.2.0特有の自然な可動で、どんなポーズでも安定感があります。

ライフル構え、シールド防御、サーベル抜刀——どのポーズも関節の保持がしっかりしており、ポーズが決まります。

ただし、RGはピーキーな仕上がりになっているため、パーツ間のクリアランスなく塗装後に動かすのは少し怖くなります。

リアルタイプカラーの赤と青のトーンが抑えめなため、“派手すぎない格好良さ”を感じられる仕上がりになりました。

ポージング集

撮影時はアクションベースを使用し、各ポーズで光の当たり方を意識して配置。


射撃ポーズ:青部のグラデーションが際立つ構図


サーベル抜刀:下地の黒サフが陰影を引き締め

写真で見ると、実際よりもさらに“重厚感”が出ており、まさに塗装の力で引き上げたリアルタイプ仕上げといえます。

まとめ — 塗装で変わるRGガンダムの世界

RGガンダムVer.2.0

今回の製作では、改修なし・塗装のみで印象を変えることをテーマにしました。
黒サフ下地のグラデーション塗装は、RGガンダム Ver.2.0のディテールと非常に相性が良く、各パネルの立体感が一層際立ちました。

リアルタイプカラーは一見地味ですが、光の角度で変化する奥深い色調が最大の魅力です。
“派手さ”より“実在感”を求める方には、ぜひおすすめしたい配色です。

次回は、同系統の塗装でMk-IIやジム系にも挑戦してみようと思います。
リアルタイプカラーの世界、ぜひ体感してみてください。