航空自衛隊の双発ジェット練習機を指定通りの色で塗装しつつ、各所にグラデーションやウェザリングを施し製作。
ブルーインパルス仕様とは、一味違う完成品をお届けします。
ハセガワ 1/72 川崎 T-4 航空自衛隊
Amazon公式サイト製作ポイント
- 製作期間:3ヶ月(2023年1月〜3月)
- 使用キット:ハセガワ 1/72 川崎 T-4 航空自衛隊
- 塗装技法:パネルシェーディング・ウェザリング
- 製作ポイント:エアブラシを使って、立体的なウェザリングに挑戦
- デカール:破損する古いデカールをタミヤのツヤ出しニスで補強
今回の製作ポイントは、パネルラインに沿ってシャドーを吹くパネルシェーディングとエアブラシを使ったウェザリングです。
はじめて作る飛行機モデルに、動画で学んだ塗装技法を見よう見まねで挑戦してみました!
全体レビュー
丸みを帯びたシルエットが愛らしくもカッコいいT-4。
練習機として位置付けられている本キットは、ブルーインパルス仕様のものに比べると少し華やかさに欠けてしまいますが、
。厄介なところは、バリやヒケ処理、機体の合わせ目消しが多くて大変なこと。
飛行機モデルはガンプラと違ってヤスリがけをなるべくしないほうがいいらしいですが、気になった部分にヤスリがけをしまくった結果モールドが消え、合わせ目も所々に残ってしまいました。
ミスの目立つ仕上がりにはなってしまいましたが、個人的にはコックピット後ろのウェザリング塗装がお気に入りで、完成させることができてホッとしています。
各部詳細ビュー
それでは完成品を各部位ごとにレビューします。
機首
まずは機種とコックピット周りのチェック。
機種の先端に設置されているピトー管(流体の流れの速さを測定する計測器)。
早い段階で取り付けてしまったため、組み立て中や保管、塗装中に色々引っ掛けてしまい、微妙に歪んでしまっています。
また、完成後の不注意で折ってしまったので、接着剤で補強。結果、ピトー管の向きが下に項垂れる形になってしまいました。
とりあえず、早めに取り付ける時は真鍮線に変えたり、後から取り付けたりなど段取りを考えて組み立てたほうがいいと思います。
キャノピーは、外装と同じ色(クレオスのFS36375)をマスキングして塗装。
マスキングを剥がすタイミング早すぎたため、ウェザリングができず、機体と色味が合っていません。
プラモデルは「段取りが大事」ということを改めて勉強し直す機会となりました。
主翼
日の丸のデカールが目立つ主翼。
実はデフォルトで貼る予定のデカールが、劣化により台紙から剥がしたときに割れてしまったので、裏面に貼る予定のデカールを代用しました。
ちなみに「NO STEP」のデカールも説明書では8×2ずつ貼る指定になっていますが、こちらの劣化も激しかったため、ミスをした量と気力の関係で肩翼6枚で仕上げることに。
購入したキットは、「積まずに早く作れ!」ということですね。
デカールのほかに苦労したのが、主翼のウェザリング。
今回のキットは強目にウェザリングを入れており、スミ入れした塗料も拭き取らず、雨垂れによる汚れをイメージして機体の後ろに流れるように筆を動かしています。
そのため、主翼のモールドの周りにもうっすら汚れが滲むようにウェザリング塗装しています。
尾翼
垂直尾翼のマーキングデカールとウェザリングがいい感じの尾翼。
尾翼は塗装やウェザリングをした後に取り付けましたが、それほど邪魔にならないので、「もう少し早い段階で取り付けていてもよかったかも」という感じ。
垂直尾翼に貼り付けたマーキングデカールが、
のが、個人的にはGoodなポイント。マークセッターだけでは不安だったので、ソフターを使ったのが良かったのかも。ジェットエンジン
ヒケの多かったエンジン周り。
エポパテで整形しヤスリで削りまくった結果、モールドがキレイに消失。製作期間が長くなった要因の一つです。
次回以降は、見えないところの加工は少し控えようと思います。
ランディングギア
ウェザリングで汚しすぎたランディングギア。
「これだけ砂汚れがひどいとギアが出ないのでは?」と思ってしまうほど、ベッタリと汚してしまいました。
エナメル溶剤で下手に拭き取ると部分塗装したタイヤの黒色も剥がれてしまうので、不恰好ですがこのままフィニッシュとしました。
まとめ
ハセガワ 1/72 T-4 航空自衛隊の完成品レビューを行いました。
丸みのあるシルエットに航空機らしい機体の本キットは、
でした。工作手順や塗装の仕方などで色々失敗してしまいましたが、誤魔化しながらでも完成させられるので、「飛行機モデルを作ったことがない」という人にもオススメです。
ハセガワ 1/72 川崎 T-4 航空自衛隊
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