
模型の塗装において、シャープなラインや複雑なパターンを作るには、マスキングテープが欠かせません。しかし、適切に使わなければ塗料がはみ出したり、剥がした際に塗装が傷んだりすることも。本記事では、マスキングテープの基本的な使い方から、応用テクニックまで詳しく解説します。
1. マスキングテープの種類と選び方
代表的なマスキングテープの種類
一般的なマスキングテープ(例:タミヤ、3M)
使いやすく、塗装への影響が少ない。
薄くしなやかで、模型用に適している。
曲線用マスキングテープ(例:タミヤの曲線用テープ)
柔軟性があり、曲線や細かい部分のマスキングに最適。
マスキングシート(例:ミネシマのマスキングフィルム)
広範囲のマスキングに向いており、迷彩模様の作成に便利。
液体マスキング(例:ミスターカラーのマスキングゾル)
凹凸のある部分や複雑な形状に適用可能。
選び方のポイント
シャープなラインを作るなら薄手のものを選ぶ。
広範囲を覆うならシートタイプを活用。
曲線や細かいパターンには専用の曲線用テープを使用。
2. 基本的な貼り方と剥がし方
貼り方のポイント
塗装面を清潔にする → ホコリや油分が付着していると密着しにくい。
指で触らないようにする → 粘着力が落ちるため、ピンセットを使用。
しっかり密着させる → 隙間があると塗料が入り込むため、綿棒やヘラで押さえる。
剥がし方のポイント
塗料が完全に乾いてから剥がす。
斜め45度の角度でゆっくり剥がす。
デカールや他の塗装を傷めないように慎重に作業する。
3. 曲線や複雑な模様のマスキングテクニック
曲線のマスキング
曲線用テープを使用する。
短いテープを少しずつ貼ることで、なめらかなラインを作る。
複雑なパターンの作成
マスキングシートをカットして使用する。
型紙を作成し、デザインに沿ってカットすると正確な模様を再現可能。
4. よくあるトラブルとその解決法
トラブル | 原因 | 解決策 |
---|---|---|
塗料がはみ出る | テープの密着不足 | 綿棒やヘラでしっかり押さえる |
塗装が剥がれる | テープの粘着力が強すぎる | 塗装面にクリアコートをかけて保護する |
テープ跡が残る | 長時間貼りっぱなし | 塗装後、速やかに剥がす |
5. 応用例:迷彩塗装やデカールの保護
迷彩塗装のマスキング
マスキングシートや液体マスキングを活用。
カモフラージュパターンを型紙で作成し、マスキングして塗装する。
デカールの保護
デカールを貼った後、クリアコートを吹く前にマスキングで保護。
デカールの端までしっかり密着させ、はがれを防ぐ。
まとめ
マスキングテープを上手に活用すれば、シャープなラインや複雑なパターンを美しく再現できます。基本的な使い方をマスターし、応用テクニックを駆使して、模型の塗装をワンランクアップさせましょう!