【ガンプラ】スジボリを彫る方法！失敗しない簡単4STEP

スジボリの手順

スジボリは、ガンプラ初心者が失敗しやすい工作の一つ。
少しの油断でラインから外れたり、慎重に彫った結果ラインがヨレたりします。

スジボリは、工具を揃えれば失敗しません。

今回は、「3つの工具を使った失敗しないスジボリの彫り方」を紹介します。

記事の後半には、どうしてもスジボリで失敗する人に向けて「スジボリのコツ」も紹介しています。

今回の記事は、模型作りに失敗すると途中で作ることをヤメてしまう僕でも出来る「失敗しないスジボリの彫り方」です。

この記事を読めば、ガンプラの未完成品（失敗作）を減らすことができます。

スジボリをしたことのない初心者の方から失敗続きでトラウマになっている人のヒントになる内容です。ぜひ、記事を読みつつ、手を動かしてみてください。

ノリトモ

2・3回スジボリを彫れば、指先が彫り方をおぼえます。

スジボリとは！？

スジボリとは、専用の道具を使ってプラモデルの表面に溝を作ること、または元々の溝を深く彫り直す作業のことです。

プラモデルは、表面に溝を追加・彫り直すことで、影を表現するスミ入れをすることができます。
スミ入れをしたプラモデルは、情報量が増えて格段にカッコ良くなります。

素組モデラー卒業の第一歩として、スジボリの追加に挑戦してみましょう。

【初心者向け】キレイなスジボリを彫る方法

スジボリを彫る手順

1. ガイドテープを貼る
2. ケガキ針でスジボリのラインを入れる
3. キサゲでスジボリを深くする
4. BMCタガネでスジボリの底面をならす

スジボリはBMCタガネだけを使って彫ることもできます。しかし、スジボリはミスの許されない工作です。今回は初心者が失敗をしにくいスジボリの方法として、3つの工具を使ったスジボリの仕方を解説します。

リカバリにかける時間を減らし、失敗しないスジボリの方法を身につけましょう。

STEP1.ガイドテープを貼る

まずは、スジボリを入れる箇所にガイドテープを貼ります。ガイドテープを貼ることで、キレイなラインのスジボリを彫ることができます。

おすすめのガイドテープは、ニチバンのクリアラインテープ。
粘着性がよく、ノリがパーツに残りません。

商品パッケージに「曲線用」と記載されていますが、直線でも使えます。
平面や曲面ごとにテープを変える必要はありません。

クリアテープはテープの上からパーツ表面のディテールがわかるぐらい透け感の薄い素材で、適度な硬さでスジボリをガイドしてくれます。

STEP2.ケガキ針でスジボリのラインを入れる

ガイドテープを貼ったら、ケガキ針を使用してスジボリのガイドラインを入れます。

ケガキ針でガイドラインを入れる理由は、ケガキ針の先端が針または円錐状になっているため、スジボリのラインがコントロールしやすいからです。

BMCタガネの刃先は四角い形状をしているため、初動での曲線や曲面を彫る作業に向きません。思う方向にラインが引けず、失敗の元になります。

スジボリの彫りはじめは、刃先をコントロールしやすい針状または円錐状の工具がオススメです。

ケガキ針は、力を入れずに１０〜２０回ほどパーツを引っ掻くように彫ります。

STEP3.キサゲでラインを深くする

ケガキ針で10〜20回ほどパーツを彫ったら、キサゲでガイドラインを彫ります。
キサゲを使う理由は、ケガキ針で出来たプラスティックのめくれをキレイに除去するためです。

キサゲを使用するときの注意点は、使用しすぎないことです。
キサゲは両刃のスジボリ工具なので、使用回数が増えるごとにラインが太くなっていきます。

ガンプラのスジボリの太さは、平均0.15ｍｍ程度です。
キサゲで１０回ほどガイドラインを撫でるように彫り進めましょう。

STEP4.BMCタガネでスジボリの底面をならす

最後にスジボリの底面を、先端の四角いBMCタガネでならします。

キサゲでスジボリした溝の底はVの字になっています。

スジボリはパーツとパーツの隙間（溝）です。隙間の溝がVの字になるのはおかしいので、底面が平らになるBMCタガネで最後の仕上げをします。

BMCタガネの代用品

近年、BMCタガネの転売が高騰しています。
BMCタガネが正規の価格で購入できない時は、代用の工具を使用ください。

• ラインスクライバー（ハイキューパーツ）
• スジボリカーバイト（ファンテック）

どちらも掘削力の高い優れたスジボリ工具です。
早く工具を手に入れたい方にオススメです。

スミ入れをする

スジボリを入れたら、仕上げにスミを入れます。
プラモデルはスミを入れることで情報量が増し、引き締まった印象に変わります。

スジボリは、出荷時から入っている彫りの浅いスジボリを彫り直したり、余白の多いーパーツに追加したりします。失敗してもパテで埋めれば大丈夫なので、気になるところにスジボリを追加してみましょう。

スジボリを失敗しないコツ

スジボリが失敗する原因は、力の入れすぎです。

スジボリが上手くいかない人は、早く彫ろうとするあまり指先に自然と力が入っています。
スジボリは力を入れて彫ると、ラインから外れやすくなります。

スジボリに限らず、プラモデルを作る上で力を入れることにメリットはありません。

スジボリを彫るときは、彫れているかどうかわからないくらいの力加減で繰り返し彫りましょう。また、スジボリのデザインを考えることが苦手という人は、別記事のデザインを考えるコツを参考にしてください。

まとめ：スジボリは3つの工具を使って彫る

ガンプラの代表的なディテールアップ術「スジボリ」を失敗しない方法について解説しました。

初心者が失敗しやすいスジボリは、3つの工具を使うことで簡単に彫ることができます。

スジボリに使用する工具

1. ケガキ針
2. キサゲ
3. BMCタガネ

スジボリは工具の持つ特徴を理解し使い分ければ、難しい工作も簡単に出来るようになります。
ぜひ一度、お試しください。