HGUCジム製作|旧キット箱絵を再現するガンプラ⑦(最終回) 〜完成!アスファルトに立つ量産機の勇姿〜

HGUCジム製作|旧キット箱絵を再現するガンプラ⑦(最終回) 〜完成!アスファルトに立つ量産機の勇姿〜

長かったHGUCジム製作記も、今回でいよいよ最終回です。
ついに完成したジムを、前回製作した自作の台座に乗せて撮影しました!

今回の製作は「旧キットの箱絵(パッケージアート)の雰囲気を再現する」という目標を掲げ、グラデーション塗装やウェザリング、そして自身初となる情景用の台座作りに挑戦しました。

作品全体の雰囲気作りを優先したため、キット自体の改造は「脚部を太くする」程度にとどめ、スジボリなどの細かなディテールアップもあえて行っていません。その代わり、右も左もわからない状態から情報を集め、失敗を繰り返しながらなんとかアスファルトの台座を完成させることができました。

それでは、情景ベースに降り立った完成版のジムをご覧ください!

全身のプロポーションと「ずんぐり」感の魅力

まずは、HGUCジム単体での全身プロポーションから。

このHGUCジムは2001年4月発売。実に20年以上も前にリリースされた、HGUCシリーズの中でも古参のキットです。しかし、無改造で組んでも全く違和感のない、非常に素晴らしいスタイルを持った良キットなんですよね。

2機目の製作となる今回は、前作のように首や脚を延長してスタイリッシュにするのではなく、台座とのマッチングを最優先にしました。プロポーション変更は「脚部とアンクルガードを太くする」ことのみ。

その結果、首が少し詰まり気味で脚が太い、量産機特有の「ずんぐりむっくりした鈍重な印象」を持つ、泥臭いジムに仕上がりました。

HGジム

HGジム

HGジム

HGジム

HGUCジム製作|旧キット箱絵を再現するガンプラ②
HGUC ジム製作記の第2回!前回プラ板で2mm幅増ししたスネとアンクルガードを、リューターとヤスリを駆使してマッシブに削り出します。さらに、2001年発売の初…
hodoyoshilife.com

パッケージアートに寄せた、こだわりの退色カラー

全身の装甲は、リアルタイプ風の旧キットを思い起こさせる「少し暗めの紅白」をメインカラーにしています。

戦場で退色したような渋い雰囲気を出したかったので、全体を黒(ネイビー)立ち上げのグラデーション塗装で仕上げました。

ここで一つ工夫したのが赤い装甲の塗装です。濃いネイビーの下地からいきなり赤を綺麗に発色させるのは難しいため、間にひと手間加えています。

ネイビーの上からガイアノーツの「ピュアホワイト」を吹き、さらにその上からクレオスの「キャラクターフレッシュ(2)(肌色)」を塗装しました。直接白の上に赤を塗ると明るくなりすぎてしまうのですが、肌色を挟むことで、暗すぎず明るすぎない、絶妙に落ち着いた赤を発色させる土台ができました。

HGジム

白い装甲部分も、真っ白ではなく「ガンダムホワイト」を使うことでグレー寄りのくすんだトーンにしています。背中のランドセルもアニメのイメージに近づけるため、あえて塗り分けはせずグレー一色に。

HGジム

パーツのエッジにうっすらと暗い影を残しつつ、チッピングで小さな傷を描き込んだことで、狙い通りの重厚感と立体感が出せたのではないかと思っています。

HGジムのシールド

HGUCジム製作|旧キット箱絵を再現するガンプラ④ 〜黒立ち上げ塗装とこだわりのカラーレシピ〜
HGUCジム製作第4回!今回はサフ吹き後の本格的なエアブラシ塗装に突入します。夜の情景と重厚感を出すための「ネイビーブルー下地(黒立ち上げ)」から、キャラクター…
hodoyoshilife.com

苦労の結晶!ドッシリ構えた重厚感のある足元

旧キットのパッケージイラストのような「下から見上げた時の迫力」にこだわるため、今回は脚部をプラ板で幅増ししています。

HGUCジムの脚部はモナカ割りの構造になっているため、パーツの合わせ目に1mmのプラ板を2枚(計2mm)挟み込んで接着しました。
接着剤とパテを駆使して合わせ目を消し、違和感が出ないよう何度もサフを吹いてチェックし、削って修正する……今回の製作で一番時間がかかり、一番苦労した箇所です。

その甲斐あって、通常のジムよりもどっしりと構えた、重厚感が1.2倍増しの頼もしい足元になりました。
ただ、脚を太くした弊害で足首周りのクリアランスがキツくなり、地面との接地が少し浮き気味になってしまったのはご愛嬌ということで(笑)。あまり目立たないので、今回はこれでヨシとしています。

HGジム

足元には、自作したアスファルト台座の汚れとリンクするように、Mr.ウェザリングカラーの「マッド」を使用して泥汚れを追加。地面と機体の統一感を意識しています。

HGジム

古き良き可動域とポージング

古いキットゆえに、最新のガンプラと比べると可動範囲は限られています。しかし、この少しぎこちないくらいのポージングが、アニメ本編の「量産された機械」という印象とリンクして、個人的にはすごく良い感じです。

付属のビーム・スプレーガンも問題なく構えられますし、シールドも腕やランドセルのハードポイントにしっかり差し込めるので保持力は十分。シンプルだからこそ、少しポーズをつけるだけで見応えのある姿を見せてくれます。

HGUCジム

HGUCジム

いざ、情景ベースへのディスプレイ!

そして、苦労して製作した情景ディスプレイへ乗せてみます。

今回は「基地や空港などの広大な敷地に敷かれたアスファルト」をイメージして台座を製作しました。設定としては、基地内を警備・偵察するジムといったところです。

HGUCジム

台座作りは初めての経験だったので、アスファルトのひび割れ(クラッキング)をリアルに表現したり、草や石ころ、砂埃といった小物を細かく配置したりする余裕はありませんでした。
製作途中で想定外の失敗も多々ありましたが、なんとか「完成」というゴールまで漕ぎ着けることができてホッとしています。

キット単体で作って飾っていた時とは違い、台座があるだけで「そこで何をしているのか」という物語風のディスプレイを楽しむことができました。この経験は、今後の模型ライフに大きく活かせそうです。

HGUCジム

HGUCジム

量産機の醍醐味!ジム小隊結成

最後に、前回製作したジム(グリーン系カラー)にRGガンダムVer.2.0のバズーカを持たせて、一緒に並べてみました。
ガンダムの世界観では3機編成が基本の小隊かと思いますが、今回はとりあえず2機でのバディ編成です。

HGUCジム

首や足を延長してスタイリッシュに仕上げた前回のジムと、足元を太くして鈍重なプロポーションに仕上げた今回のジム。

並べてみると、「スタイリッシュなエース機」と「それを後方からドッシリ構えて補佐する歴戦の僚機」といった風合いが出ました。製作時の意図やアプローチは全く異なる2機ですが、量産機ならではの部隊感が溢れていて、これはこれで非常に良いディスプレイになったと自己満足しています。

HGUCジム製作総括

今回は、「台座作り」をメインテーマに据えたHGUCジムの製作でした。

台座に注力するためキット本体はシンプルに作る予定でしたが、いざ始まってみると脚を太くしたり、塗装の手順に凝ってみたりと、予想以上に時間がかかってしまいました。
しかし、その寄り道があったからこそ、途中でモチベーションを落とすことなく最後まで楽しく走り切れたのだと思います。

一方で、初めての台座作りを通して「まだできないこと」「知らない表現方法」がたくさんあることにも気付かされ、自分の引き出しの少なさを痛感する良い機会にもなりました。

ともあれ、これにてHGUCジムの製作は無事完了です!
プロのように完璧な作品ではなくても、試行錯誤しながら自分だけの情景を作り上げるのは、本当に贅沢で楽しい時間でした。

さて、次回は何を作りましょうか。
せっかく情景モデルの面白さに触れたので、その制作の幅を広げるためにも、また何か量産機を作ってみるのもいいかもしれませんね。

それでは、情景ベースに降り立った完成版のジムをご覧ください!