HGガンタンク改造・製作記⑥|本塗装と部分塗装

HGガンタンク改造・製作記⑥|本塗装と部分塗装

HGガンタンク改造・製作記の第6回です。

前回は、捨てサフによる表面処理と、グラデーション塗装に向けた下地塗装まで行いました。

今回はいよいよ、機体に色を入れていく本塗装です。

ホワイトの下地を活かしながら赤・黄色・青などの基本色を塗り分け、車輪や関節部分の塗装、部分塗装まで進めていきます。

さらに、デカール貼りに備えた光沢クリアコートまで行い、完成に向けて一気に仕上げていきます。

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ホワイトで下地をさらに整える

今回のHGガンタンクは、青とグレーをメインカラーに、赤と黄色をアクセントとして配置するカラーリングで塗装します。

そこで、本塗装に入る前にもう一度ホワイトを吹いて、各カラーがきれいに発色するための下地を作ります。

特に赤や黄色は、暗い色の上から直接塗装すると色が沈んでしまいやすいので、明るい下地を作っておくことが重要です。

今回はガイアノーツのピュアホワイトを使用しました。

ただし、グラデーション塗装を意識しているため、パーツ全体を真っ白に塗りつぶすのではなく、パーツの端やモールド周辺など、影になる部分の下地を一部残すように吹いています。

この暗い部分を残した状態で本塗装を行うことで、単色で塗った場合よりも立体感のある仕上がりを狙います。

HGガンタンク

黄色を塗装する

続いて、ガンタンクのアクセントカラーとなる黄色を塗装します。

鮮やかな黄色をそのまま塗ると、どうしても玩具っぽい印象が強くなってしまいます。

今回はリアルな量産機らしさを出したかったので、砂漠で使用される戦車のような、少しくすんだサンドカラーをイメージして塗装することにしました。

使用した塗料は、クレオスのダークイエローサンドイエローです。

まずダークイエローを下地の影を残しながら吹き、その上からサンドイエローを重ねて色味を調整しました。

HGガンタンク

もう少し鮮やかな黄色にすることも考えましたが、塗料を重ねすぎるとせっかく作ったグラデーションが消えてしまいます。

今回は、「少し落ち着いた黄色」という方向性で、この段階で塗装を終了しました。

赤色を塗装する【今回の苦戦ポイント】

続いて、赤色の塗装です。

模型塗装では、赤や黄色は比較的下地の影響を受けやすいカラーです。

今回もホワイトの下地を作っているものの、その下にはネイビーブルーなどの暗い色が残っています。

そのため、赤をそのまま吹いても思ったような鮮やかな赤にならず、少しくすんだ印象になってしまいました。

そこで、まずは暗めの赤としてクレオスのあずき色を塗装。

その上からモンザレッドレッドを重ねながら、発色と色味を調整していきます。

最終的には、

モンザレッド → フレッシュ → モンザレッド → レッド

というように、かなり試行錯誤しながら塗り重ねることになりました。

HGガンタンク

正直なところ、最初にイメージしていた赤とは少し違う仕上がりになりました。

ただ、ここからさらに塗り重ねると塗膜が厚くなり、せっかく追加したスジボリやディテールが埋まってしまう可能性があります。

そのため、今回はここで塗装を終了。

今回の経験から、赤をきれいに発色させるには、最初の下地色と塗料の隠蔽力をもっと意識する必要があると感じました。

次回以降は、ガイアノーツなどの隠蔽力の高い赤系塗料も試してみたいところです。

青色を塗装する

続いて、今回のHGガンタンクのメインカラーとなる青を塗装します。

青は赤や黄色と比べて隠蔽力が高いので、今回はそれほど苦戦しないだろうと思っていました。

ところが、実際に塗ってみると今回もっとも色味の調整に苦労したのが青色でした。

まずホワイトの下地にクレオスのブルーを塗装。

ところが、思っていたよりも下地を隠しきれず、イメージしていた青まで発色しません。

そこで、その上からインディーブルーを重ねてみました。

すると今度は、ホワイトの下地が効いたことで、想像以上に明るい青色になってしまいました。

HGガンタンク

狙っていたのは、もう少し落ち着いた「暗めの青」です。

ここでさらに塗り重ねて色を調整することもできますが、塗膜が厚くなることや、グラデーションの効果が弱くなることを考えて、今回はこの色で進めることにしました。

この後はウェザリングを行う予定なので、汚しやフィルタリングによって全体のトーンが落ち着くことも考慮しています。

本塗装では、狙った色を一発で出すのはなかなか難しいものです。

今回のように「少し明るすぎた」という場合でも、後工程で調整できるケースがあります。あまり神経質になりすぎず、全体の工程を見ながら判断することも大切だと感じました。

車輪を塗装する

続いて、ガンタンクの足回りにある車輪を塗装します。

使用した塗料はクレオスのグレーバイオレットです。

戦車模型は車輪の数が多いため、一つひとつ丁寧に塗装していると意外と時間がかかります。

そこで今回は、車輪についてもグラデーションを意識しながら、できるだけ作業を簡略化して塗装しました。

車輪中央のハブ部分にはジャーマングレーを使用します。

ここは細かくマスキングするのではなく、エアブラシで軽く吹き付ける程度で仕上げました。

HGガンタンク

多少の塗料のはみ出しについては、後のウェザリングで自然に馴染ませることができます。

すべての部分を同じ精度で仕上げようとすると製作時間がどんどん伸びてしまうので、完成後に目立つ部分は丁寧に、ウェザリングで隠せる部分は効率よく作業するようにしています。

関節部分を塗装する

続いて、関節部分を塗装します。

使用したのはクレオスのエクストラダークシーグレーです。

ここも最初はグラデーション塗装を行う予定でした。

ところが、実際に塗装してみると、影色とグレーの色味が近すぎて、思ったほどグラデーションの効果が出ません。

このまま続けてもあまり意味がないと判断し、途中からベタ塗りに変更しました。

HGガンタンク

グレー系のパーツで立体感を出す場合は、単純に暗い色を下地にするだけでなく、影色と本体色の明度差や色相差まで考えておく必要がありそうです。

今回はうまくいきませんでしたが、こうした失敗も実際に塗装してみなければ分からないことです。

模型製作では、毎回すべてが狙い通りにいくわけではありません。

「なぜ思ったようにならなかったのか」を考えて、次の作品に活かす。

これも模型製作の面白さの一つだと思います。

最後に腕部や背面のランドセルなどを塗装して、これですべての本塗装が完了しました。

部分塗装とドライブラシ

本体の基本色を塗り終えたら、続いて細かな部分の塗装を行います。

今回の改造で追加したプラ板パーツやモールドなどを中心に、必要な部分へ部分塗装を施します。

胸部を中心としてタミヤのエナメル塗料の「ダークグレー」を使い、軽くドライブラシをかけてエッジを強調します。

ドライブラシは塗料をかなり落としてからエッジに軽く擦りつけることで、パーツの角に明るい色が乗り、立体感を強調できます。

HGガンタンク

ただし、今回はこの後にウェザリングを行う予定なので、ここではやりすぎない程度に軽く入れています。

光沢クリアでデカールの下地を作る

本塗装と部分塗装が終わったら、次はデカール貼りです。

水転写デカールをきれいに貼るため、まずはパーツ全体に光沢クリアを吹き付けます。

つや消し状態の表面は細かな凹凸があるため、そのままデカールを貼ると、デカールの周囲が白く浮いて見える「シルバリング」が発生することがあります。

そこで、光沢クリアを吹いて表面を滑らかにしておきます。

今回は、次のデカール貼りとウェザリングをスムーズに進めるためにも、この工程をしっかり行いました。

水転写デカールを貼る

光沢クリアが十分に乾燥したら、水転写デカールを貼っていきます。

今回のガンタンクは青をメインとしたカラーリングなので、基本的にホワイト系のコーションマークとして「RB01コーションデカール カラーホワイト」を選びました。

青い装甲に白いデカールを配置することで、機体全体が引き締まり、情報量も一気に増えていきます。

ただし、デカールは貼りすぎると情報過多になってしまいます。

そのため、各パーツの大きさやスジボリの位置を見ながら、「ここにマーキングがあると自然に見えるか?」を考えながら配置していきました。

HGガンタンク

今回のガンタンクはディテールアップでスジボリやプラ板をかなり追加しているので、デカールを貼ることでようやく各ディテールが一つにつながってきたように感じます。

本塗装とデカール貼りが完了

これで、ホワイトの下地塗装から基本色の本塗装、部分塗装、光沢クリア、そしてデカール貼りまでの工程が完了しました。

ここまで色が入ると、改造を始めた頃のHGガンタンクとはかなり印象が変わってきました。

特に今回は、赤や黄色だけでなく、メインカラーの青でも色味の調整に苦戦しました。

一方で、下地の色によって最終的な発色が大きく変わることや、塗り重ねる回数によってグラデーションやディテールの見え方が変わることなど、改めて塗装の奥深さを感じる製作になりました。

まとめ

今回は、HGガンタンクの本塗装から部分塗装、デカール貼りまでを進めました。

特に苦戦したのは赤と青の発色です。

赤は下地の影響を受けて思ったように発色せず、青は逆にホワイトの下地が効きすぎて想定より明るくなるなど、実際に塗ってみなければ分からないことが多くありました。

それでも、後のウェザリングで調整できる部分は割り切って先へ進めることで、ようやく完成が見えてきました。

次回はいよいよ最終工程です。

ウェザリング塗装で機体に汚れや使用感を加え、これまで追加してきたディテールを仕上げていきます。

果たして、改造を重ねたHGガンタンクがどのような完成形になるのか。

次回、ついに完成です!