模型作りの楽しみの一つが「塗装」です。
自分の手で塗装することで、キットがぐっと生き生きとしてきます。
ただ、初心者にとって塗料の選び方や使い方は少しハードルが高いと感じるかもしれません。
この記事では、塗装初心者向けにアクリル、エナメル、ラッカー塗料の違いや、それぞれの基本的な使い方を分かりやすく解説します!
1. 塗料の種類と特徴
塗料にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴や適した用途があります。初心者でも扱いやすい順番でご紹介します。
1-1. アクリル塗料
アクリル塗料は水性が主流で、扱いやすいのが特徴です。乾燥が速く、匂いも少ないため、初心者には最適な塗料です。
- メリット:初心者向け、取り扱いが簡単
- デメリット:塗膜がやや弱く、強い摩擦には不向き
- おすすめメーカー:タミヤ、クレオス
1-2. エナメル塗料
エナメル塗料は溶剤系で、拭き取りが簡単なためスミ入れや部分塗装に向いています。乾燥に時間がかかりますが、その分作業時間を調整しやすいのもポイントです。
- メリット:スミ入れに最適。失敗しても拭き取れる
- デメリット:乾燥が遅く、塗膜が柔らかい
- おすすめメーカー:タミヤ
1-3. ラッカー塗料
ラッカー塗料は溶剤系で、乾燥後の塗膜が非常に強いのが特徴です。匂いが強いですが、美しい仕上がりと耐久性の高さで多くのモデラーに支持されています。
- メリット:仕上がりが美しく、耐久性が高い
- デメリット:匂いが強く、作業環境に注意が必要
- おすすめメーカー:クレオス、ガイアノーツ
2. 塗装方法の基本
塗料を選んだら、次は塗装の方法です。代表的な2つの塗装方法を解説します。
2-1. 筆塗り
筆塗りは道具が少なくても始められる手軽な方法です。
用意するもの:塗料、筆、パレット、薄め液
手順
- 塗料を薄める(ミルク状が目安)
- 筆に適量の塗料を取り、薄く均一に塗る
- 複数回に分けて重ね塗りをすることで、ムラを防ぎます
コツ
- 筆跡を残さないために薄く塗る
- 塗料を乾燥させる時間を守る
2-2. スプレー塗装
スプレー塗装は広い面を均一に塗るのに向いています。
用意するもの:スプレー塗料、マスク、手袋、塗装ブース
手順
- 部品を固定する
- スプレー缶をよく振る
- 距離を20~30cm保ち、軽く吹き付ける
- 薄く塗り重ねる
コツ
- 一気に厚塗りしない
- 風通しの良い場所で作業する
3. 塗装時の注意点
- 換気:溶剤系塗料を使う場合は、必ず換気を行いましょう。塗装ブースの使用がおすすめです。
- 工具の手入れ:使用後の筆やパレットは薄め液で洗浄し、塗料が固まらないようにしましょう。
- 塗料の保管:直射日光を避け、蓋をしっかり閉めて保管しましょう。
4. 初心者におすすめの塗料とツール
- 塗料:タミヤのアクリル塗料(扱いやすく発色が良い)
- 工具:初心者用の筆セットやニッパー、塗装用クリップ
- 補助アイテム:塗料皿、塗装ベース、クリア塗料で仕上げるためのトップコート
5. まとめ
塗料選びと基本的な使い方をマスターするだけで、模型の仕上がりが大きく変わります。
初めは失敗するかもしれませんが、それも含めて楽しむのが模型作りの醍醐味です。
自分のペースで挑戦して、塗装の楽しさを体験してみてください!