この記事で解決できるお悩み
- 単色に塗装するのに飽きた
- グラデーション塗装のやり方を知りたい
- グラデーション塗装で失敗しない方法は?
エアブラシでプラモデルを塗装しはじめると、単色に塗るだけでなく、色の濃淡や明暗、色相が段階的に変わるような塗装法も試したくなりますよね。
グラデーション塗装は、ボカシや色の塗り重ね具合で変化をつける塗装法です。
一見すると難しく感じるグラデーション塗装も、手順を覚えれば意外と簡単に実践することができます
この記事では、一度は試してみたいモデラーに人気のグラデーション塗装のやり方について解説します。
この記事を読めば、単色塗装では得られないグラデーション塗装ならではの視覚効果をプラモデルに加えられるようになります。
初心者にオススメのエアブラシセット
Mr.リニアコンプレッサー L7 レギュレーター/プラチナセット塗装の前段階として行う下地処理。パーツのヤスリ傷をならし、異なる素材を整える表面処理。これらをまとめて処理してくれるのがサーフェイサーの下地剤。サーフェイサーを吹く=サフ吹きは、塗装することを前提とした下地処理の最終段階。塗装の基礎として、サーフェイサーの基本を解説。
グラデーション塗装とは?
影となる下地に濃い色の塗料を使い、その影を塗りつぶさないように淡い色で境界線にボカシを入れる塗装法です。
プラモデルのエッジや奥まった部分の色を暗くすることで、メリハリが強調され、シャープな形のパーツに緊張感を生み出します。
これら
もあり、モデラーに人気の塗装テクニックになっています。グラデーション塗装のやり方
情報量が一気に増えるグラデーション塗装。
いくつかあるグラデーション塗装の中でも最もポピュラーな技法の一つ「MAX塗り(黒立ち上げ)」のやり方を解説します。
グラデーション塗装の工程
- パーツ全体を黒く塗る
- 各面の中央部にホワイトを吹く
- 面の中央から周囲へ、塗りを広げる
- エッジや奥まった部分、スジボリに塗料をかけない
- エッジも含めて全体に軽く吹く
STEP1.パーツ全体を黒く塗る
最初に、影を演出するための下地を作ります。
使うのは、ガイアノーツのエヴォブラック。
黒(ブラック)を使ったサーフェイサーで、塗料の食いつきをよくしながら下地も同時に終わらせます。
エヴォブラックを3〜4回塗り重ねて、パーツの下地を黒で覆い隠します。
STEP.2各面の中央部に白(ホワイト)を吹く
パーツを黒く塗りつぶしたら、下地用の白を面の中央に吹きかけます。
グラデーション塗装の基本は、エッジに塗料がかからないように面の中央を細吹きすることです。
まずは、エアブラシの先を円運動させながら白で塗り重ねていきます。
STEP.3面の中央から周囲へ、塗りを広げる
面の中央が白くなり出したら、少しずつ円を外側に広げていきます。
失敗しそうになったら、とにかくエアブラシの先を中央に戻すこと。
中央がいくら白くなっても大丈夫。
エッジに塗料がかからないように慎重に塗り重ねます。
STEP4.エッジや奥まった部分、スジボリに塗料をかけない
塗料を吹きかけにくい箇所は、塗らなくても大丈夫です。
最後にうっすらと塗料を全体に吹きかけるので、塗りつぶしてしまいそうなところは避けて、塗れるところだけに塗料を吹きかけます。
エッジも含めて全体に軽く吹く
最後に、全体に軽く塗料を吹きかけます。
こうすることで、影になっているエッジの部分にも薄く色が乗り、より自然なグラデーションに仕上がります。
ホワイトを塗り終えたら、その上からまたホワイトを塗り重ねます。
何度も白を塗り重ねることで、エッジに残した影に絶妙なグラデーションが生まれ、立体感と緊張感がでます。
グラデーション塗装に必要なのは、時間と根気です。
指先に神経を集中させながら、適度に休憩を挟み、理想的なグラデーションを生み出しましょう。
初心者にオススメのエアブラシセット
Mr.リニアコンプレッサー L7 レギュレーター/プラチナセット塗装の前段階として行う下地処理。パーツのヤスリ傷をならし、異なる素材を整える表面処理。これらをまとめて処理してくれるのがサーフェイサーの下地剤。サーフェイサーを吹く=サフ吹きは、塗装することを前提とした下地処理の最終段階。塗装の基礎として、サーフェイサーの基本を解説。
グラデーション塗装のコツ
缶スプレーではグラデーション塗装ができません。
塗料の濃度とエア圧のコントロールができないからです。
グラデーション塗装のコツ
- 塗料の濃度を通常の6〜7倍薄める
- 通常のエア圧の約半分0.03〜0.05MPaで吹き付ける
- パーツとハンドピースの距離をなるべく近づける
通常より薄い塗料は多分に水分を含んでいるため、パーツから距離を離し、高いエア圧で蒸発させながら吹き付けないと垂れるか、パーツのエッジに塗料が溜まってしまいます。
グラデーション塗装は本来のエアブラシの使い方と真逆の理論を実践しなければいけないため、噴出量の誤りからミルククラウンができることがあります。
グラデーション塗装で失敗しない方法
- エアブラシ後部のつまみを絞り、噴出量を調整する
- 吹きすぎの際は、プッシュボタンを戻す(エアだけを出す)
失敗を防止する設定とミスを回避する方法を覚えておきましょう。
ブラウン立ち上げ(赤・黄色パーツ)
黒立ち上げのMAX塗りをすると、重厚感のある暗い雰囲気のキットに仕上がります。
特に赤や黄色といった隠蔽力の低い塗料で黒立ち上げにすると、暗く沈んだ雰囲気になります。
重厚感を和らげるには、赤と黄色より明るい色を下地(影)に使います。
オレンジやブラウンといった柔らかい色の下地を影に使うことで、塗り重ねた塗料が下に沈んだ際も黒より明るい印象のあるキットに仕上げることができます。
また、下地に明るい色を使い、エッジに影を入れるシャドー吹きといった技法もあります。
自分のやりやすい方法を見つけて、いろいろ試してみましょう。
代表的なグラデーション塗装の技法
- MAX塗り
- シャドー吹き
- ハイライト
- パネルシェーディング
MAX塗り
濃い色から淡い色を塗り重ねる代表的なグラデーション塗装の技法。
シャドー吹き
本体カラーを明るく塗装し、色を濃くしたい影の部分に濃い色を重ねる塗装技法。
ハイライト
光の当たるエッジを明るくシャドー吹きするグラデーション塗装。
パーツのモールドを強調することで、立体感を生み出します。
パネルシェーディング
パネルごとに色調を変えるグラデーション塗装。
マスキングテープの縁に沿って影をつけ、汚れが流れている雰囲気や影の濃淡を強くすることで段差を表現することができます。
まとめ
モデラーに人気の塗装テクニックの一つ「グラデーション塗装」について解説しました。
グラデーション塗装に必要なものは、時間と根気です。
グラデーション塗装で失敗しないコツ
- 塗料は通常の6〜7倍薄める
- エア圧を低く(0.03〜0.05MPa)する
- 近い距離で塗料を吹く
これらを意識することで、誰にでも簡単にグラデーション塗装ができるようになります。
グラデーション塗装で情報量を増やし、単色塗りでは出せない風合いのプラモデルを作れるようになりましょう。
初心者にオススメのエアブラシセット
Mr.リニアコンプレッサー L7 レギュレーター/プラチナセット塗装の前段階として行う下地処理。パーツのヤスリ傷をならし、異なる素材を整える表面処理。これらをまとめて処理してくれるのがサーフェイサーの下地剤。サーフェイサーを吹く=サフ吹きは、塗装することを前提とした下地処理の最終段階。塗装の基礎として、サーフェイサーの基本を解説。