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執筆者情報

YoshinoriYoshinori

本記事を書いている僕は、模型歴30年(実働5年ほど)の出戻りモデラーです。プロでもない素人モデラーが雑誌やネットの情報をもとに体験して得た知見をブログで紹介しています。

スジボリは、外装パネルの合わせ目を模したライン(パネルライン)です。

直線を組み合わせたクランクラインや円形の丸モールドなど、スジボリのデザインは多種多様。自由自在に組み合わせて、よりリアルな表現を可能にします。

しかし、いきなりパーツにスジボリを追加しようとしても

  • デザインが思いつかない
  • 頭が真っ白になる

など、作業の手が止まりサボりがちに...

スジボリは、お手軽なディテールアップ法です。
やらないのはもったいない。

そこで僕が実践しているスジボリのデザインを考える上でのコツを紹介します。スジボリを追加する際のコツさえ掴めれば、考えながら手を動かせるようになります。

プラモデルを前に頭が真っ白にならないように、スジボリの苦手意識を克服しましょう。

スジボリのデザインを考えるコツ

スジボリ工具

スジボリのデザインイメージを膨らませるコツを3つ紹介します。

スジボリのデザインを考えるコツ

  1. 機能を考える
  2. 基準線を探す
  3. ラインを繋げる

手順をおさえて考え方のコツを知れば、自然な仕上がりのスジボリを追加することができるようになります。

スジボリの機能を考える

あなたがスジボリのデザインを思いつかないのは、スジボリのパネルラインとしての機能を考えていないからです。

冒頭にも述べたように、スジボリは外装パーツの境界線(パネルライン)です。

自動車であれば、ボンネットや扉。モビルスーツなどのロボットであれば、メンテナンス用のハッチや組み合わせた外装パーツの合わせ目がパネルラインです。

パネルラインが発生するポイント

  • 装甲が開閉する所
  • 装甲が分割されている所

スジボリは、キットに再現されていないパネルラインを追加する作業です。
デザイン性だけを考えてスジボリを追加することはできません。

スジボリを意味のあるラインとして捉えることで、自然とデザインが思いつけるようになります。

スジボリを考えるのが苦手という人は、デザインからアプローチするのではなく機能面からスジボリのデザインを考えるようにしてください。

基準線を探す

基準線とは、スジボリを入れる際のきっかけ(目安)となるラインです。

スジボリの目安になるライン

  • デフォルトのディテール(段差やパネルライン)
  • パーツのアウトライン

キットに最初から入っているディテールは、バランスの取れている所に入っています。
それらの近辺にラインを入れると自然な仕上がりのスジボリになります。

ラインを繋げる

スジボリ

ラインを繋ぎ合わせると、パネルラインにメカニカルな印象を持たせることができます。

スジボリのデザインパターン

  • 長いラインをクランクラインで繋げる
  • 扉やハッチの開閉口をパネルラインで繋げる

ラインを繋げるときのコツは、直角にラインを繋げないことです。

大事なことなので何度も言いますが、スジボリはパネルライン(装甲の合わせ目)です。

そのため直角のラインを苦手、もしくは工夫が必要になります。

パネルラインを繋げるコツ

  • クランクラインは120度ほど開く
  • 扉やハッチなどの開閉口は、リベットや太さの違うスジボリを追加する

パネルラインを繋げるときは、直線に角度をつけたり、ディテールを追加したりすると自然な仕上がりになります。

スジボリを彫ることが苦手という人には、こちらの記事で簡単にスジボリを追加する方法を紹介しています。

あわせて読みたい

スジボリを追加するときのコツ

繰り返しになる部分もありますが、スジボリを追加するコツを3つにまとめました。

  • デザイン資料を集める
  • デザインの基本は集中と拡散
  • ラインは垂直・水平に引く

デザイン資料を集める

どうしてもスジボリのイメージができないという人は、他のモデラーの作品や参考資料でイメージを膨らませてください。

オススメの参考資料は、「機動戦士ガンダム  バトルオペレーション2」です。
バトオペ2の機体には、アニメにはないディテールや複雑なパネルラインがデザインとして追加されています。ディテールアップの参考にしているモデラーも多いはず。

スジボリのイメージが湧かない人は、ぜひ参考にしてみてください。

デザインの基本は集中と拡散

スジボリの集中と拡散

スジボリをキット全体に追加すると、ごちゃごちゃした印象になります。そのため、スジボリは1箇所に集中、そしてキット全体にほどよく拡散して追加する必要があります。

スジボリを集中させるポイント

  • デフォルトのディテール
  • パーツのアウトライン

スジボリは、デフォルトのディテール付近に追加すると効果的です。

ラインは垂直・水平に引く

スジボリのパネルラインは、パーツのアウトラインに対して、垂直・水平に引くのが基本です。
アウトラインに対して斜めにスジボリを入れると、機能的な矛盾が生じパネルラインが不自然になります

スジボリはパネルラインの騎乗を考慮して、パネルラインに対して垂直・水平に引くようにしましょう。

まとめ

スジボリは、デザインではなく機能を考えると、追加するスジボリをイメージしやすくなります。
機能を理解するための参考資料を探し、イメージを膨らませましょう。

スジボリのデザインを考えるコツ

  1. 機能を考える
  2. 基準線を探す
  3. ラインを繋げる

イメージが膨らんだら、デフォルトのパネルラインやアウトラインの近辺に基準線を垂直・水平に入れます。
ハードルが高いと感じるスジボリは、1本ラインが引ければ、2本3本と調子よくラインを追加できます。

基準線を軸にパネルラインをクランクなど組み合わせると、プラモデルの完成度が高まります。

まずは、きっかけとなる最初の一本が引けるように、今回の記事を参考にしてみてください。