デカール

この記事で解決できるお悩み

  1. デカールがうまく貼れない
  2. どこにデカールを貼ったらいいのかわからない
  3. デカール貼りに失敗する(破れ・シルバリング)

模型の仕上げで重要な位置を占めるデカールによるマーキング。

一般的に小さく薄いデカールは破れやすく、なかなか思い通りの位置に貼れませんよね。また、上手く貼れたと思っても、乾いた後のデカールを見るとシルバリングしているなんてことも!

今回の記事では、デカール貼りの手順から破けたり、シルバリングしたりした時の対処法について解説します。

この記事を読めば、苦手なデカールも難なく貼れるようになります。

オススメのコーションデカール

ハイキューパーツ 1/144 RB03 コーションデカール

デカールとは?

各種デカール

デカールは印刷工程を終えて印字を転写する状態になったシートのことで、プラモデルでは手書きの難しいロゴやカラーリング、細かな注意書きまで様々なデザインが用意されています。

デカールには水転写デカールをはじめ、ドライデカール、マーキングシール、ホイルシールなど様々な種類があります。

プラモデル界隈でいうデカールは水転写デカールを指していわれることが多く、シート自体が薄く段差の目立ちにくいのが特徴です。

デカールの上手な貼り方

デカールを貼る手順は5つです。

デカールを貼る手順

  1. デカールをカット
  2. 水に括らせるデカールを放置デカールを貼る余分な水分を抜く

STEP1.デカールをカット

デカールをカット

貼りたいデカールをシートから切り抜きます。

カットする時は、余白が少なくなるように文字やマークのギリギリをカット
デカールには透明な余白があり、余白の大きいデカールを貼ると段差が目立ち不恰好な仕上がりになります。

STEP2.水に括らせる

デカールを水に括らせる

余白をキレイにカットしたら、デカールを水につけます。

濡れタオルに浸すなど大丈夫ですが、水につけっぱなしにするのはやめましょう。

長時間水につけると、デカールの糊が溶けてしまいます。デカールを濡らして、台紙に水が染み渡ったら、すぐにデカールを引き上げましょう

STEP3.デカールを放置

デカールを放置

水転写デカールは水をつけると糊が溶け、台紙から剥がれやすくなります。
ピンセットの先でデカールの表面をなぞり、デカールが動いたら準備完了

デカールの貼り付け作業に移行します。

STEP4.デカールを貼る

デカールを貼る

デカールを台紙ごとピンセットでつまみ、貼りたい場所にセット。
台紙を引き抜き、デカールの位置を調整します。

STEP5.余分な水を抜く

余分な水を抜く

余った水分を綿棒を使って取り除きます。

デカールの位置がズレないように綿棒で押さえながら、下から上に綿棒を転がし、デカールの下に余った水分を取り除きます

綿棒を数回転がすと余分な水分がなくなり、デカールがパーツにピッタリ貼りつきます。

1日放置してデカールの表面と糊が乾けば貼り付け完了です。

デカール貼りのトラブル解決法

慎重に貼っても失敗することのあるデカール貼り。
ここでは4つのトラブル解決法を解説します。

貼る場所を間違えた時の対処法

デカールの貼り位置を間違えたり、ズレたりした時は一度剥がして貼り直す必要があります。

デカールを剥がす方法

  1. ぬるま湯につけて、デカール糊を溶かす
  2. 平筆と水を使ってデカールを剥がす

デカール糊は乾燥しても水やぬるま湯につけると、再び溶かすことができます。
デカールを何度も貼り直すと糊の接着力が弱くなるので、マークセッターを使って補強をしてください。

シルバリングした時の対処法

塗装による表面の凹凸などで、デカールに微小な空気が入り込むことで起こる白化現象をシルバリングと呼びます。デカール貼りで最も起こりやすい失敗の一つです。

シルバリングを起こした時の対処法

  1. デカールを貼り直す
  2. マークソフターを流し込む

シルバリングした時の最も簡単な方法は、一度剥がしてデカールを貼り直すことです。

貼り直す手間をかけたくない時は、マークソフターを使い密着不足を解消し、白化現象を抑えます

マークソフターを使ったシルバリングの対処法は簡単。
針やデザインの先端を使いデカールに小さな穴を開け、デカールにマークソフターを塗るだけ

柔らかくなったデカールがパーツの凹凸になじみシルバリングを解消することができます。

破れた時の対処法

薄さが特徴のデカールは、破れやすいというデメリットがあります。

破れたデカールは破損箇所をデザインナイフなどで丁寧に取り除き、デカールと同じ色の塗料を筆でリタッチでわからなくするなどして対処しましょう。

気泡が入り込んだ時の対処法

デカールを貼り終えた後に、気泡が入り込んでいることに気づくことがあります。

デカールに入り込んだ気泡は穴を開けるだけでは、破れた箇所の接着が弱くなり、剥がれたりシルバリングを起こしたりします。

他のトラブルを起こさないように気泡を消すには、気泡のできている部分にマークセッターを塗り、それから気泡に穴を開けてマークセッターを気泡内部に入れます。

気泡内に残った余分なマークセッターを綿棒を取り除きつつ、デカールを押さえつければ完了です。マークセッターを気泡内に入れれば、大抵の気泡の跡は目立たなくなります

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よくある質問

デカールを貼り始めてから感じたデカールに対する疑問と回答をまとめました。

マークセッターとマークソフターの違いって?

マークセッターとマークソフター

マークセッターとソフターは、クレオスから発売されているデカール用の接着剤です。

接着剤と柔軟剤を配合したマークセッターに対し、マークソフターは柔軟剤のみ。

マークセッターは接着剤、マークソフターは柔軟剤と思っている人もいますが、マークセッターにも柔軟剤は入っています

そのため曲面にマークセッターを使ってもシルバリングを起こさずデカールを貼ることができます。ただし、凹凸のあるパーツはマークソフターを使いデカールを柔らかくする必要があります

使い所を見極めて使用するようにしましょう。

どこにデカールを貼ればいいの?

デカールには、マーキング用とコーション用のデカールがあります。

マーキングデカールは数字やパイロットのマーキング、ラインなど比較的大きなものが多く、コーションデカールは細かな注意書きを描いた小さなデカールです。

以上のような特徴のあるデカールは、数字やパイロットのマーキングは片側だけ、ラインはディテールに沿うように貼る。小さなコーションデカールは左右対称に貼るなどルールに沿って貼るのがコツです。

どれくらい貼ればいいの?

思わず貼りすぎてしまうデカール。
デカールを貼りすぎるとキットのデザインを損なってしまいます

デカールの量は少し物足りないぐらいで止めるのがコツです。

シルバリングを回避する方法は?

シルバリングは塗装表面のざらつきが原因で起こることが多い。
塗装面を平滑にならせば、シルバリングは起こりません

塗装面を簡単に平滑にするには、光沢クリアを使います。

光沢クリアを2〜3回吹きつければ、塗装面を平滑にすることができるのでシルバリングは起きにくくなります

また、デカールを貼った後に再度光沢クリアを吹き水溶きをすれば、デカールの段差をなくすことができます。

まとめ

プラモデルの仕上げるをよくするデカール貼りについて解説をしました。

デカールは薄く貼り付けにくいシートですが、失敗してもやり直しのできる作業です。

塗装と同じく効果は絶大なので、プラモデルを塗装する人もしない人にもオススメのディテールアップ方です。

ぜひ一度お試しください。

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