HGUCジム製作|旧キット箱絵を再現するガンプラ⑥ 〜100均素材で作る!リアルなアスファルト台座編〜

HGUCジム製作|旧キット箱絵を再現するガンプラ⑥ 〜100均素材で作る!リアルなアスファルト台座編〜

HGUCジム製作の第6回は、前回完成したジムを立たせるための「台座(ジオラマベース)作り」に挑戦します。

これまでキット単体を作ることはあっても、情景用の台座を作ったことはありませんでした。しかし、今回はただ上手に作るだけでなく、旧キットの箱絵のような「ストーリー感のある作品」に仕上げるため、新たな試みに踏み出します。

とはいえ初めての挑戦。失敗した時の精神的・お財布的なダメージを最小限に抑えるべく、今回は「なるべく100均素材を活用する」という方向で進めていきます。

ジオラマの知識が全くない状態でのスタートなので、果たして形になるのか謎ですが……不安と期待が入り混じるなか、作業に取り掛かっていきます!

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今回使用した素材と塗料の紹介

初めての台座作りなので、まずは素材の確認からです。 作業途中で「あれが足りない!」となるとモチベーションが下がってしまうので、必要そうなものをあらかじめピックアップしておきました。

ベース素材: ポリスチレンフォーム(セリア)

まずは、台座の土台となる素材です。
「ジオラマの土台って何で作るの?」というレベルだったので、ブログやYouTubeで先人たちの知恵を拝借。どうやら「ポリスチレンフォーム(発泡スチロールよりも粒子が細かく、加工しやすい断熱素材)」を使うのが定番らしいと判明しました。

100均素材で作るジオラマ動画を参考に、早速セリアへ走って購入。

ジオラマ-アスファルト路面

後日、家電量販店の模型コーナーでタミヤ製のスチレンボードも見かけました。触ってみるとタミヤ製の方が少し硬くてしっかりしている印象でしたが、今回は「失敗しても惜しくない」セリアの素材をメインに使っていきます。

各種塗料とウェザリング素材

地面の表現についても調べたところ、タミヤから「情景テクスチャーペイント」という便利なアイテムが出ているとのこと。100均の材料で代用する手もありましたが、塗料系は模型メーカーの専用品を使ったほうが確実だろうと判断し、「路面ダークグレイ」を購入しました。

アスファルトの白線や汚れの表現には、手持ちの塗料をフル活用していきます。

【素材・塗料一覧】

土台の切り出しと、リアルなアスファルトの質感作り

材料が揃ったところで、いよいよ製作開始です。

まずはポリスチレンフォームを半分にカットします。
定規を当てて、鉛筆で真っ直ぐ下書きの線を引こうとしたのですが……ここで想定外の事態が。ポリスチレンフォームが思いのほか柔らかく、線を引くつもりが表面を深くえぐって(彫り込んで)しまいました。

仕方がないので、その鉛筆で彫ってしまった溝をガイドラインにして、カッターナイフでカットしました。

切り出したフォームの表面に、情景テクスチャーペイントを塗布していきます。
タミヤのクラフトヘラを使って満遍なく伸ばしていくのですが、後で軽くヤスリ掛けをする予定なので、表面を完全に平滑にする必要はありません。塗り残しがないことだけを意識します。

ジオラマ-アスファルト路面

ここで気付いたのですが、切り出したベースの面積に対して手持ちのヘラが短すぎました。中央部分を塗ろうとすると、端の塗料に指がついてしまうため、ヘラの持ち方を工夫しながらの作業に。
もう少し大きなジオラマを作る時は、柄の長いヘラやペイント用のスパチュラを用意した方が良さそうです。

一通り塗り終えたら、1〜2日ほどしっかりと乾燥させます。

……乾燥した台座を改めて見て、ふと思いました。
「ちょっとデカすぎないか?」

今回は1/144スケールのジムを乗せる台座です。ジムの全高が18m。現在の台座の幅だと、ジムが横になってもすっぽり収まって余るサイズなので、スケール換算で「幅20m以上のアスファルト」ということになります。

日本の一般的な住宅街の道路が幅4〜6m、センターラインのある道路でも合計6m以上が標準らしいので、いくらなんでも広すぎます。

ということで、せっかく塗装した道路ですが、思い切ってさらに半分にカットしました。 これでもまだ広い気がしますが、今回はこれでヨシとします。本来なら道路を狭くして脇道などの要素を作るべきなのでしょうが、初めての台座作りは「まずは完成させること」が最優先。「これは海外の広大な軍事基地や空港の滑走路なんだ!」と自分に言い聞かせ、アスファルト一本勝負で進めます。

地面に「斜め」のライン

アスファルトの塗装が終わったら、のっぺりした表面に少し表情(情報量)を足していきます。

まずは、アスファルトの「繋ぎ目」を入れます。
四角い台座に対して平行・垂直に十字を入れると単調になってしまうため、あえて斜めに繋ぎ目を入れて、空間に動きを出します。

繋ぎ目は、普段スジボリに使っているケガキ針を使用。
ただし、鉛筆でも凹んでしまうほど柔らかい素材なので、針を垂直に立てて彫るのはNGです。細心の注意を払い、ケガキ針を横に寝かせて「アスファルトの表面にだけ線の跡をつける」ような感覚で引いていきます。

ジオラマ-アスファルト路面

次に、凸凹した表面を800番のヤスリで撫でるように軽くヤスリがけします。 プラモデルの表面処理のように面を平らにするのではなく、「少し傷が残る」程度がベスト。ヤスリがけで塗料の表面が白っぽく退色したような質感を出したり、あえて240番の粗いヤスリでアスファルトの荒れを表現したりしました。

ジオラマ-アスファルト路面

アスファルトにディテールを追加したら、次は白線の塗装です。
白線以外の部分をマスキングし、エアブラシでガイアノーツのピュアホワイトを吹き付けます。

マスキングを剥がしてみると、スケール的に白線の幅が少し広すぎた気もしますが……変に修正しようとして被害が拡大するのを避けるため、ここはあえてスルー。

ジオラマ-アスファルト路面

「だからこれは、空港の滑走路なんだってば!」と再度自分を納得させます。スケール感へのこだわりは、ジオラマ作りに慣れてきた今後の課題にします。

汚れが溜まる場所を意識したウェザリング

白線を引き終えたら、次はウェザリング(汚し塗装)です。

まずはあまり深く考えず、ミスターウェザリングカラーの「グランドブラウン」でアスファルト全体をウォッシングし、色味のトーンを落ち着かせます。

ウォッシングが乾いたら、さらに汚れを追加します。
ジム本体の製作ではエナメル塗料での筆塗りウェザリングに苦戦したので、台座は初めから「タミヤ ウェザリングマスター」の力を借りることにしました。

アスファルトの上には土埃や泥など色々な汚れがあるはずなので、Aセット(サンド・ライトサンド・マッド)の全色を駆使します。
ジムの足回りに「マッド」を多用したため、台座もそれに合わせてマッドを中心にこすりつけて一体感を出します。特に、先ほどケガキ針で入れた「繋ぎ目の溝」には砂埃が溜まりやすいと想像し、その周辺を重点的に汚していきました。

ジオラマ-アスファルト路面

プラ板挫折からのリカバリー!偶然の「地層」表現

台座の仕上げとして、周囲をプラ板で囲って「箱」に入れれば完成……と考えていたのですが、ここで最大の壁にぶつかりました。箱作りが思いのほか難しく、あえなく断念。

原因は、ポリスチレンフォームのカット面が完全に垂直になっておらず、プラ板を貼ると隙間ができてしまったこと。また、フォームのサイズにぴったり合わせてプラ板を真っ直ぐ切り出す技術が、今の自分にはありませんでした。

「ジオラマビルダーの人たちは、先に木枠などを用意しているのか?」など疑問は尽きませんが、とりあえずプラ板で囲うのは今のスキルでは難しいと悟り、別のアイデアで乗り切ることにします。

とはいえ、このままではサイドからポリスチレンフォームの水色が見えてしまってカッコ悪いです。
最初はサイドも全てアスファルト色で塗りつぶそうかと思いましたが、それだと「分厚すぎるアスファルトの塊」になってしまい面白くありません。

そこで、「地面(土)の上に、アスファルトが敷かれている状態(地層)」を表現することにしました。

側面にカッターナイフで薄く横線を入れ、アスファルトと土の境界線を作ります。
線から上のアスファルト部分をマスキングし、下半分を「Mr.マホガニーサーフェイサー(戦車模型などの下地によく使われる焦げ茶色のサフ)」で塗装して、土に見立てました。

ジオラマ-アスファルト路面

結果的に、単なる箱で囲うよりも「切り取られた地面」という情景の雰囲気がグッと高まりました!

つや消しクリアーで仕上げて、台座完成!

最後に、全体をつや消しクリアーでコーティングして完成です。

ジオラマ-アスファルト路面

ウェザリングマスターの粉末がエアブラシの風圧で吹き飛んでしまわないよう、少し距離を離して慎重にフワッと吹き付けます。

高低差を出したり、小物を配置したりすればさらに見応えのあるジオラマになると思いますが、初めての台座作りとしては、この「アスファルト一本勝負」の簡単仕上げで大満足です。

この完成した台座に、歴戦のジムを乗せた姿は……次回の「完成品ギャラリー」にてたっぷりとお披露目します!

今回で、製作記としてのHGUCジム編は完結です。
キット単体で完結させるのではなく、「どんな場所に立っているのか」という情景を意識しながらの模型製作は、いつもの作業とはまた違った面白さがありました。

知識もスキルも足りず、行き当たりばったりの失敗も多い製作でしたが、「プロのような完璧な作品を目指すのではなく、自分だけの世界観を形にする」という大人の秘密基地的な楽しみ方を満喫できました。これに懲りず、次の作品でもまた情景モデルに挑戦してみたいと思います。

次回、堂々の完成編へ。