今回から、バンダイのガンプラ「HGUC 1/144 ケンプファー」の製作をスタートします。
2008年8月に発売されたHGUC No.89のケンプファーは、発売から長い年月が経った現在でも人気の高いキットです。
今回はこのHGUC ケンプファーをベースに、キット本来の無骨な魅力を残しながら、自分なりのプロポーション改修とカラーリングを加えて仕上げていきます。
製作コンセプトは、「スタイリッシュな護衛隊機」。
最終的には都市迷彩を取り入れた、オリジナル設定の特務隊仕様を目指します。
第1回となる今回は、まずキットを仮組みして全体のプロポーションを確認。その後、基本工作となる合わせ目消しを進めていきます。
amazonでチェックする
目次
1. HGUC ケンプファーとは?|キット概要

今回製作するのは、HGUC 1/144 ケンプファーです。
OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場するジオン公国軍のモビルスーツで、これまでのザクやグフ、ドムなどとは異なる、曲面を多用した独特のシルエットが大きな特徴です。
メカニックデザインを担当したのは出渕裕氏。
『機動戦士ガンダム0080』では、従来のガンダム作品とは異なるミリタリー色の強いメカデザインが取り入れられており、ケンプファーもその象徴的な機体のひとつです。
個人的には、この「兵器らしさ」と「どこか異形なスタイル」の組み合わせが、ケンプファー最大の魅力だと思っています。
2. HGUC ケンプファーを仮組みしてみる
まずは塗装や改造を行わず、キットを仮組みして全体のプロポーションを確認します。
実際に立たせてみると、現在のHGUCと比較してもかなり個性的なスタイルです。

特に目を引くのが、
- 大きく外側に張り出した肩アーマー
- 太く短めに見える太もも
- 大きな胸部
- 曲面を多用した独特のシルエット
といった部分。
ケンプファーらしい力強さがある一方で、今回はここから少しだけ方向性を変えて、よりスタイリッシュなプロポーションを目指していきます。
豊富な武装もケンプファーの魅力
HGUC ケンプファーは武装も充実しています。

ジャイアント・バズ、ショットガン、シュツルム・ファウスト、チェーン・マインなど、ケンプファーを象徴する武装が多数付属。
特に大型の武装を装備させると、一気に「強襲用モビルスーツ」らしい迫力が出てきます。
また、発売から年数が経過したキットですが、可動面もなかなか優秀です。
肩を引き出すことで、ショットガンを両手で構えるようなポーズも取らせることができます。
「古いHGUCだから動かない」という印象は、実際に組んでみるとそれほど感じません。
3. 今回の製作テーマは「スタイリッシュな護衛隊機」
今回のHGUC ケンプファー製作で目指すのは、「スタイリッシュな護衛隊機」です。
……といっても、これは公式設定ではありません。
ケンプファーに「護衛隊仕様」という設定が存在するわけではなく、今回は自分で設定を作りながら製作していきます。
こうした「公式設定には存在しない機体を、自分なりの設定で作る」のも、ガンプラ改造の面白いところです。
今回の製作イメージのきっかけになったのが、『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』に登場する護衛隊仕様のジェガンD型です。
ミリタリー感のあるカラーリングや、通常の量産型とは少し異なる特務機らしい雰囲気を参考にしながら、ケンプファーに落とし込んでいきます。
都市迷彩のケンプファーにする
カラーリングは、都市迷彩(シティカモフラージュ)を予定しています。

ケンプファーといえば青を基調としたカラーリングが印象的ですが、今回はそこから大きく方向転換。
グレーやブラックなどを組み合わせた、都市部での活動をイメージした迷彩パターンに仕上げる予定です。
ただし、単純に「迷彩柄にしたい」というだけではありません。
今回の設定では、
護衛対象を直接守るのではなく、都市部に潜伏しながら影から護衛する特務隊仕様
という位置付けにしています。
強襲用MSであるケンプファーを、あえて「護衛」という役割に転用することで、通常のケンプファーとは異なる機体として仕上げていきます。
なぜ都市迷彩なのか?
理由はシンプルです。
1. ケンプファーの形状に迷彩が似合いそうだから。
ケンプファーは曲面と装甲の面構成が多く、迷彩パターンを入れたときに面白い表情が出そうです。
2. オリジナル設定に説得力を持たせるため。
「強襲用MSを護衛隊機にする」という設定だけでは少し違和感があります。
そこで、都市部で活動する特務隊という設定を加えることで、通常のケンプファーとは異なる運用目的を持った機体としてまとめてみます。
もちろん、これはあくまで今回の作品のために考えたオリジナル設定です。
4. 最初の工作は「合わせ目消し」
方向性が決まったところで、いよいよ製作開始です。
まずは基本工作として、合わせ目消しを行います。
HGUC ケンプファーでは、肩部や各種武装などに合わせ目が発生します。
一方で、頭部や脚部などには段落ちモールド化されていたり、装甲の構造によって合わせ目が目立たなかったりする部分もあります。
そのため、今回はすべての合わせ目を機械的に消すのではなく、完成後に目立つ部分を中心に処理していきます。
5. 肩アーマー、スラスターカバー、武装の合わせ目消し
まずは肩アーマーから。
ここで注意したいのが、内部に配置されているスラスターです。
スラスターを後から塗装したい場合は、後ハメ加工を行う必要があります。
今回は都市迷彩をメインに見せる作品にする予定で、細かな内部ディテールを過剰に作り込む方向ではありません。
そのため今回は、スラスターを挟み込んだ状態で接着し、そのまま合わせ目を消すことにしました。

作品の方向性によって、同じキットでも工作方法を変える。
このあたりもガンプラ製作では重要なポイントだと思います。
肩アーマーの他に目立つ太もものスラスターカバーと武装の合わせ目も消しておきます。


6. ケンプファーの合わせ目消し手順
今回使用したのは、タミヤセメントの通常タイプです。
① 接着剤を塗布
合わせるパーツの両面に、タミヤセメントを2~3回塗布します。
ポイントは、表面をただ濡らすのではなく、ある程度しっかりとプラスチックを軟化させること。
② 少し待ってから圧着
接着剤を塗ってすぐに合わせるのではなく、少し時間を置きます。
今回は1分程度を目安にして、プラスチックが適度に軟化したところでパーツを合わせます。
そして、しっかりと圧着します。
③ 「ムニュッ」とプラスチックをはみ出させる
パーツを圧着すると、合わせ目から溶けたプラスチックが「ムニュッ」とはみ出してきます。
これが合わせ目消しでは重要なポイント。
合わせ目部分に溶けたプラスチックがしっかりと出ていれば、乾燥後に削ることで合わせ目を目立たなくできます。
ただし、完全に埋まらず小さな気泡や隙間が残ることもあります。
その場合は、十分に乾燥させてから瞬間接着剤などで埋めて処理します。
④ 完全乾燥後に削る
接着したパーツは十分に乾燥させます。
その後、400番程度のサンドペーパーで表面を削り、はみ出したプラスチックを均していきます。
広い面や硬い部分では、金属ヤスリや電動ヤスリを使うことで作業時間を短縮できます。
7. 今回使用した工具・マテリアル
今回の製作で使用した主な工具はこちら。
模型製作では、すべてを同じヤスリで処理するのではなく、「どの場所を、どの程度削るのか」によって工具を使い分けると作業効率が上がります。
特に電動ヤスリは、広い面の表面処理や合わせ目消しの時短に活躍しています。
8. HGUC ケンプファー製作第1回まとめ
HGUC 1/144 ケンプファーの製作をスタートしました。
まずはキットそのもののプロポーションを確認し、今回の製作コンセプトである「スタイリッシュな護衛隊機」の方向性を決定。
そして、基本工作として肩部や武装の合わせ目消しを進めました。

現時点ではまだ大きな改造は行っていませんが、ここから少しずつプロポーションを変更していきます。
今回のケンプファー製作では、
無骨な強襲用MS → スタイリッシュな特務護衛機
という変化を目指します。
最終的には都市迷彩を施し、公式には存在しない「自分だけのケンプファー」に仕上げる予定です。
次回からは、いよいよ本格的なプロポーション改修・ディテールアップに入っていきます。
どこを変更するとケンプファーらしさを残しながらスタイリッシュにできるのか。
そのあたりも試行錯誤しながら製作していきます。
次回もお楽しみに!
amazonでチェックする
