HGガンタンク改造・製作記の第7回、今回がいよいよ最終回です!
前回までに本塗装、部分塗装、デカール貼りまで完了したので、今回は仕上げとなるウェザリング(汚し塗装)を行います。
地上戦で使用されたガンタンクをイメージし、土や砂、サビなどの汚れを加えながら、最後に機体全体の色味と質感を整えていきます。
「汚しすぎない」を意識しながら、約3ヶ月にわたって製作してきたHGガンタンクを完成させます!

全身をウォッシングして色味を馴染ませる
まずは、機体全体の色味を馴染ませるためにウォッシングを行います。
今回使用したのは、Mr.ウェザリングカラー「グランドブラウン」です。
ウォッシングでは、瓶の底に沈んでいる顔料もしっかりとかき混ぜてから筆に取り、専用の溶剤で少し伸ばしながらパーツ全体に塗っていきます。
このとき、溶剤を付けすぎるとパーツの端やモールドに塗料が溜まりやすくなります。
溶剤が多すぎたと感じた場合は、ティッシュやキッチンペーパーで筆を軽く拭いて水分量を調整してから塗ると作業しやすくなります。
全体に塗ったら、塗料が完全に乾く前にティッシュペーパーで余分な塗料を拭き取ります。

今回のウォッシングでは、土汚れのような質感を加えるだけでなく、グラデーション塗装や部分塗装によって少しバラついていた機体全体の色味を馴染ませることも狙っています。
実際にウォッシングをしてみると、全体が少し落ち着いた色味になり、バラバラだった各パーツが一つの機体としてまとまってきました。
エナメル塗料で控えめなサビ表現
ウォッシングで全体の色味が整ったら、次はサビを表現していきます。
使用したのは、タミヤのエナメル塗料「レッド」です。
細筆に少量の塗料を取り、機体の各所にポツポツと点を打つように置いていきます。
その後、エナメル溶剤を含ませた筆で軽く拭き取りながら、塗料を下方向へ伸ばしていきます。
ここで意識したいのが、「重力を意識して下向きに汚す」こと。
雨などによってサビが流れ落ちたような表現にするため、筆も基本的に上から下へ動かします。
ただし、今回はサビをかなり控えめにしています。
設定上のガンタンクの全長は15.6m。今回製作しているのは1/144スケールなので、模型上で1mmの汚れでも実物に換算すると約14cmになります。
サビを派手に入れすぎると、実際の機体として考えた場合にはかなり大きなサビになってしまいます。
そこで今回は、「よく見るとサビがある」くらいの控えめな表現にしました。

模型映えとスケール感のバランスを取るのは、なかなか難しいところです。
Mr.ウェザリングカラーで砂汚れを追加
続いて、地上戦で付着した砂や土をイメージして、砂汚れを追加します。
使用するのは、Mr.ウェザリングカラー「サンディウォッシュ」です。
塗料を筆に取り、少量の溶剤を含ませたら、キッチンペーパーで「これでもか」というくらい塗料を拭き取ります。
筆がほとんど乾いたような状態になったら、ドライブラシと同じような感覚でパーツのエッジや、汚れが溜まりそうな場所をシャカシャカと擦っていきます。
最初から濃く汚してしまうと修正が難しくなるので、薄く汚しては全体を確認し、必要な部分に少しずつ汚れを追加していきます。

特に今回は「地上戦仕様のガンタンク」というイメージなので、足回りや車体下部など、土や砂が付着しそうな部分を意識して汚していきました。
ホワイトダストで立体感を強調
砂汚れを追加したら、最後に「Mr.ウェザリングカラー ホワイトダスト」を使って機体全体の立体感を調整します。
サンディウォッシュと同じように、筆に取った塗料をキッチンペーパーでしっかりと拭き取ります。
その状態で、パーツの角や上面など、光が当たりやすいエッジ部分を擦るように塗料を乗せていきます。
ウォッシングによって全体のトーンが暗く落ち着いていたところに明るい色を追加することで、エッジやモールドが浮き上がり、機体にメリハリが出てきました。
ウェザリングというと「汚す」ことに意識が向きがちですが、最後に明るい部分を作ることで機体全体の明暗を調整することもできます。

この工程を終えて、ようやくHGガンタンクのウェザリングが完了しました。
HGガンタンク、ついに完成!
これで、HGガンタンクの改造・ディテールアップ・塗装・ウェザリング、すべての工程が終了しました。
製作を始めてから約3ヶ月。
今回は、胸部の幅増しをはじめ、腹部・腰部の可動化、キャタピラの分離と可動化など、これまでの製作ではあまり経験のなかった大掛かりな改造にも挑戦しました。
当然ながら、すべてが思い通りに進んだわけではありません。
可動軸の位置を失敗したり、塗装では赤や青の発色に苦戦したり、スジボリを何度もやり直したり……。
それでも、実際に手を動かしてみたことで、「ここはこうすればよかった」という反省点も含めて、たくさんの経験を得ることができました。
そして何より、時間をかけて手を入れた分だけ、完成したガンタンクへの愛着も大きくなりました。
市販のHGガンタンクをそのまま組み立てるのとは違い、自分で考えて加工し、失敗しながら形にしていくのもガンプラ改造の面白さだと思います。
これにて、全7回にわたる「HGガンタンク改造・製作記」は完結です。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
完成したHGガンタンクの全身写真や改造ポイントについては、別記事でも詳しく紹介する予定です。
