HGガンタンク改造・製作記の第4回です。
今回はキット全体のディテールアップに取り掛かります。スジボリやプラ板、ディテールパーツを追加し、シンプルな外装に情報量を増やしていきます。
ガンタンクは平面が多いデザインだからこそ、ディテールの入れ方で完成后的印象が大きく変わります。試行錯誤しながら加工を進めたので、その過程も含めて紹介します。
胸部のディテールアップ
最初に手を付けたのは胸部です。
HGガンタンクは全体的に面構成がシンプルなので、最初は「どこにスジボリを入れればいいのか」が一番悩みました。
SNSや作例を参考にしながら、まずは0.15mmのスジボリを1本追加します。
不思議なことに、最初の一本を彫ると全体の流れが見えてくるので、その後はバランスを確認しながら少しずつラインを増やしていきました。

もちろん失敗もあります。ラインが曲がったり、イメージと違う場所に彫ってしまった場合は、瞬間接着剤やパテで埋めて修正しました。
スジボリだけでは単調になってしまうため、部分的にラインの太さを変えたり、プラ板で製作したチップや市販のディテールパーツを追加します。
さらに0.4mmドリルで浅く穴を開け、リベット風のモールドを追加。細かなアクセントを入れることで、情報量が一気に増しました。
前面が完成したら、側面や背面にも同じ考え方でディテールを追加していきます。
背面のランドセルは、ただ貼り付けているだけの印象だったため、取り付け位置にスジボリを追加。スラスターが機体内部にはめ込まれているような見え方を意識して加工しました。
スラスターのディテールアップ
続いてスラスターを加工します。
ここもスジボリとプラ板で情報量を増やしました。
当初は形状そのものを変更して大型スラスターへ作り替えることも考えましたが、この時点で製作開始から2か月以上経過しています。
完成までたどり着くことを優先し、大掛かりな改造は行わず、ディテールアップに留めることにしました。

作品を完成させることも模型製作では重要なので、どこで手を止めるかの判断も必要だと感じました。
腹部・腰部のディテールアップ
胸部が終わったら、腹部と腰部を加工します。
こちらも基本はスジボリの追加です。適度にリベット風モールドを入れながら全体の密度を調整しました。
今回のガンタンクでは、クランク形状のスジボリをメインに採用しています。
ただ、この形状は左右対称に彫るのが非常に難しく、角度が少し違うだけでも違和感が出てしまいます。
今回はハセガワのカッティングプレートにある150度のガイドを利用して角度を合わせました。
本来はマスキングテープを切るためのツールなので、スジボリ用途にはあまり向いておらず、何度も修正することになりました。


結果としては完成しましたが、もっと効率の良い方法がありそうなので、今後の課題として改善していきたい部分です。
車体のディテールアップ
車体もスジボリを追加しつつ、市販ディテールパーツを取り付けるための穴を開けました。

また、これまで製作したIV号戦車の余剰パーツも活用します。
戦車模型のパーツはメカディテールとして流用しやすく、ガンタンクのような兵器デザインとも相性が良さそうです。

取り付け位置は塗装後に最終調整できるよう、今回は仮組みだけに留めました。
腕部のディテールアップ
腕部も全体の情報量を増やしていきます。
円柱形状のパーツなので、回転させながらスジボリを追加しました。
左右の位置がズレると非常に目立つため、寸法を測りながらガイドテープを貼り、慎重に加工しています。

ガトリング基部にもモールドを追加したかったのですが、奥まった場所でスジボリ工具が届かなかったため、今回は見送りました。
無理に加工して失敗するより、完成度を優先した判断です。
砲塔のディテールアップ
最後は砲塔です。
砲塔にも適度にスジボリを追加しました。
プラ板で装甲を追加する案もありましたが、形状に説得力を持たせるデザインが思い浮かばなかったため、今回はスジボリのみでまとめています。

「足し算」をするだけではなく、「引き算」をすることもディテールアップでは大切だと感じました。
加工終了
製作開始から約2か月。ようやく改造とディテールアップ作業が完了しました。

試行錯誤の連続でしたが、大きな工作はこれで一区切りです。
頭部についてはコックピット内部を先に塗装してから、合わせ目消しや追加工作を行う予定です。
次回からはいよいよ塗装工程へ入ります。まずはコックピット内部の塗装から進めていきますので、ぜひ続きもご覧ください。
