本記事の結論
趣味でプラモデルを作っています。ノリトモです。
最近は、男性だけでなく女性の間でもプラモデルを作る人が増えてきました。
しかし、お店で山積みにされたプラモデルを前にすると、
- どれを買えばいいのかわからない
- プラモデルって作るのが難しそう
- 初心者でも作れるプラモデルはどれ?
と、悩んでしまうことも。
プラモデル作りを途中で投げ出さないためには、
- わかりやすい説明書
- 組み立て途中で失敗しない
- モチベーションの高いうちに完成させる
必要があります。
とはいえ、作りやすいキットや求めているキットがわからないという人も多いはず。
この記事では、プラモデル作りで挫折をしないために、プラモデルの種類から選び方についてをゆっくり解説します。
初心者向けのキットもあわせて紹介します。
プラモデル作りって難しそうという人に向けて、道具を使ってキレイにプラモデルの作る方法を解説します。今さら人には聞けないプラモデルの基本知識から初歩的な技法まで、誰でも簡単に楽しくプラモデルを組み立てられるようになります。
プラモデルの種類
車からロボットまで、プラモデルにはたくさんの種類があります。
店頭に並んでいるプラモデルのラインナップは、大体こんな感じです。
プラモデルの種類
- キャラクター
- 自動車
- 戦車装甲車両
- 航空機
- 艦船
プラモデルを選ぶときは、この中から好みに合うプラモデルの大きさ(スケール)や価格、難易度を考えて購入します。
スケールは各モデルごとに異なるので、後ほど詳しく解説します。
プラモデルの選び方
プラモデルのキットは、大きさ(スケール)に比例して価格と難易度、製作時間が増えていきます。
そのためプラモデルを選ぶときは、購入するキットのスケール選びから始めるといいと思います。
スケールを決めるときのポイントは、以下の4つです。
- 金額
- 製作時間
- 必要なスキル(接着・加工・塗装など)
- 保管スペース
重要視するポイントは人それぞれですが、個人的には製作時間を重視すると挫折することが少ないと感じています。
プラモデルはスタンダードな作りやすいキットであれば、2時間もあれば完成します。
しかし、大型キットや加工、塗装などの作業をすると、10時間を超えることもしばしば。
プラモデル作りはモチベーションの高いうちにキットを完成させた方がいいので、プラモデル初心者の方は、2時間程度で完成させられるキットを選ぶことをオススメします。
各プラモデルの特徴
ここからは、各プラモデルの特徴をスケールとあわせてご紹介します。
キャラクター
キャラクターモデルとは、ガンプラ (機動戦士ガンダムシリーズのプラモデルの総称)を代表とする映画、アニメ、ゲーム、漫画などに登場する架空のメカや怪獣、人物のプラモデルです。
その特徴は種類の多さで、誰でも好きな作品やキャラクターの中から好みに合うキットを見つけることができます。
また、比較的作りやすいキットが多いので、初心者の方にオススメのプラモデルです。
キャラクターモデルのスケールは、実物の大きさがそれぞれ異なるため、作品やモチーフにより統一されたスケールはありません。
個人的には、ガンプラのHG(1/144)に合わせたサイズ(約12cm)が多いと考えています。
ガンプラ
ガンプラは、機動戦士ガンダムシリーズに登場するモビルスーツ、モビルアーマーと呼ばれるロボットや戦艦などのメカを立体化したプラモデルの総称です。
1980年代に発売されてから世界中のモデラーに愛され、累計出荷数が7億個を超える人気シリーズとなっています。
ガンプラのスケールは、大きく3つに分かれています。
- 1/144(約12cm)
- 1/100(約18cm)
- 1/60(約30cm)
ガンプラはこれらのスケールをそれぞれグレード(シリーズ)にまとめ、作り手の経験値や完成度などのニーズに合わせて選べるようになっています。
1/144 EG(エントリーグレード)
エントリーグレードは、ガンプラの中でも安価・少パーツ数で、ほぼ完璧に近い色分けと高い可動範囲の両方を目指したモデルです。
価格は1,000円以下とお求めやすい価格になっているので、プラモデル入門やお子さま向けのキットになっています。
オススメの一品:RX-78-2 ガンダム
1/144 HG(ハイグレード)
ハイグレードは、最も種類の豊富なガンプラのスタンダードモデルです。
キットは100種類を越えており、HGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー)やHGCE(ハイグレード・コズミックイラ)など各ガンダムシリーズごとにモデルが派生しています。
価格は2,000円前後のものが主流で、1,000円前後〜5,000円超えのキットまで幅広いラインナップで販売されています。
オススメの一品:HGUC ゼータガンダム
1/144 RG(リアルグレード)
リアルグレードは、「本物であること」をテーマにしたモビルスーツをプラモデル作る楽しさを凝縮したモデルです。
実物のモビルスーツを意識した緻密なパーツ構成や質感が特徴で、これまでのグレードに比べると難易度が高く、組み立てる時間も4〜6時間程度必要になってきます。
この情報だけを聞くと上級者向けのモデルのように思われがちですが、組み立てるだけでも完成度が高いので、脱初心者から中級者向けのモデルと言えなくもありません。
価格は3,000円〜4,000円代のものが主流で、一部大型キットが5,000円以上の価格で販売されています。
個人的には、RGとこの後に紹介するMGは、加工や塗装を必要とするHGに比べて、「失敗が少ない・難易度が低い・製作時間が短い」と思っているので、中級者向けのモデルと考えています。
オススメの一品:RG Hi-νガンダム
■各関節の可動と連動して装甲がスライドする「マルチリンク・ギミック」搭載。各部アーマーをスライドさせ、メカニカルな内部フレームを露出させることができる。
■腰上基部が上下にスイングすることで大胆なポージングが可能に。腰部アーマーには接続ジョイントを搭載し、脚部可動を阻害しない設計となっている。
■脚部の広範囲に可動し、膝をしっかりと接地させることが可能。
■腕部ビームガンには手首を押し下げると連動して伸びるギミックを搭載。
■襟足パーツは可動干渉に応じて可動。
■コンテナにはフィン・ファンネルを大きく広げ翼のように見せるギミックを搭載。
■「アドヴァンスドMSジョイント」によりフィン・ファンネル射撃時の形態を保持できる。
■各種武装、ハンドパーツ付属。
1/100 MG(マスターグレード)
マスターグレードは大人も楽しめる高級ガンプラとして、精巧な内部フレームを核にプロポーションの良さと自由自在な可動ギミックを追求したガンプラの進化を体感できるモデルです。
1/144スケールのガンプラに比べるとサイズが大きいため、細かい部分まで再現されており、所有感や満足感を十分に味わえます。
ただし、RG同様に内部フレームを組み立てる必要があるため、EGやHGに比べるとパーツ量が多く、組み立てる時間も飛躍的に増えるので注意してください。
価格は、4,000円〜5,000円台のものが主流です。
MGのキットは、HG同様にラインナップが豊富で、3,000円前後のお求めやすい価格のキットから1万を超える高級キットも販売されています。
オススメの一品:MG ドム
『機動戦士ガンダム』より、根強い人気を誇る「MG 1/100 ドム」を新規金型やパーツ更新によりアップグレード!
■新規金型で腰部や腕部などの外装部分を改良。特に腕部は、肩と前腕の繋がりが自然に見えるよう形状修正しつつ、肘の関節構造も刷新。
■肩と胴体の接続部に前方へのスイング機構を実装。ジャイアント・バズを構える印象的なポーズが各部の干渉を軽減しスムーズに決まる。
■股関節には新たにスイング可動構造を採用。さらに太腿の接続部に軸可動を追加、腰サイドアーマー更新により、脚部の可動域が大幅に拡大。
■ドムの特徴的な屈んだポージングを再現するため、足首の内部フレームを変更。
■ジャイアント・バズをはじめ、ラケーテン・バズ、シュツルム・ファウストなど豊富な武装が付属。
1/60 PG(パーフェクトグレード)
パーフェクトグレードは、究極のガンプラを追求したガンプラの最高峰ブランドです。
可動域や再現度だけでなく、LEDランプによるカメラアイの発光ギミックも搭載されているなど、最高ブランドにふさわしいモデルとなっています。
パーツ数も最高峰に多く、連続10時間かけても完成しないこともあります。
製作する際は、時間に余裕のある時や作りたいキットのあるときだけにしたほうがいいと思います。
キットの価格は1万円〜3万円と幅広く、最高峰ブランドに恥じない価格設定になっています。
オススメの一品:PG UNLEASHED 1/60 RX-78-2 ガンダム
■〈GUNPLA EVOLUTION LINK SYSTEM〉では段階的組み立て工程を採用、本物のMSを建造する疑似体験を演出。
■「組立」「可動」「構造」「外装」「演出」と組み立てフェイズごとにガンプラ最新技術を凝縮し、ガンプラの進化を体感できる設計。
■ガンプラ史上最大級、脚部全長約180mmのインサートフレームを採用。骨となる全身のフレームをPG史上最も早い段階で組み上げられる仕様となっている。
■ガンプラ史上最大の全身90箇所以上に可動軸を設定。コア・ブロック機構を採用した胴体部は、40箇所の可動軸を組み合わせた新構造を採用。
■多重構造のトラスフレームにはメタリック成形色とメッキパーツを採用し、4種の金属感を演出。
■シルバーメッキ、艶消しメッキ、クロームメッキなどの3種の二次加工や金属パーツ、新開発エッチングシールなど多彩なマテリアルを使用。
■ガンプラ史上最多の全身のハッチオープンギミック搭載。
■稼働シーンを演出する新規LEDユニットを搭載。色調変化を可能にする小型の新規RGB2灯式LEDライトと導光効率を最大限に引き出す設計により、可動と発光を両立。
■1/60スケールのビーム・サーベル内に、極小の電飾ユニットを搭載。成形材料の調合を追求したビーム刃により、実際に基部からビームが出力されたような鮮やかなグラデーション発光を実現。
■発光再現にはピン型リチウム電池BR435(テスト用1個付属)と、ボタン電池[LR41](別売り)2個が必要です。
自動車(カーモデル)
カーモデルは最も身近で、人気のあるプラモデルのジャンルの一つです。
ラインナップも多く一般の乗用車を始め、ロードレースやラリーで使用するスポーツカーやF1カー、消防車やフォークリフトなどの特殊車両、トラックやバスといった大型車もあります。
スケールによっては内装や足回り、エンジンなどの内部構造も精巧に再現されており、完成したときの達成感やディスプレイで飾るなど様々な楽しみ方ができます。
1/32スケール
1/32スケールのカーモデルの全長は、一般の乗用車モデルで約135mmです。
少し小さめのキットで、パーツ数の少なさと作りやすさが魅力となっています。
1/32スケールのカーモデルは、個人的にはトラックやバスといった大型車をディスプレイしたいときにオススメですが、1,000円〜2,000円前後のお求めやすいキットを探している方にもオススメのモデルです。
また、プラモデルメーカーのアオシマから接着不要のスナップフィットで製作できる「楽プラシリーズ」も販売されています。
楽プラシリーズは、カーモデルを作ったことのない入門用キットとしてオススメです。
オススメの一品:スズキ ジムニー
1/24スケール
乗用車のスタンダードモデルは、1/24スケールです。
最も多くキット化されているスケールで、車種にもよりますが全長185mmほどの大きさです。
価格は2,000円前後〜4,000円前後と幅広いラインナップが用意されており、お気に入りの車種を探して組み立てることをオススメします。
オススメの一品:ニッサン KHC130 ローレルHT2000SGX '72
1/20スケール
F1カーなどの一部レーシングカーは、1/20スケールで販売されています。
全長220mmほどの大きさで、1/24スケールより少し大きめのキットになっています。
F1カー特有の低く滑らかな車体が特徴で、エンジンやコックピット周りも忠実に再現されています。
価格は3,000円前後のものが主流で、お気に入りのチームのマシンをじっくり楽しむことができます。
オススメの一品:ロータス タイプ79 1978
戦車装甲車両(AFV・ミリタリーモデル)
ミリタリーモデルは、主に第二次世界大戦以降の陸戦兵器(戦車や装甲車両、銃、軍人など)のプラモデルのことを指しています。
マニアックな世界観からコアなファンの多いミリタリーモデルですが、人気アニメの影響でユーザー層を広げ、今では幅広い年代のモデラーに親しまれています。
1/72スケール
1/72スケールのミリタリーモデルは、全長約140mmの手のひらサイズのミニスケールです。
他のスケールに比べて再現度は低いものの、パーツ数が少なく簡易な構造から作りやすいキットが多いのが特徴です。
ミリタリーモデルの価格は、戦車や車両の大きさが統一されていないため、1,000円以下のものから3,000円前後と大きさやパーツ数の違いで価格に開きがあります。
オススメの一品:T34/85
1/48スケール
2003年に1/72スケールの人気の高まりを受けてタミヤから発売されたのが、1/48MMシリーズの「Pkw.K1 キューベルワーゲン82型」です。
全長は約220mmで、発売当初から同スケールの航空機モデルとの組み合わせが想定され、現在ではフィギュアセットや情景セットなど一大シリーズを形成しつつあります。
1/35スケールでは価格や内容で海外メーカーと競争することが困難であるため、タミヤ特有の作りやすさをアピールしつつ、価格を1,500円以下に抑えたキットが多く販売されています。
また、初心者にはハードルの高い塗装を済ませたキットも販売されているので、これからミリタリーモデルの世界に足を踏みれたい入門者向けのキットになっています。
オススメの一品:ドイツ重戦車 タイガーI 後期生産型
1/35スケール
1/35スケールは、ミリタリーモデルのスタンダードモデルです。
全長は約300mmの見応えのある大きさで、日本に限らず海外メーカー(特にドラゴンなどの中国勢)の勢いが目覚しいスケールモデルとなっています。
スタンダードモデルということもあり、フィギュアや機銃などのアクセサリー類も豊富で、精巧なジオラマを作って楽しむことができます。
価格は3,000円〜5,000円前後するものまであり、精密感とパーツ数やボリュームが大きいためこれまでのスケールより少し高価になっています。
オススメの一品:ドイツIV号戦車G型 初期生産車
1/16スケール
1/16スケールのミリタリーモデルは、戦車モデルでは全長約660mmもある大迫力のプラモデルです。
また、1万円を超える高級キットであるため、プラモデルとしてだけでなくラジコンとして楽しむことができます。
前後進、左右旋回、超信地旋回などの走行性能はもちろん、砲塔旋回、砲身上下など様々な操作が可能で、エンジン音などを再現しているキットもあります。
オススメの一品:アメリカ空挺戦車 M551 シェリダン
航空機(エアモデル)
軍用機から旅客機まで様々な航空機がキット化されているエアモデルは、最もキットの数が多いジャンルのプラモデルです。
プロペラ機からジェット機まで、年代ごとに異なる空を飛ぶための設計思想を楽しめる夢のあるキットになっています。
1/144スケール
1/144のエアモデルは、全長約70mmほどの手乗りサイズのミニスケールです。
小さいながらも高品質なモデルもあり、組み立てや塗装がスピーディで、手軽に製作やコレクションを楽しめます。
価格は1,500円以下のものから5,000円前後の大型機までラインナップも豊富に揃っています。
オススメの一品:F-14A トムキャット ジョリーロジャース
1/72スケール
航空機モデルのスタンダードは、1/72スケールか1/48スケールです。
1/72スケールは、1/48スケールよりパーツが小さいながらも組みやすい構造になっており、組み立てに時間がかかりません。
大きさは約150mmで、価格は1,000円以下。
手軽に航空機モデルを作りたい初心者向けのキットです。
オススメの一品:B-17F メンフィスベル
1/48スケール
1/48スケールの航空機モデルは、全長約230mmとディスプレイとしてコレクションするには最適なサイズのスケールモデルです。
1/72スケールのキットよりパーツ数も多く精巧に作られているため、組み立てにそれなりの時間がかかりますが、本気で航空機モデル作りを楽しみたい人向けのキットになっています。
価格は3,000円程度のものから7,000円前後の高級なものまで幅広くラインナップされており、気合いを入れて作りたいキットを探すことができます。
オススメの一品:海軍零式艦上戦闘機21型
徹底して軽量化を図った機体と940馬力の栄12型エンジン、そして7.7mm機銃と20mm機銃の攻撃力の組み合わせにより歴史に残る名機となった零式艦上戦闘機。その初期型として、太平洋戦争初頭の日本軍の進撃を支えた零戦21型のプラスチックモデル組み立てキットです。優れた運動性能や長大な航続性能を備える優美なスタイルをあますところなくモデル化。機体表面のリベットやパネルラインも繊細な仕上がりです。計器盤やシートなどコクピット内部も立体感豊かに再現。風防は開閉選択式、主脚や尾輪は着地状態と収納状態を選んで組み立てられます。着座姿と立ち姿の搭乗員の人形2体、撃墜王坂井三郎搭乗機など5種類のマーキングもセットしました。
1/32スケール
1/32スケールの航空機モデルは、デカくてスゴい航空機を作りたい人向けのキットです。
箱の大きさもさることながら、ズシーンと思いパーツ量に圧倒されること間違いなしです。
全長約300mmぐらいの大きさで、価格は1/48スケールと変わらない3,000円台のものから1万円を超える高級キットもあります。
オススメの一品:マクダネル・ダグラス F-4J ファントムII
1960年代初めから30年近くにわたって、自由主義世界の最良の戦闘機といわれたファントムIIを、迫力のビッグサイズで再現した精密プラスチックモデル組み立てキットです。★スケール1/32、全長555mm、全幅368mm 。アメリカ海軍の主カ戦闘機として活躍したJ型をモデル化。★胴体は一体成形で複雑な形状を高い実感で再現。上面に接着ラインがなく仕上がりを高めると共に主要部をネジ止めとし、組み立てやすさと強度を追求。★脚柱は、前脚、主脚ともに強度の高いダイキャスト製、リアルな質感のゴム製タイヤをセット。★コックピット内は前後の射出座席、計器類など詳細にモデル化、風防は開閉どちらにも組み立てられます。★エアブレーキは開閉を選んで取り付けられ、給油用プロープは展開状態にも取り付けできます。★サイドワインダーとスパロー・ミサイル各4発、370ガロン増加タンク2基と600ガロン増加タンク1基をセット。★実感ある搭乗員の人形2体つき。3種類のスライドマークをセット。
艦船
艦船モデルは、戦艦大和を代表する軍用艦を中心とした船のプラモデルです。
艦船モデルは、プラスチック以外にも金属のエッチングパーツや空中を張り渡す線など、これまで紹介してきたプラモデルとは少し異なる作り方をします。
そのため個人的には難易度が高いプラモデルのような気がしていますが、最近ではフジミ模型から発売された塗装と接着剤不要の「艦NEXT」シリーズが充実してきているので、以前よりは作りやすくなっていると思っています。
艦船モデルには、艦底まで作るフルハルモデルと海面に浮いた状態を作る洋上モデルの2つのモデルがあります。
フルハルモデルは完成時の見栄えが良く、洋上モデルはジオラマを作るときなどに用いる仕様となっています。
それぞれの用途や好み応じてモデルを選んでください。
1/700スケール
船体の大きい艦船モデルのスタンダードは、最も小さい1/700スケールです。
最も小さいと言っても駆逐艦と戦艦では全く大きさが違うので、1/700スケールの船でも十分に迫力のある完成品をディスプレイすることができます。
艦船モデルを選ぶときのポイントは、重巡洋艦や戦艦、空母など実物が大きな船はスケールの小さなキットを選び、駆逐艦や軽巡洋艦など小さめの船を作るときはスケールを大きくすることです。
ちなみに、アオシマの重巡洋艦 高雄の1/700スケールは、全長約300mmほどの大きさです。
価格は駆逐艦などの小さい艦船は1,000円〜2,000円と安価なものが多く、戦艦など大きな艦船モデルは4,000円程度の高価になっています。
実物が比較的小さい駆逐艦などの1/700スケールはパーツも非常に小さくなるので、初心者は価格ではなくスケール時の大きさで選ぶことをオススメします。
オススメの一品:日本海軍航空母艦 赤城
1/450スケール
1/700スケールをひと回りほど大きくしたスケールが、1/450スケールの艦船モデルです。
アオシマの重巡洋艦 高雄の1/450スケールの全長は約450mmです。
戦艦モデルの価格は3,000円から5,000円ほどで、金額も1/700スケールよりひと回り大きくなっています。
オススメの一品:日本海軍 戦艦 大和
1/350スケール
1/700スケールよりふた回り(倍)大きくしたモデルが、1/350スケールです。
アオシマの重巡洋艦 高雄の1/350スケールの全長は約580mmです。
1/700スケールの艦船モデルと並べると、その大きさに圧倒されること請け合いです。
1/350スケールの良いところは、1/700スケールでは再現できなかった部分を再現できるところで、ディスプレイする場所を確保できる人にはお気に入りの艦船を作って欲しいスケールになっています。
価格は5,000円以上のキットが多く、こちらも1/700スケールのキットに比べるとふた回り金額が大きくなっています。
オススメの一品:日本海軍 重巡洋艦 高雄 1944
1/200スケール
超ド級の大きさを誇るのが、1/200スケールの艦船モデルです。
完成品をアクリルケースに収めてディスプレイすることもあるため、観賞用というより展示品レベルの完成度を誇ります。
アオシマの重巡洋艦 高雄の1/200スケールの全長は約1,008mm。
人間で言えば、4・5歳の子供ぐらいの大きさになります。
1/200スケールの艦船モデルは、その大きさから全体を作ることが難しい人もいます。
そうした方には艦橋のみのスケールモデルも販売しているので、1/200スケールの大きさだけでも体験したい人はこちらのキットを購入することをオススメします。
価格は全体スケールのものは1万円を超えるものが多く、艦橋のみであれば4,000円台で購入することができます。
オススメの一品:戦艦 三笠
まとめ
プラモデル選びは、大きさ(スケール)を中心に金額・製作時間・必要スキル・保管スペースを考慮に入れることです。
プラモデルは、「安価=組み立てが簡単」というわけではありません。
それぞれのモデルとスケールごとの特徴を理解した上で、お気に入りのキットを購入するようにしましょう。
そうすれば、失敗や後悔をすることなくプラモデルライフを楽しむことができるようになります。
ぜひ、素敵なプラモデルライフを始めてみてください。