今回は、バンダイの食玩シリーズ「ガンダムアーティファクト」から、人気機体トールギスの素組みレビューをお届けします。全高約55mmという極小サイズながら、圧倒的な情報量と緻密なディテールで話題のシリーズ。その中でも、トールギスは特徴的なフォルムと力強いシルエットがしっかり再現されており、作って楽しい・眺めて満足な一体に仕上がっています。
それでは、組み立て後の見た目や各部のディテール、合わせ目などを詳しくチェックしていきましょう。
ガンダムアーティファクト第4弾 (10個入)
素組みレビュー
パーツがポロポロとれるので、バラした状態でレビューします。
フロントビュー
まずは正面からのショット。トールギスらしい重厚なフェイスガード付きのヘルメット、しっかり張り出した胸部。1/144どころか1/400にも満たないスケールにもかかわらず、プロポーションは非常に良好。力強さとスマートさのバランスが絶妙です。
リアビュー
特徴的な大型バーニアを外した状態。小さいながらも立体感があり、角度によってシルエットの見栄えが変わるのが楽しいポイント。リアビューでも破綻のない密度感で、どの角度から見ても「トールギスだ!」と感じられる完成度です。
各部ディテール紹介
頭部
ヘルメットの造形は非常にシャープで、モールドもくっきり。特徴的なトサカが目を惹きます。顔の彫りも深く、肉眼では細かく見えないほどの精密さです。
胴体
アーティファクトとゆうのディテールの高い密度。特に胸部のエアインテークや腰回りの装甲は、小さくても情報量がギッシリ詰まっています。
腕部
肩アーマーはエッジが立ち、段差やスリットがリアルな装甲感を演出。腕そのものは細めのプロポーションながら、内部フレームのような凹凸があり、質感豊かな仕上がりです。手首周りは非常に細かく、武装との接続部分も精密で、塗装派にはたまらないディテールです。
脚部
大型スラスターを備えた脚部は、脚甲や太ももにも精細なモールドがあり、陰影で見栄えが引き立ちます。関節周辺も立体的で、塗装映えしそうな造形。
武装
右腕にはおなじみのドーバーガンを装備。細長い砲身とメカニカルな接続部がしっかり造形され、銃器としての存在感が際立ちます。
左腕には円盤状のシールドを携え、その表面にはトールギスの象徴ともいえる「鷲をモチーフとしたエンブレム」が刻まれています。このシールドが加わることで、騎士のような気品と重厚感が強調され、全体のシルエットを引き締めています。
バックパック
特徴的な大型スラスターも精密なパーツで構成されており、立体感もばっちり。わずか1cm程度のパーツなのに、ディテールの作り込みに驚かされます。
このスケールからは想像できない情報量が随所に詰め込まれており、ルーペで眺めるとさらに感動が増します。未塗装・無改造でも十分楽しめる密度です。
合わせ目消し
アーティファクトシリーズは構造上、どうしても一部に合わせ目が発生します。
- 胴体:胸部中央にうっすらと縦に合わせ目がありますが、ディテールに紛れてあまり目立ちません。
- 腕部:肩~二の腕にかけて合わせ目が出ますが、段落ちモールド風に見えなくもない処理。
- 脚部:膝関節付近に若干の合わせ目がありますが、脚部のモールドと一体化しており違和感は少なめ。
合わせ目処理をきっちりしたい方には少々手間がかかる部分もありますが、スケールの小ささを考えれば十分許容範囲です。むしろ、塗装派や改造派には絶好のキャンバスといえるでしょう。
まとめ
ガンダムアーティファクト トールギスは、わずか55mmの中に圧倒的なディテールと密度を詰め込んだ、まさに“掌サイズの超精密モデル”です。素組みだけでも満足感は高く、机上に飾るだけで存在感抜群。初心者でも組みやすいパーツ構成ながら、作りごたえ・見ごたえともに抜群です。
合わせ目処理や塗装を加えれば、さらに完成度を高められるポテンシャルも持ち合わせています。アーティファクトシリーズが気になっている方、トールギス好きの方、どちらにも自信を持っておすすめできるキットです。