人気シリーズ「水星の魔女」からガンダムエアリアルが、1/100スケールのフルメカニクスで登場！
1／144スケールのHGでは表現の難しかった密度の高いレイヤー構造やシェルユニットの作り込み。各部に採用されたスライド構造で、劇中のアクションも自然に表現できるようになったガンダムエアリアルの決定版ともいうべきキット。
この記事では、1／144シリーズから大きく進化した1/100フルメカニクスのガンダムエアリアルの魅力をお届け。
1/100 FULLMECHANICS ガンダムエアリアルをグラデーション塗装で全塗装。デフォルトで入っているスジボリなどのディテールにマッシブな印象の強いキットをガンダム特有のトリコロールカラーで仕上げました。
11枚のランナーをチェック！
まずは、11枚あるランナーと付属品から確認。
色鮮やかなAパーツ
胸部やガンビット、シェルユニット用のクリアパーツなど、多様なパーツで構成されています。特徴のある胸部パーツに、ディテールが掘り込まれた背面のバックパック。眺めているだけで楽しいAパーツは、キットの完成度の高さが伺えるランナー構成となっています。
白を基調としたBパーツとCパーツ
腕や脚といった機体の主要な部位を司るB・Cパーツ。エアリエルの特徴ともいうべき、少し丸みを帯びたデザインが印象的。
関節や武装中心のDパーツとEパーツ
グレーを基調とした機体内部のメカにもしっかりとディテールが掘り込まれています。武装パーツはビームライフルのみと少なめ。その代わりエスカッシャン（シールド）にもなるガンビットが用意されているので、作りごたえは十分に楽しめます。
赤を基調としたFパーツ
3枚のランナーに分かれているFパーツ。
胴体や足元に使われるパーツと、HGではインモールド成形で表現されていたシェルユニット内部のパーツが、赤いメッキ塗装で表現されています。
組み立て時にはメッキパーツの上にクリアパーツを上から被せるので、インモールドパーツが陰影を濃くして透けるような感じで見ることができます。
青いビームエフェクト
青の成形色が美しいビームエフェクトは、サーベルやライフルに取り付け可能。
長さがcmあるエフェクトは、なかなかの迫力があります。
付属品
付属品は、マーキングシールのみ。
ホイルシールなどの動画はなく、余剰パーツもありません。
マーキングシールは水転写式デカールより、パーツとシールの段差が出てしまうので、段差が気になる人は水転写デカールを貼ることをオススメ。現在、フルメカニクスのガンダムエアリアル専用の水転写式デカールは発売されていないので、よく似たデカールで代用してください。
それでは仮組みした各パーツをチェックしていきましょう。
フロント
バランスの取れた非常に良くできたキットのフルメカニクス ガンダムエアリアル。
前から見るプロポーションはマッシブで、これ以上ないというぐらいに完璧なプロポーション。
個人的には膝から下の長さが幾分短いと感じる程度の違和感。
2〜3cm延長してもいいかもしれないが、設定資料を見ると膝下が短い感じ。アニメの設定に忠実に作られているように思うので、このままでもいいと思います。
リア
シンプルなランドセルを背負ったシンプルな後ろ姿。
合わせ目は全てモールドになっており、手直しするポイントが見つからない。
ビームライフルやエスカッシャンを携行できるジョイントがあり、シンプルながらも作り込まれた構成になっています。
頭部
ここからは各部を詳細にチェックします。
大きなカメラアイとトサカのシェルユニットが特徴的な頭部。
側面のパーツは黄色のスラスターがはめ込めるようにくり抜かれており、顎のパーツも別パーツとして再現。
複雑なパーツ構成にも関わらず、無駄な合わせ目が一切出ないパーツ構成は圧巻の一言。
頭部だけを見てもガンプラの進化を楽しめる構造になっています。
腕部
こちらも合わせ目やパーティングラインがほとんど見つからない腕部。
肩は腕の可動域を広くするため、肩のパーツが2段階式で開くようになっています。
これにより劇中のアクションを自由自在に再現することができます。
肩部の横の装甲もアクションに合わせて動かすことが可能。
胸部
印象的なシルエットの胸部。
頭部同様にこちらも完璧なパーツ分け。
塗装しやすく、また塗装しなくても美しい色分けを再現できています。
脚部
女性的な丸みを帯びた独特なシルエットの脚部。
合わせ目が出ないように分割されたパーツ構成に、インラインモールド成形が映えます。
膝はバンダイお得意の2重関節構造で、膝立ちのポーツも楽々。
脚は180度開くため、足を振り上げたり開いたりさまざまなポーズを取ることが可能です。
足
今回のフルメカニクスのエアリアルは、足にも稼働軸が仕込まれており、つま先が曲がります。
さすがフルメカニクス！1/144サイズを大きくしただけではないバンダイの気合いを感じるポイント。
足裏のディテールも作り込まれており、肉抜き穴がない美しいデザインをしています。
バックパック
バックパックにもインラインモールド成形。
2本のサーベルをブッ刺し、ライフルが背負えるようになっています
武装
武装はシールド（エスカッシャン）にもなるガンビットを装備しているため、ビームサーベルとビームライルのみのシンプル構成。
ガンビットは機体にも装備できるようになっており、お好みで装備形態を選べるようになっています。
武装状態
ライフルにビームエフェクトを装備することができる本キット。
稼働軸が広いため、さまざまなアクションを取らせることができます。
ポージング
各パーツの保持力が強く、腕や武器の重さで腕が下がることもありません。
劇中のポーズのまま飾っておくこともできます。
まとめ
アンダーゲートと細かく色分けされたパーツ。
各パーツの保持力が高く、どんなポーズもしっかり決まる本キットは、どれをとってもパーフェクトな出来栄え。
ガシガシ動かして遊ぶもよし、飾って鑑賞するもよし。
初心者から上級者まで、すべてのモデラーにオススメできる2023年最高傑作のガンプラと言っても過言ではありません。
機会があれば、一度手に取って最新のガンプラを心ゆくまで楽しんでほしい一品でした
