ガンプラ(ガンダムプラモデル)は、素組みでも十分楽しめますが、部分塗装を加えることでさらにクオリティを引き上げることができます。特に初心者におすすめなのが、筆を使った部分塗装。この記事では、初心者でも簡単に取り組める筆塗りのテクニックや、必要な道具、具体的なステップをわかりやすく解説します。
部分塗装の魅力
ガンプラに部分塗装を施すと、以下のようなメリットがあります:
- 見栄えがアップする
成形色のままでは省略されがちな細部が際立ち、より立体感やリアル感が生まれます。 - 自分だけのオリジナル表現が可能
カラーリングの変更や、ワンポイントの差し色で個性を出せます。 - コストと時間が比較的少ない
全塗装に比べて道具が少なく、作業時間も短縮できます。
筆塗りは初心者でも挑戦しやすく、失敗しても修正がしやすいのが特徴です。次章では、部分塗装を始めるために必要な道具を紹介します。
部分塗装に必要な道具と材料
部分塗装を行う際、以下の道具が基本的に必要です:
必須アイテム
筆
細部用(細筆)と広範囲用(中筆)の2種類を用意しましょう。品質の良い筆を選ぶと仕上がりが向上します。塗料
初心者には「水性塗料」がおすすめです。特に以下の塗料が使いやすいです:- シタデルカラー:発色が良く、乾燥が早い。
- ファレホ:薄めずに使え、初心者でもムラなく塗りやすい。
塗料皿
塗料を混ぜたり、適量を出すために必要です。持ち手(クリップや竹串)
塗装中に部品を固定するために使います。トップコート(必要に応じて)
部分塗装の保護や仕上げに。
あると便利な道具
- マスキングテープ
塗りたくない部分を保護するため。 - 綿棒・ティッシュ
はみ出し部分の修正に役立ちます。 - デザインナイフ
はみ出しの削り取りやパーツの整形に。
道具が揃ったら、次は実際の作業に入る準備を行います。
部分塗装を始める前の準備
塗料の選び方
筆塗り初心者に最適な塗料は、匂いが少なく乾燥後の修正がしやすい「水性塗料」です。以下に、それぞれの特徴をまとめます:
- シタデルカラー
塗料の粘度が高く、ムラが出にくい。乾燥が速いので重ね塗りに向いています。 - ファレホ
直塗り可能で、発色が良いのが特徴。透明感のある仕上がりが得られます。
筆の準備と保管
- 初めて使用する前に筆を洗い、余分な毛を整えましょう。
- 使用後は塗料を完全に洗い流し、自然乾燥させます。筆を長持ちさせるための手入れは欠かせません。
パーツの準備
- パーツを切り出し、ゲート跡をやすりで整えます。
- 表面の油分を中性洗剤で洗い落とします。
- 必要に応じて下地塗装(プライマー)を施すと、塗料の定着が良くなります。
部分塗装の実践ステップ
ステップ1:塗料を準備する
- 塗料皿に適量の塗料を出し、必要に応じて薄めます(シタデルやファレホは基本的に薄め不要)。
- 塗料が均一になるまで混ぜましょう。
ステップ2:試し塗り
余ったランナーを使って、塗料の濃さや筆の使い心地を確認します。
ステップ3:塗装開始
- 筆を適量の塗料に浸し、余分な塗料を拭き取ります。
- パーツに薄く塗料を乗せるように塗り進めます。力を入れすぎないことがポイントです。
- ムラが気になる場合は、完全に乾燥してから重ね塗りをします。
ステップ4:乾燥
塗料が完全に乾くまで待ちます(塗料により1時間〜数時間程度)。
はみ出しの修正方法
初心者でも安心!はみ出しても簡単に修正できます:
- 綿棒やティッシュで拭き取る
水性塗料なら乾く前に拭き取れば跡が残りません。 - デザインナイフで削る
塗料が乾燥してしまった場合は、削り取ることで修正可能です。
部分塗装の仕上げテクニック
- デカールの追加
塗装後にデカールを貼ることで、さらにリアルな仕上がりに。 - トップコートの塗布
ツヤありやつや消しなど、仕上げの質感を調整します。トップコートは塗装の保護にも役立ちます。
まとめ
ガンプラの部分塗装は、初心者でも比較的簡単に取り組めるカスタマイズの方法です。特に筆塗りは手軽で、必要な道具も少ないため、初めての塗装に最適です。
この記事で紹介したステップを参考に、あなたもぜひ部分塗装に挑戦してみてください。ちょっとした手間を加えるだけで、ガンプラの魅力がぐっと引き立つはずです!