プラモデル製作において、ニッパーは欠かせないツールの一つです。
この記事では、ニッパーの選び方や種類、基本的な使い方など、模型専用の工具の購入を考え始めた人に向けて解説します。
累計販売本数50万本を突破したゴットハンドの「アルティメットニッパー」。新潟県燕市のふるさと納税の返礼品にもなっているプラモデル用ニッパーの中でも最高品質を誇る片刃ニッパー。切断面が白化しにくい素組派や塗装派にもオススメしたい究極のプラモデル用ニッパー。ゲート処理の時短に大活躍!公式限定 特別保証付!
ニッパーの選び方
ニッパーは、電子工作や模型製作、DIYなどで欠かせない工具の一つです。
しかし種類が多く、どれを選べば良いのか迷う人も多いはず。
ここでは、ニッパーの選び方について役立つポイントを紹介します。
用途に応じて選ぶ
まず、ニッパーを使う目的を明確にしましょう。
電子工作用、模型製作用、一般的なDIY用など、用途によって適したニッパーが異なります。
- 電子工作用: 精密な作業が求められるため、刃先が細く、切れ味が鋭いものが適しています。
- 模型製作用: プラスチックや樹脂を切ることが多いため、刃が薄く、切り口がきれいなものが良いでしょう。
- DIY用: 金属や硬い素材を切ることが多いため、頑丈で耐久性のあるものが必要です。
模型をキレイに仕上げるには、切り口をキレイにするため薄刃のニッパーが好まれる傾向にあります。
刃の形状と種類、材質
ニッパーの刃の形状や種類、材質も選ぶ際の重要なポイントになります。
- 刃の形状:ストレート刃とラウンド刃があります。ストレート刃は切断面が綺麗に仕上がり、ラウンド刃は軽い力でカットできます。
- 刃の種類:両刃と片刃があります。両刃は一般的な用途に、片刃は精密な作業に適しています。
- 材質: 高炭素鋼やステンレス鋼など、刃の材質によって耐久性や切れ味が異なります。高炭素鋼は切れ味が良く、ステンレス鋼は錆びにくい特徴があります。
持ち手のデザインと握り心地
長時間使用することを考えると、持ち手のデザインや握り心地も重要です。
エルゴノミックデザインのものや、滑りにくいグリップが付いたものを選ぶと、快適に長時間の作業も疲れにくくなります。
ブランドと価格
信頼できる模型メーカーのニッパーを選ぶことも大切です。
価格は、500円程度のエントリーニッパーから2,000円程度の精密ニッパーがあります。
5,000円を超える高級ニッパーもありますが、ニッパーで切断した後は必ずヤスリがけをするので2,000円程度のニッパーで問題ありません。
ニッパーの種類
ニッパーにはさまざまな種類があり、それぞれに特化した用途があります。
ここでは、代表的なニッパーの種類とその特徴についてご紹介します。
薄刃ニッパー
刃が非常に薄く設計されている薄刃ニッパーは、細かい部分のカットに最適。
特に、プラモデルのゲートカットに使用されることが多く、切断面の白化を抑える効果があります。
模型メーカーのタミヤの薄刃ニッパーがオススメです。
片刃ニッパー
片方にしか刃のついていない片刃ニッパー。
刃のついていない面に刃を押し当てて切断する仕組みになっており、他のニッパーに比べて切断面が白化しにくく綺麗に仕上がるのが特徴です。
片刃ニッパーは高価格帯のものが多く、個人的に使ってみたい工具No.1のゴッドハンドのアルティメットニッパーが人気です。
精密ニッパー
精密ニッパーは、非常に細かい作業に特化したニッパーです。
刃が細く、精密なカットが可能な精密ニッパーは、電子部品のカットや、細かいディテールの加工に適しています。
強力ニッパー
強力ニッパーは、硬い素材を切断するための工具で、特にピアノ線やタングステンなどの切断に適しています。
刃部には超硬刃が使用されており、耐久性と切れ味が長持ちします。
電気工事や機械修理、DIYなど幅広い用途で活躍しますが、模型製作では真鍮線やエッジングパーツの切断に役立ちます。
ニッパーを選ぶ際は、切断対象の素材に適した切断能力を確認することが重要です。
おすすめのメーカー
信頼性が高く、多くのモデラーに支持されているオススメのメーカーをいくつかご紹介します。
1.タミヤ (TAMIYA)
タミヤは、模型業界で最も有名なメーカーの一つです。
静岡県に本社を置き、プラモデルやミニ四駆で広く知られています。
タミヤのニッパーは、精密な作業に適した薄刃ニッパーや、初心者向けのリーズナブルなモデルまで幅広くラインナップされています。
特に、ゲートカット用の薄刃ニッパーは、多くのモデラーに愛用されています。
2.ゴッドハンド (GodHand)
ゴッドハンドは、模型ツール専門メーカーとして知られています。
特に「アルティメットニッパー」は、その切れ味の良さと精度の高さで非常に人気があります。
高価格帯ではありますが、その性能は一度使うと手放せなくなるほどです。
3.GSIクレオス (GSI Creos)
GSIクレオスは、模型用塗料やツールで有名なメーカーです。
特に「Mr.片刃ニッパー」は、片刃の設計により、ゲート跡が非常にきれいに仕上がるため、多くのモデラーに支持されています。
4.ミネシマ (Mineshima)
ミネシマは、新潟県燕市に本社を置く老舗の工具メーカーです。
ホビー用工具を中心に展開しており、その切れ味と耐久性で高い評価を受けています。
特に、初心者向けのベビーニッパーは、使いやすさと価格のバランスが良く、初めてのニッパーとしておすすめです。
5.ケイバ (KEIBA)
ケイバは、新潟県三条市にあるマルト長谷川工作所のブランドです。
エルゴノミクスデザインを採用したグリップが特徴で、手にしっかりとフィットしやすく、長時間の作業でも疲れにくい設計になっています。
ニッパーの基本的な使い方
ニッパーの正しい使い方を知ることで、作業効率が上がり、道具の寿命も延びます。
以下では、ニッパーの基本的な使い方について詳しく解説します。
ニッパーの持ち方
ニッパーは、グリップ部分をしっかりと握り、刃先が切断対象に対して垂直になるように構えます。
手が滑らないように、グリップ部分がゴム製や滑り止め加工されているものを選ぶと良いでしょう。
切断対象の選び方
ニッパーは、切断する対象物に応じて使い分ける必要があります。
例えば、プラスチックや樹脂製のパーツを切る場合は薄刃ニッパーや片刃ニッパーが適しています。
一方、金属線や硬い素材を切る場合は、強力ニッパーを使用します。
切断の手順
- 対象物を固定する:切断する対象物をしっかりと固定します。手で持つ場合は、安定した姿勢で作業することが重要です。
- 刃先を合わせる:ニッパーの刃先を切断したい位置に正確に合わせます。刃先が対象物にしっかりと食い込んでいることを確認します。
- 力を入れて切断する:グリップに力を入れて、一気に切断します。ゆっくりと力を加えると、刃が対象物に食い込みやすくなります。
- 二度切りする:一度目はゲートを少し残して切り、二度目でゲートを完全に切り取ります。こうすることでランナーにかかる圧力を抑え、プラスティックの白化を抑えることができます。
注意点
- ひねらない:切断時にニッパーをひねると、刃が欠ける原因になります。まっすぐに力を加えるように注意しましょう。
- 適切な刃の位置を使う:硬い素材を切る場合は、刃の根元に近い部分を使うと、より少ない力で切断できます。刃先は柔らかい素材に使用します。
- 定期的なメンテナンス:使用後は、刃を清潔に保ち、錆びないようにオイルを塗るなどのメンテナンスを行いましょう。
メンテナンスの方法
- 刃の清掃:使用後はティッシュなどで刃に残ったプラの破片を取り除きます。
- 潤滑油の使用:可動部分に潤滑油を塗布し、動きをスムーズに保ちます。
- 錆止め:錆止めを塗布して、刃の寿命を延ばします。
ニッパーによる切り口の違い
ニッパーの種類によって、切り口の仕上がりが異なることがあります。
用途に応じて適切なニッパーを選びましょう。
両刃ニッパー
両刃ニッパーは、2枚の刃で対象を切断します。
切断面は比較的平らになりますが、切り口にバリが残ることがあります。
残ったバリは、紙やすりなどで表面を綺麗に処理をしましょう。
片刃ニッパー
片刃ニッパーは、1枚の刃と対の受け刃で対象を切断します。
このタイプは、切断面が非常にきれいで、バリがほとんど残りません。
特に精密な作業や、仕上がりを重視する場合に適しています。
強力ニッパー
強力ニッパーは、針金や硬い素材を切断するために設計されています。
刃が厚く、頑丈で、切断面は平らにならず、山形になることが多いです。
硬い素材を切断する際に使用されますが、プラスチックの切断には向いていません。
それぞれのニッパーには特定の用途があり、適切なニッパーを選ぶことで作業効率が向上し、仕上がりも美しくなります。
初心者向けのニッパー
初めてプラモデルや模型を作る際には、使いやすくてコストパフォーマンスの良いニッパーを選ぶことが重要です。
以下に、初心者におすすめのニッパーを紹介します。
- タミヤ 薄刃ニッパー:タミヤの薄刃ニッパーは、初心者に最適なモデルです。手頃な価格でありながら、切れ味が良く、プラモデルのパーツをきれいに切断できます。
- ゴッドハンド アルティメットニッパー:ゴッドハンドのGH-PN-120は、初心者向けに設計されたニッパーで、軽量で使いやすいのが特徴です。切れ味も良く、初めてのプラモデル作りにぴったりです。
- ケイバ 強力ニッパー:ケイバのプラモデル用ニッパーは、エルゴノミクスデザインのグリップを採用しており、手にフィットしやすく、長時間の作業でも疲れにくいです。
- ミネシマ ベビーニッパー:ミネシマ ベビーニッパーは、初心者に非常に人気のあるニッパーです。実売価格が500円以下と非常に手頃でありながら、切れ味も良く、プラモデルのパーツをきれいに切断できます。小型で軽量なため、手の小さい方やお子様にも扱いやすいです。
まとめ
プラモデル製作において、ニッパーは非常に重要なツールです。
選び方のポイントとしては、刃の形状や種類、グリップの形状、価格などが挙げられます。
精密ニッパーや片刃ニッパー、薄刃ニッパーなど、用途に応じた種類を選ぶことが大切です。
おすすめのメーカーとしては、タミヤ、ゴッドハンド、ケイバなどがあり、それぞれ特徴的な製品を提供しています。
基本的な使い方や使用後の手入れ方法を守ることで、ニッパーの寿命を延ばし、常に良好な状態で使用することができます。
初心者にはミネシマやタミヤのエントリーニッパーが特におすすめです。
また、ニッパーの違いを理解することで、より適切なツールを選ぶことができます。