
WordPressでオリジナルサイトを作成するときの必須機能が、テンプレートタグです。
テンプレートタグを使うことで、データベースに登録されているデータを表示させたり、投稿された記事の一覧を表示させたりなど簡単に高機能なウェブサイトをWordPressで実現することができます。
しかし、

テンプレートタグは数が多いから、全部覚えられない。
という人も多いはず。
そこで今回は、テンプレートタグを把握しやすいように5つの種類に分けて、絶対に覚えておいた方がいいテンプレートタグを紹介します。

テンプレートタグを覚えれば、テーマ作成は簡単になる!
テンプレートタグの種類
テンプレートタグには、5つの種類があります。
- インクルートタグ:特定のテンプレートタグを呼び出す
- 出力タグ:データベースに登録されているデータを表示する
- コンテンツタグ:記事に投稿された内容を表示する
- ループタグ:データの繰り返しの中で、特定のテンプレートを呼び出す
- 条件分岐タグ:ページの種類を判別するための関数です
インクルードタグ
インクルードタグは、特定のテンプレートタグを呼び出すタグです。
タグの前に「get」とつけるのが特徴です。
get_header();
ヘッダーテンプレートのheader.phpを呼び出します。
使い方は、header.phpにヘッダー部分をコーディングし、front-page.phpやsingle.php、page.phpなどのテンプレートファイルの上部に<?php get_header(); ?>と記述します。
get_footer();
フッターテンプレートのfooter.phpを呼び出します。
使い方は、footer.phpにフッター部分をコーディングし、front-page.phpやsingle.php、page.phpなどのテンプレートファイルの下部に<?php get_footer(); ?>と記述します。
get_sidebar.php();
サイドバーテンプレートのsidebar.phpを呼び出します。
使い方は、sidebar.phpにサイドバー部分をコーディングし、front-page.phpやsingle.php、page.phpなどのテンプレートファイルを読み込みたい箇所に<?php get_sidebar(); ?>と記述します。
get_search_form();
検索フォームテンプレートのsearchform.phpを呼び出します。
使い方は、主に検索フォームを一つのテンプレートとして分けて読み込む場合に使います。serarchform.phpを作成し、検索フォームとしてコーディングし、各テンプレートファイルに設置します。
get_template_part();
その他任意のテンプレートファイルを呼び出します。
使い方は様々ですが、パラメター部分に特定のテンプレートの名前を入れることでテンプレートを呼び出せます。
出力タグ
サイトの情報やメタデータ、URLなどを出力します。
wp_head();
</head>タグの直前に記述を行います。
このテンプレートタグがなければ、header.phpに記載しているhead内の必要な情報が出力されません。
wp_footer();
</body>タグの直前に記述を行います。
このテンプレートタグがなければ、footer.phpに記載しているfooter内の必要な情報が出力されません。
wp_nav_menu();
管理画面で設定したナビゲーションメニューを出力します。
出力されるメニューは、「管理画面」→「外観」→「メニュー」で作成できます。
使い方は、グローバルナビゲーションやフッターナビゲーションを表示する場合に用います。
body_class();
body要素に個別のクラス名を与える際に使用します。
<body <?php body_class(); ?>>
post_class();
投稿データごとにクラス名を追加できます。
指定したタグにクラス名をつけて、CSSで便利にデザインできるようにする場合に使います。
コンテンツタグ
記事内にWordPressの管理画面で設定した情報を表示させます。
wp_bloginfo();
WordPressの管理画面で設定したサイト情報を表示させる関数です。
パラメータの切り替えにより、サイトのタイトルやURLを表示・読み込んだりする際に使用します。
get_the_category();
カテゴリーのオブジェクトの配列を返します。
取得するものは現在の各投稿ページごとに保持するカテゴリーのオブジェクトを指し、新着順の記事一覧ごとのタイトル付近や記事ページの負荷情報として表示させるときに使います。
ループタグ
ループ処理を繰り返すタグです。
hav_posts();
現在のページのWordPressにおいてループできるデータがあるかをチェックします。
使い方は、ループで条件分岐する際に使用します。
<?php if(have_posts()): ?>
<?php while(have_posts()): the_post(); ?>
// ここにループする内容を記述します。
<?php endwhile; ?>
<?php endif; ?>
the_post();
ループの処理を次のループへ進めるために使います。
この記述がなければ、条件分岐をループさせることができません。
そのため、hav_posts();とセットで覚える必要があります。
the_title();
ページのタイトルを主力します。
使い方は、お知らせ一覧などループ内で用いることの多いテンプレートタグです。
get_title();
投稿IDを元にして投稿のタイトルを取得します。
ループの外でも中でも使用可能です。
the_category();
現在の投稿ページのカテゴリーに関連したアーカイブリンクに設定されたカテゴリーを表示します。リスト表示するときや個別の投稿ページで該当するカテゴリーを表示する場合に使用します。
the_time();
投稿ページに公開した時刻を表示します。
the_post_thumbnail();
投稿ページで設定されたアイキャッチ画像をサムネイル画像として表示します。
主に、お知らせ一覧などループの内で使われます。
the_permalink();
ループで処理される投稿ページのパーマリンクURLを表示します。
条件分岐タグ
条件を付与して、呼び出す情報を選別するタグです。
is_archive();
アーカイブページが表示されているかチェックします。
is_front_page();
サイトのフロントページが表示中かどうかをチェックします。
is_single();
表示中のページが添付ファイルや固定ファイルを除く個別投稿ページであるかをチェックします。
is_search();
検索ページが表示されているかをチェックします。
is_category();
カテゴリーページが表示されているかをチェックします。
まとめ
- WordPressにはテンプレートタグが必須
- テンプレートタグの使い方を覚えることで、WordPressからあらゆる情報を引っ張ってこれる