【年収400万円】10年でFIREができるかについて考えてみた!

会社や他人にしばられることなく、自由な生活を手に入れたい。
誰もが一度は思う夢のような生き方です。

そんな生活を実際に手に入れたのが、「FIRE 最強の早期リタイア術――最速でお金から自由になれる究極のメソッド」の著者クリスティー・シェン氏です。

著者は30代で勝手にお金が入ってくるシステムを構築し、一年中旅をすることで自分らしい自由な生き方を手に入れています。

この記事では、本書に記載されている経済的に独立して自由になる方法の前半部分をもとに、年収400万円の非正規低所得者の筆者がざっくりFIREできる可能性について考察した内容をご紹介します。

FIREとは?

近年、アメリカを中心に流行している概念で、Financial Independence Retire Early(経済的自立と早期リタイア)の頭文字をとって「FIRE」と呼ばれています。

基本的な概念としては、「稼ぎを増やして節約し、投資の力を借りることで自分らしい生き方を手に入れよう」という、ライフスタイルを指します。

経済的に独立して自由になる3ステップ

本書が取り上げられている理由の一つに、著者のFIREを達成した方法に再現性があるとされています。その再現性をざっくり3ステップにまとめると以下のようになります。

  • コスパの高い職業に就く
  • 支出を減らす
  • 資産運用をする

コスパの高い職業につく

本書では、FIREをするための第一歩として、職業を選ぶ際に抑えておくポイントに、コスパ(費用対効果)の高さを意識することの重要性を説いています。

その目安をPOTスコアといい、将来就くためにかかった費用をもとに、職業の給与の中央値や最低賃金から算出します。

詳細な内容は本で確認いただくとして、日本では単純に給与の高い仕事に就いた方がいいという話です。

ちなみに著者のクリスティー・シェン氏お年収は1,000万円以上あったそうなので、僕がFIREするには転職と副業のダブルコンボでも届きそうにありません。

すでに、FIREへの道は遠いですが、続いてのステップに進みます。

支出を減らす

最も理解しやすいお金を増やす方法です。
支出を増やすことで貯蓄を増やします。

本書では、支出を減らす方法として4つ提案しています。

  • 自分が幸せにならない基礎的な支出を減らす
  • 痛みを伴う支出を削る
  • 所有している高額なものを減らす
  • 自分へのご褒美を少しだけする

自分が幸せにならない基礎的な支出を減らす

これは支出を削ってもなんとも思わない支出です。

銀行の手数料や電気・ガス代、携帯電話の料金など、自分の支出を見直すだけでできる節約方法です。

携帯電話などはSIMフリーにすることで、簡単に1ヶ月の利用料金を引き下げることができます。

生活の固定費を見直すと考えるとわかりやすいかもしれません。

痛みを伴う支出を削る

削ると多少の痛みや不快な思いをする支出です。

例えば、毎日習慣で飲んでいるコーヒーなどのことです。

削り初めは少なからず痛みやイライラなどを感じますが、人間は痛みに慣れる生き物だと本書では説いています。

こうした意識していないでも削ると少し痛いを伴う支出を減らせると、確かにお金が増えるかもしれません。

所有している高額なものを減らす

ブランド品などもそうですが、特に家や車のローン、保険などもっと大きなお金を見直す必要があります。

確かに、家は賃貸、車は中古車、保険は必要最低限の掛け捨ての保険で問題ありません。

しかし、なぜか新築の家や新車を購入して、ローンの返済に追われている人を多く見かけます。

こうした所有しているだけで高額なお金のかかる所有物を減らしましょう。

自分へのご褒美を与える

節約することばかりに目を向けすぎるとストレスがたまります。

そして、溜まったストレスを発散するために、無駄な買い物をしてしまいがちです。

こうした事態にならないように、定期的に自分にご褒美をあげることで、かえって無駄な浪費をすることがなくなります。

僕は支出を減らす項目だけを見ると、得意なことだらけです。

お金を稼ぐ力は不足していますが、貯める力はあるみたいです。

資産運用をする

具体的な手法としては、債券とインデックスを組み合わせた資産運用をすると本書では紹介しています。

債券とは、国にお金を貸すことです。

インデックスとは、インデックス投資のことでわかりやすく説明すると個別株のパック売りです。

詳しくは、こちらの記事を参考ください。

僕は、2019年から米国株のインデックス投資をしています。

インデックス投資はお金が増えるのに時間のかかる投資法なので、まだまだFIREするには時間がかかりそうです。

まとめ:年収400万円でFIREは難しい。でも、セカンドFIREはできるかも!?

FIREをする条件をみていくと、FIREをするための前提条件である「コスパの高い職業に就く」という項目が達成できていません。

低所得者の僕がFIREを達成するためには、稼ぐ力が足りないということになります。

ただ、支出を減らしてお金を守る力には優れていそうなので、この力と資産運用の力で多少は他の人よりお金を増やせる環境にあると思います。

本書では、FIREをする目安として1年で支出する額の25倍の金額を所有していれば、FIREをしてもよいとしています。

1ヶ月20万円必要な人の場合は、20万円×25年=5,000万円あれば、FIREできることになります。

お金を守る力に優れている僕は、正直貯蓄だけであと10年でこの額を達成することができそうです。

こう考えると、焦って正社員への道を探したり、やりたくない仕事をしなくても大丈夫だということがわかりました。

完全なFIREをして社会から離れて生活するのは怖いので、派遣やアルバイトをしながら適度にお金を稼ぎつつセカンドFIREを目指すことができそうです。

理想的な人生をほどほどに達成することを目標としている僕としては、50歳でセカンドFIREしてのんびり薄く働きながら生活するのも悪くないように思います。