
投資経験が浅い人向けに空売りについて、こんなことを解決する記事を作成しました。
この記事で解決できる悩み
- 空売りって何?
- 空売りをする方法は?
- どんなリスクがあるの?
先に売って、買い戻し時に利益を狙え!
「空売り」を言で説明すると「先に売る」となります。
この先に売るとは、どういうことなのか?
まずは、空売りの仕組みをお伝えします。
例えば、投資家Aさんが株式会社Bの株を売買して、その売買益を得たいとします。
その際、B社の株を持っていないAさんは、当然B社の株を売ることはできません。
そこでAさんは、自己資産30万円を証拠金の担保として証券会社Cに差し入れ、C社からB社の株(貸株)を100万円借ります。
そして借りた株を100万円で売却します。
これを「信用売り」といい、「本来持っていない株を売ること=空売り」と言います。
ただし、このままでは借りた株が売りっぱなしになり、株を借りた利息として貸株料をC社に支払い続ける必要があるため、AさんはB社の株が50万円に下がった時に株を買い戻します。
このとき信用売りした価格と買い戻した価格の差額が、Aさんの儲け(もしくは損失)となります。
上記の例では、元手30万円で100万円のレバレッジをかけ、50万円の利益を得たとなります。
※貸株料や手数料、税金などは含んでおりません。
信用取引の口座を作る!
では、実際に空売りをするにはどうしたらいいのか?について、お伝えします。
空売りをするには、通常の証券口座とは別に「信用取引の口座」を作る必要があります。
信用取引とは、先ほどの例では証券会社に証拠金を担保として差し入れ、証券会社から借入て株の売買を行うことです。
ちなみに、信用取引の口座を作るには審査があり、金融関係従事者は口座を作れないなど審査通過にはルールがあります。ただし、審査のクリア条件は明確に発表されていません。
審査通過後に、信用売りなどの空売りができるようになります。
下落相場で利益を得る!
空売りの仕組みがわかったところで、どのような場面で空売りをすればいいのか?についてお伝えします。
通常の株は、なるべく安い時に購入し、高い時に売ったときの方が利益率が高くなります。
それとは反対に、高い時に株を購入し、安値の時に買い戻したときのに利益率が高くなるのが「空売り」です。
この特性を生かせる相場が、下落相場です。
通常の株の売買であれば、下落している相場で損失の出る可能性が高いため、株の売買は簡単にできません。
しかし、株が下落すれば利益を得られる空売りでは、下落相場でも株の売買し、利益を生み出すことができます。
つまり、下落相場や暴落時こそ空売りをする絶好の機会になります。
知らずにやると大変!空売りの損失は、青天井!
お金という現物を借りた場合の損失は、借りた分のお金と利息のみです。
100万円を借りた場合は、100万円プラス利息を支払うことで損失を確定できます。
しかし、証券会社から株を借りる空売りの場合、株の価値が下がり続けることでその損失は青天井に大きくなります。
簡単にいうと、100万円で売った貸株が、50万円や30万円になることもあります。
空売りにはこのほか、早め売りからの踏み上げやヘッジを効かせた際の往復ビンタなど、投資初心者が手を出すには危険なデメリットもあるため、小額から始めることをおすすめします。
まとめ:リスクの高さを理解してから始める
株価が下がることで儲かる空売りについてお伝えしました。
下落相場では大変魅力的に見える投資手法ですが、使い方を間違えると地獄を見ます。
今回お伝えしたリスクだけでなく、貸株を保有しているだけでコストがかかるなど様々なことに注意する必要があります。
ただし、仕組みを理解し、下落相場を利用できれば少ない資金で大きなリターンを生むことも可能です。
利用する際は、空売りの仕組みや証券取引などの知識を理解してから始めましょう。